QSLの送り方はいろいろあります。今回は比較的経済的なヤマト運輸のクロネコメール便での送り方をご紹介します。私も普段使っています。
[クロネコメール便とは?]
ヤマト運輸がやっているサービスで、印刷物等を格安で発送することができます。宅急便のトラックの空きスペースを活用するため配送に時間がかかることがありますが、A4サイズで80円からと経済性に優れています。
料金は以下の通りです。
A4サイズ 厚さ1cmまで 80円
A4サイズ 厚さ2cmまで 160円
B4サイズ 厚さ1cmまで 160円
B4サイズ 厚さ2cmまで 240円
速達扱い +100円
重量は最大2kgまでです。
[クロネコメール便のメリットは?]
(1)安い
QSLの発送にはA4サイズがぴったりです。QSLによりますが、官製はがきに近い厚さですと厚さ1cmで約160枚、2cmで340枚程度まで送ることができます。2cmで340枚の発送時QSL1枚当たりのコストは0.47円。郵便局のレターパック350ならば740枚詰め込まないと1枚当たりのコストが同じになりません。現実レターパックにはこんなには詰め込めませんから、経済性に優れていることが分かります。
(2)追跡ができる
伝票番号によりインターネットで追跡できます。途中の中継状況は表示されませんが少なくとも島根に届いたかどうかが分かるのは大きいですね。
(3)コンビニが利用できる
ヤマト運輸の各営業所の他、一部コンビニも利用できます。24時間営業の店が大半ですからいつでも発送できます。
半面「到着日が確実に見込めない(速達を除く)」という欠点がありますが、相手がビューローですから特にシビアに要求される項目ではないと思います。
[QSLはどう送るか?]
(ここではJAでの標準サイズ=官製はがきサイズで説明します。アメリカンサイズは各自で研究して下さい)
書き上げたQSLはエリア順に並べてから1cm(または2cm)の束4つに分けます。実際には余裕を持たせて9.5mm(または19.5mm)でとどめた方がいいでしょう。分けた4つの束を田の字に並べ、封筒に入れましょう。
使う封筒はポピュラーな角形2号(画像左上)が使えます。1cmの場合は横幅に余裕があり、型くずれする可能性がありますので、封筒の左右端を折り返すとか角形A4号(画像左下:角形A20号と呼んでいるメーカーもあります)と呼ばれる角形2号よりやや狭幅の封筒を使うといいと思います。
上の画像でお分かりの通り、2cmの場合は角形2号でぴったりです。なお速達サービスもありますが、ビューローへの発送で使うことはまずないでしょう。
[効率よい発送方法は?]
メール便は最大サイズで料金を決めています。A4の1cmで目一杯の160枚を送っても10枚だけ送っても料金は80円で変わりません。従って上限ギリギリで送るのが最も効率的だといえます。
ということで、例えば160枚溜まったら(月末とか関係なく)随時発送するのも効率的な方法だと思います。ちなみに毎月160枚発送するとすれば1年で160×12=1920枚です。アクティブな方でないとなかなか達成できない数字です。上手く調整して送れば経済的に送ることができると思います。
私は毎月の発行数に波があり、例年5月が最大で3月が最小になります。そのため160枚での発送を基本に340枚以上溜まった月は340枚で発送しています。
[不着などのトラブルは?]
私はこの数年ずっと使っていますが、不着は一度もありません。送り先が島根のビューローであり、私以外にもたくさんのメール便がまとめて送られているはずですので個人宅への配達よりも事故率は低いんじゃないかと思います。
[QSLは信書なのか?]
メール便を利用するにあたって一部の方から出そうな意見が「QSLは郵便法上の信書にあたりメール便では送れないのではないか」ということです。
私は「QSLは信書ではない」と判断しています。島根のビューローは発送枚数の少ない局に対しては佐川急便の「飛脚ゆうメール」でQSLを発送しています。この飛脚ゆうメールは佐川急便が引き受けて日本郵便に持ち込み、配達は日本郵便が行うシステムです。佐川急便を通すことで大口割引を受けることができ、その分割安になるというものです。
この飛脚ゆうメールは「送れないもの」として信書を挙げており、現実に長年飛脚ゆうメールでQSLが発送されていることを考えれば(信書であれば日本郵便も引き受けないでしょう)、QSLは信書ではないと考えて差し支えないのではないかと思います。