5/25(日) 那覇→伊江島→那覇
今日は伊江島に日帰りで出かけます。伊江島は2010年5月以来となります。その後何局かが伊江島からQRVしていますが50MHzでのQRVは2011年のJN4VOX局以来あったのかなぁという状態です。
伊江島へのフェリーは本部町の本部港から出ています。那覇から本部港へは遠くて不便で、前回は那覇-鹿児島間のフェリーを利用しました。ところがマリックスラインが時刻を改正し、今までより10分遅い本部9時着に変更してしまったため本部9時発の伊江島ゆきフェリーへの乗り継ぎパターンが使えなくなりました。値段が安く寝て行けて楽だっただけに残念です。
万事休すと思ったら、やんばる急行バスが時刻を改正し那覇発の始発を繰り上げ本部港着が8時40分になったため乗り継ぎが可能になりました。捨てる神あれば拾う神ありですね。
ということで今回はやんばる急行バスとゆいレールとの乗り換えが便利な古島駅からスタートです。
やんばる急行バスの北部からの到着便がちょうど古島駅に到着していました。うしろの「しろあり110番」がやたらでかいですね。北部行きのバスが来ましたので乗りましょう。乗客は8人でした。
このバスは古島からバイパスを通り、西原ICで沖縄道に入ります。沖縄道の区間は本線上にあるバス停のみに停車してゆきます。従って喜舎場や山里などのバス停には停車しますが、一旦本線を離れる沖縄南や宜野座などは通過してゆきます。こうすることで所要時間を短くでき、細切れに高速料金を払うこともないので合理的なのでしょう。
ということで中部の池武当を過ぎると名護の世富慶までしばらく止まりませんから運賃表の金額が全部4桁です。バスにトイレがないためこの区間の途中・金武町にある伊芸サービスエリアで10分間のトイレ休憩となります。
沖縄道には伊芸SAと中城PAしかなく、距離的に伊芸がベターなのでしょうね。金武湾を一望できる見晴らしのよいところです。SAのお店はまだ開店前ですが、自販機があるため飲み物の補給とかは可能です。
伊芸SAから15分くらいで沖縄道の終点許田ICです。名護市役所前を通過して本部港を目指します。あと20分で本部港です。
定刻の8時40分に無事本部港に到着。伊江島行きのフェリーに乗り継げました。
フェリーは通常ダイヤだと1日4往復しかなく少々不便を感じます。車両も3便目以外は満車の盛況ぶりですから、土日だけ6便くらいに増やしても問題ないはずなんですけどね。
切符を買って乗船します。今回も「ぐすく」でした。
乗船後に問題の鹿児島行きフェリーが入港してきました。着岸が8時58分でホントにぎりぎりですね。あと10分早く那覇を出航してくれれば絶対船を使うんですけどね。
「ぐすく」は結構混雑しており、甲板も人が多いので船内でゆっくりしておきましょう。船内でtwitterやクラスタを見てみたら50MHzがオープンしているようです。有り難いんだけど船の上ではどうしようもできずもどかしいです。
伊江港が見えてきました。
本部港から30分で待望の伊江島到着。弁当を調達し早速移動地に向かいます。伊江島はファミリーマートもあるなど弁当の調達には苦労しません。
前回と同じ亀の展望台に到着。アンテナを張りやすく本土方向が開けているためFBなロケーションです。
大急ぎで50MHzの2エレだけを上げます。9時50分スタートです。確かに開いています。本島北部からは他の移動局が何局か出ており、さながら国頭郡祭りになっています。
本土のオープンは強力なのですが、なぜか9・0エリアの日本海側ばかりです。不思議なオープンです。しばらくすると内陸の長野県へ、そして太平洋側の京阪神へと開いているエリアがシフトしてきました。
京阪神がオープンするといつもおなじみのコールサインがたくさん聞こえてきます。有り難い限りです。スタート30分で31局(62QSO/h)とまずまず忙しい状態ですが、大票田の1エリアが全く聞こえてこないため逆に言えばこのレートになっているのでしょうね。
10時40分頃からようやく1エリアが開くようになってきました。「なかなかSが上がってこなくて待っていました」という1エリアの方もいて有り難い限りです。こうなるとパイルも大きくなってきます!! とにかくレートを上げて1局でも多く拾うように頑張ります。10時台は75局です。
11時台になると太平洋側の1~3エリアが本格的に開き、どんどんとログが埋まってゆきます。不思議なのはオープンするエリアがころころ変わること。1エリアが強くなったかと思えば数分で3エリア中心にになったりとめまぐるしく変わります。こっちとしてはどこかがオープンしているので呼ばれるペースに影響はないのですが、本土でコールを頂いている方からすると不安定に聞こえたのではないかと思います。
実際「やっとSが強くなりました」という方が何人かおられました。こんな状態のためQRPの局への指定ができず申し訳ありませんでした。
伊江は海の色がきれいで、お天気で一層輝いて見えます。こんな絶景でパイルというのは幸せですよね。
50MHzのオープンは11時30分過ぎで終わりました。本島北部から出ている各局もCQを止めており潮時のようですね。ここで一区切りにしましょう。
お昼はお弁当です。コンビニのココストアで買ったのですがちゃんと沖縄の弁当スタイルです。フーチャンプルーやコロッケが乗っていて300円でおつりが来ます。安い!!
50MHzのアンテナはそのままにしておき、21MHzのアンテナを追加しておきます。11時45分に再スタートです。21MHzが呼ばれなくなれば18MHzにQSYしたいと思っています。
21MHzのオープンも50MHzに近く、QSBを伴ったりオープンするエリアが数分でころころ変わるなど不安定な部分もありますが、コンスタントにコールが続きます。12時台が58局なのでそれなりのペースです。
その後もコールが途切れず呼ばれ続けます。オープンするエリアがコロコロ変わりながらも全国がオープンしており、13時台は66局です。
14時を過ぎました。帰りの船は最終の16時で予定していますから、そろそろ帰りを意識しながら進めます。時間的に18MHzにQSYしたいのですが21MHzが呼ばれ続けます。QSOしてもQSOしてもパイルが終わりません。21MHzで続ける覚悟を決めるしかないようです。
とうとう15時過ぎまで21MHzで呼ばれ続けでした。すぐに撤収し伊江港に向かいましょう。
ターミナルに戻ってきました。中には伊江島の特産品売り場もあります。品数が充実しているのが特徴です。
伊江村では島おこしとしてこの数年様々な特産品を開発しています。中でも島のサトウキビから作ったラム酒が注目されています。これはアサヒビールのバイオエタノール実験プラントを譲り受けたもので、南大東島に続く県内産原料を使用したラム酒です。先に開発したイエソーダのコーラで割って飲むとおいしいと宣伝していました。
伊江村が特産品の開発に熱心なのは以前東京の沖縄物産展に出展したときにほとんど売れなかった悔しい経験があったからだそうです。黒糖ピーナツなど素朴な商品(おいしいんですけどね)は見向きもされなかったそうですが、イエソーダやラム酒なんかはよく売れているそうです。
帰りの本部行きフェリーに乗りました。この便が最終便になるため日帰り観光を済ませたお客がたくさん乗っています。
本部港に到着。お仕事の関係で沖縄滞在中のJP3DOJ局とアイボールです。DOJ局にとっての仕事道具とも言える作業車も3エリアから持ち込んでいるそうで、これでQRVできるみたいです。
DOJ局も那覇に宿があるので那覇まで送ってもらいました。車中でいろいろ話をしまして、滞在中あちこちから各バンドでQRVされており、移動中の話をいろいろ聞きました。ちなみにDOJ局は6月1週目で3エリアに戻られています。
途中の中城PAで休憩がてらバッテリーとかを見てもらいました。那覇の宿まで送ってもらい、DOJ局には大変お世話になりました。
那覇に戻り、少し休んでからいつも通りおじさんの店で飲みましょう。お土産に大根の漬け物を買ってきたのですが、ラベルがなかったのかシブイ(冬瓜)の漬け物ラベルにマジックで「大根」と書かれたおおらかな商品でした。おじさんや調理のおばちゃんたちも思わず笑っていました。パッケージはおおらかですけど味は抜群においしかったです。泡盛のアテにもぴったりでした。
本日は21MHzで226局、50MHzで133局の計359局でした。60QSO/hのペースがほぼ5時間半続き、同じ移動地での1日の成績としては恐らく最高になったと思います。伊江とは相性がいいのか毎回ビッグオープンとなります。18MHzが宿題として残りましたし、おおらかな島なのでまた訪れたいと思います。またJP3DOJ局には大変お世話になりました。ありがとうございました。