恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

スクランブル発進

2006年06月02日 | 日記とか
放課後、試験問題の作成に勤しんでいると、
玄関先が少々騒がしい状況となってまいりました。
聞くところによると、学校のすぐ目の前でDQN風の若者がたむろしており、
うちの生徒とにわかに接触せんとしているとの情報でした。
これにより生活指導部の教員はあわただしく動き回ることに。
私は生活指導部の担当ではないのですが、こういう時は若い男の手が必要、
ということでスクランブルがかけられました。

で、玄関に出てみると聞いた話のとおり3名のDQNがこちらを伺いながら、
なにやら話をしている様子が見て取れます。
3人のうち1人は派手な制服に身を包んだ茶髪の女、
そして残りの2人はやたらと大きなスウェットに身を包んだ男。
どれも年のころは高校生程度と見受けられました。
ただ、我々教員4人が足を運んだ時には単にこちらを窺うように見るだけで、
これといって生徒と接触を図っている様子はありません。
おそらくこれはうちの生徒の知り合いではないかという推測から、
我々教員チームは影からこっそりとその様子を見守ることに。

そして待つこと30分、一人の生徒が玄関から出てきた時に、動きがありました。
3人の若者が一斉に出てきた生徒に向かって歩を進めていきました。
こりゃあ、マズイってことで我々はその間に割って入ります。
聞くところによると彼らと生徒は中学時代の友人なんだそうで。
こういうことは後にトラブルに発展しかねないので、基本的にお断りしてるので、
一応は話が通じるのでDQNたちには知り合いであっても生徒に接触しないよう、
と説明をして一緒に帰ることを諦めさせました。

生徒もその場でDQNとは別れて一人で駅へと向かっていくのですが、
このDQNたちは諦めが悪いのか、一通り距離が離れたところで、
再び合流せんがためその後ろを追っていく形になりました。
それもしっかりと見ていた我々は更にそのあとから尾行開始。
ちゃっかり合流しそうになりますが、明らかに生徒はこれを拒否してるんです。
どうもおかしいなぁと思っていたら、学校に来るなといっているにも関わらず、
この生徒の悪友たちが押しかけてきたということだったそうで、
ここでトラブルにしちゃいかんってことで、そこで仲裁に入り、
生徒をしっかりと電車に乗るところまで保護し、帰宅させました。
残された3人のDQNたちは明らかにこっちに悪意を持った視線を送っていましたが、
さすがに大の大人4人がいては手向かうことも出来ず、
そのまま退散していきました。

とんだトラブル寸前の自体でしたが、回避できて何より。
生徒一人のために学校全体が動く、という光景を目の当たりにしました。
その責任の一端を担えて光栄の至りです。

恐懼再拝。
コメント (3)
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