JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

カラーQSL顛末記

2008-10-27 | インポート

9月の利島移動のQSLを印刷業者さんで印刷してもらいましたが、気になった点をまとめてみました。


 


QSL発注の一般的な流れはカスタムメイド(印刷屋さんで用意したデザインテンプレートから選ぶタイプ)とあまり変わりません。それぞれ気になった点を交えて順にご紹介します。


 



[資料取り寄せ]
候補となる業者さん何軒かにコンタクトを取り、資料を取り寄せます。JARL NEWSやCQ誌に広告が出ていますし、「カラーQSL 印刷」あたりのキーワードで検索してもいいと思います。1社に絞らず何社か照会をかけてみるのがベターです。


 


最近はHP上で注文まで完了できる業者さんもありますが、全く初めての業者さんであれば資料を郵送してもらうのがベターです。ご自宅のプリンタでレポートを印刷されるつもりでしたら必ず資料をもらってください。見本のQSLが送られてきますから、プリンタとの相性を実物で確かめることができます(これは意外に重要なポイント)。それ以外にも業者さんによっては手数料先方負担の郵便振替用紙を同封してくれます。これなら送金手数料を節約できお得です。


 


私の場合は全面カラー印刷のA社に資料を依頼しましたが、1週間経っても送られてこず、慌ててA社に届いてない旨連絡するとともにB社にも照会をかけました。最初から複数の会社に照会をかけておくべきでした。


 



[業者を比較する]
業者さんを選ぶにはいろんな条件があると思います。 「価格」「注文単位(特に最低注文単位)」「納期」あたりは皆さんすぐに頭に浮かぶと思いますが、他にもいろんな条件があります。


 


・価格
もちろん安い方がベター。送料が他業界より割高なので送料もあわせて比較を。中には500枚で送料1600円という非常識な業者もあります(本体の価格を見かけ下げるテクニックです)。オリジナルレポート面の作成や画像の修正など特殊作業の割増工賃も注意してください。画像については修正費用が必要か確認を取ってから注文することをお勧めします


 


・注文単位
印刷予定枚数に近い枚数で受けてくれる方がベター。ちなみに最低注文単位は300もしくは500枚のケースが多いです。100枚からという業者さんもありますが、かなり割高になると思います。


 


・納期
「最速3日から」という業者さんもありますが、早くすると料金が割増になることもありますので注意してください。早いほうが有り難いですが、特に急ぐ必要がないときはあまりこだわらない方がいいです。


 


・入稿方法
最近はデジカメの画像をQSLに使いたいという方が多いと思います。今時写真のネガやポジという時代ではないのですが、なぜか印刷屋さんのHPではデジカメ画像の入稿についてあまり詳しく紹介していません。自分の希望する入稿方法が可能か確認を取っておいた方がいいでしょう。追加料金の有無確認もありますので、予定の画像を送り回答を求めるのがベターです。


 


・デザイン上の特別な希望
「レポート面をオリジナルで印刷して欲しい」「コールサインを複数印刷して欲しい」などデザイン上の希望があるときは予め相談しておくべきです。料金もあわせて確認しておくとトラブルを未然に防げます。


 



[業者を選ぶ]
上記のようなポイントをチェックして業者を選びましょう。どうしても譲れない項目(こだわりたい項目)と価格とのトレードオフになるかも知れません。 
 
私の場合は最低注文枚数300枚とデジカメ画像のメール(添付ファイル)での入稿で選びました。もちろん最初に画像を送り、追加料金の発生がないことを確認して注文しています。


 



[発注する]
決めた業者に入稿と同時に記入した注文用紙を送り、並行して送金します。


 



[校正する]
注文を受けると業者さんは原稿を送ってきます。画像添付メール(JPEG/PDF)・実物など業者さんによってまちまちですが、必ず原稿を送ってもらってください。
 
というのは印刷屋さんの原稿はミスがあったり、こちらのイメージ通りではない場合が相当にあるからです。例えば 海外ペディションで有名なJA1KAJ局の場合ですと「JD1」が「5D1」になっていたそうです(ミススペルは茶飯事らしい)。


 


私の場合もサンプルを見てびっくり。送ったデジカメの画像が72dpiで何の変換もなく使われていました。おかげでブロックノイズだらけ。これは船の燈具・・・のはずです。






慌ててこちらでphotoshopを使って350dpiに変換し業者さんに送って差し替えてもらいました。できあがったQSLは差し替えた350dpiの画像が使われていましたのでほっとしました。




72dpiでは何だか分からなかった燈具が350dpiですとはっきり分かります。

 


こういったことは必ずあると思って細かいところまで自分で校正してください。


 



[受け取る]
校正が終わると印刷されますので、あとは到着を待つだけです。もし瑕疵がある場合(校正と違う、汚れがある、1000枚頼んだのに500枚しかない etc)はすぐに業者に連絡を取りましょう。


 



[注意点]
・業者さんに頼むとなんだかんだで時間を取られます。何らかの事情で発行を急ぐ場合は早めに準備するべきでしょう。


 


・デジカメの画像は予め350dpiに変換して入稿した方がいいと思います。350dpiは一般のカラー印刷で使う標準的な値ですから、ほぼ全ての業者さんで対応可能です。photoshopなどで変換可能ですが、もしお持ちでない場合は業者さんに相談するのもよいと思います。


 



今回納品までに想像以上に時間がかかりご迷惑をおかけしました。今後も大量発行が必要な場合には印刷屋さんにお願いするつもりですが、チャンスはあまり多くなさそうです。


 


小ロットであればパソコンで自作した方がずっと早くできます。これも立派な「自作」だと思います。



コメント (2)
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