JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

祝・橘丸就航

2014-06-27 | シャック便り

東海汽船にとって久々の新造船となる「橘丸」が本日デビューしました。幸い今夜は満席とのことで順調な船出を迎えそうです。今後の活躍を期待したいと思います。私も1年以内には乗ってみたいと思っています。

 

さて、東海汽船という会社は前身の東京湾汽船時代を含めると長い歴史があり、「橘丸」という名前の船は3隻あります(年は東海汽船での在籍期間)。

・初代  1923-1935。392tの小型船で当初は貨客船、のち客船に改造。
・2代目 1935-1973。1,772tの船で「東京湾の女王」。戦争末期の「橘丸事件」でも有名
・3代目 2014-。5,681t。現役。

3代目は現役、2代目は東海汽船のフラグシップでもあったため多くの資料が残されていますが、一方でほとんど知られていないのが初代「橘丸」です。某wikiなどでも初代についてはほとんど記述されていません。今回はこの初代「橘丸」に触れてみたいと思います。

 

この船の略歴は以下のようになります。

1923年 7月 大阪鉄工所桜島工場(現在の日立造船)で竣工
        392t、全長41.2m・全幅7.3mの小型貨客船で速力13ノットでした。
1928年 4月 客船への改造が行われ東京-大島-熱海or下田航路に投入
        1等10名、2等73名、3等139名の定員222名
1934年 4月 大島・元町港で座礁 修理され復帰
1934年10月 2代目橘丸就航
1934年11月 鹿児島商船に売却
        「橘丸」として鹿児島-種子島or屋久島航路に就航
1953年   主機を換装し404tとなる
1962年   「種子島丸」に改名
1963年   船舶明細書から削除され廃船になったと推測される

 

なんと遠い種子島で戦火をくぐり抜け昭和30年代後半まで活躍していたそうです。

種子島行きの船は夜の9時頃に鹿児島を出航、大隅半島の先端にある佐多岬を過ぎると大きく揺れ、西之表が近くなり馬毛島の島影に入ると揺れが収まっていたそうです。西之表着は翌朝5時頃で、なにぶん小型船のため台風が近づくと2週間前後欠航になったとのこと。

また百名山で名を残す作家の深田久弥が戦前屋久島に渡った際に「橘丸」という392tの船で屋久島に渡ったとの記述があり、まさにこの初代橘丸であったようです。

昭和30年代まで活躍していましたので、70代や80代の方であれば記憶が残っているはずです。西之表でもう少し「橘丸」のことを聞いてくればよかったですね。

  

この鹿児島商船ですが、現在書きかけの種子島移動で利用した種子屋久高速船の「トッピー」を所有するなど現在も鹿児島で海運業を行っています。種子屋久高速船への高速船事業統合により鹿児島商船の「トッピー1」が東海汽船に売却され「セブンアイランド友」となっています。意外なところで縁があるものです。

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種子島移動運用報告④

2014-06-27 | 移動運用結果報告

6/21(土) 鹿児島市内→西之表(続き)

撤収を完了しお昼に行きましょう。雨が続くため中心地までは行けず、公園近くのラーメン屋さんにしました。「味の憲ちゃん」というお店です。雨が強いため靴の中も少し濡れてきました。

昼をやや過ぎているのですが地元客で賑わっています。ラーメンの並(650円)を頼みました。大根漬けがサービスです。

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塩味であっさりしており最後まで飽きずに食べられる味でした。鹿児島でラーメンを食べるのは初めてなんですが、鹿児島のラーメンってこんな感じなのでしょうか?

 
それでは雨の中公園に戻って後半戦。まだ雨が続きます。今度は18MHzのアンテナを展開します。14時前に18MHzで再スタートです。

幸い1エリア中心で開いており、それなりのペースで呼ばれます。途中で「50MHzが開いていますよ」との情報がありましたので再び防水をした2エレを上げてみました。残念ながら午前中同様10分少々でしぼんでしまいました。

今日は午後一旦切り上げて西之表市内を見物してから夕方~日没まで再度QRVを考えていました。しかしながらこの雨では難しいためバッテリが尽きるか暗くなるまで続けることにしました。

 

午後3時頃からまた雨が激しくなります。JALの携帯サイトで確認すると種子島空港を発着する飛行機は本日全便欠航となりました。明日の帰りが心配になります。18MHzの方は大オープンではなく1時間20局前後で何とか呼ばれている状態です。

途中15時30分頃に再び50MHzがオープンしたもののまたしても短い時間で終わってしまいました。今日は50が細切れでオープンしすっきり開きませんね。

 
17時前になり、バッテリが尽きてきたため撤収します。宿にチェックインしました。雨で行動範囲が制限されるため近所のお店まで買い物に行ってみます。

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随分寂しいですがこの道路は島のメイン道路です。

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その正体はなんと国道58号線。58号は沖縄の那覇から本島西海岸を名護方面へと向かうメインルートのイメージが強いのですが、鹿児島市内から種子島と奄美を経由し沖縄本島へと道路が続き、ゆいレール旭橋駅近くの明治橋が終点となるそうです。

片側何車線もあっていつも混んでいる那覇近辺の国道58号を知っていれば拍子抜けしてしまいます。車全然来ませんからHi

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とはいえ西之表は種子島の中心であり、鹿児島の地場スーパー「だいわ」も比較的大きなお店を構えています。本土から輸送している品は少し高いかな、とは思いますがチラシの価格は本土と同じだそうです。「だいわ」も昨日の「タイヨー」みたいにお店のテーマソングをしょっちゅう流していました。昔のジャスコみたいですねHi

「だいわ」でも焼酎を扱っています。屋久島の「三岳」が普通の値段で大量に売られていてびっくりしました。もちろん種子島でも4軒の蔵元で焼酎が造られており、昨年度の焼酎鑑評会でも入賞した上妻酒造の芋焼酎「南泉」なんかが有名です。

昨夜「礎」のマスターに高崎酒造の「しま安納」をお勧めされましたので買ってみました。高崎酒造は安納芋のルーツでもある西之表市安納地区に工場があり、「しま安納」は地元の安納芋で造られた焼酎だそうです。楽しみです。
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こちらはコンビニのエブリワン。主に南九州にあるコンビニチェーンで、工場配送ではなく店内で弁当やパンを作っているので島でも商売が成り立っているようです。北海道のセイコーマートとかに近いでしょうか。種子島には全国チェーンのコンビニはなく、貴重な24時間営業のお店で中種子町などからもお客が来るそうです。

西之表はこんな感じで離島なのに意外と便利です。

 
雨が強いためお店を2軒回るのが精一杯です。夕食も市街地の飲食店を考えていましたが出かけるのが難しいため宿でお願いしました。急なお願いにもかかわらず快く引き受けてくれ、鰹の刺身や鶏肉のホイル焼きなどたくさんの料理が出てきました。

 
午後9時を回ると雷が鳴り、窓ガラスが洗われるほどのさらに激しい雨になりました。これでは飲みには行けませんよね。雨で濡れた雑巾などを干しておきました。

 

本日は18MHzで46局、21MHzで56局、50MHzで24局の計126局でした。皆様ありがとうございました。

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