JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

ニッケル水素のバッテリでHL-45Bを動かす⑤

2011-01-16 | JF4CAD技研

[テスト編] 動作テストをする

 

完成したバッテリを充電して使える状態にしましょう。充電器は9000mAHのものと共通です。

最初は電池が休眠状態になっているので状態が不安定です。充電は電流をしっかり監視しながら行います。過熱や異常電流が見受けられたらすぐに充電を停止します。数回充放電を繰り返すと安定しますから、それまでは特にご注意下さい。

今回のバッテリは最初の充電時に過熱が見られました。すぐに充電を止め、少し落ち着かせてから再度充電を行いました。

 
充電が済んだのでいつもの猪名川調整場にFT-817・HL-45B・バッテリの一式を持ち込んで試験を行いました。ダミーロードがあればベターなのですが、あいにく持っていないのでよく調整されたアンテナである21MHzのダイポールを持って行きました。

全部を接続すると、FT-817のバンド切替に合わせてリニアのバンドも自動で切り替わります。さすがに専用リニア、これは便利ですね。

 

バンドの上の方の邪魔にならないところで試験したところ、45Wが出ているようです。FT-817に表示されるバッテリの電圧は受信時14.4V、送信時には13.0V近くまで落ちますが、保護回路が作動することもなく動いています。

21mhzdp
続いてバンドの下の方に行ってみましょう。マニラ在住の日本人局であるDU1HBC局が21MHzのSSBにQRVされていましたのでコール。2回目で取ってもらえました。送信音質に特に問題はないようです。まずは第一関門をクリアしました。

また、シングルバンドであれば重量も特に問題ありませんでした。ただ144/430の設備を合わせて持って行くときはリニアの重量があり、バッグのスペースも取ることから苦しそうです。そもそも144/430ではHL-45Bが使えませんからかなり非効率な組み合わせになりそうです。

 
第二関門は実際に長時間QRVして何時間持つかの試験です。これは次回に。

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ニッケル水素のバッテリでHL-45Bを動かす④

2011-01-15 | JF4CAD技研

[製作編] 続き:全体のまとめ

 

前回までで3連×3ユニット、2連×1ユニットのバッテリをハンダ付けし、お互いを太い電線で接続しました。電圧をチェックして問題ないことを確認したらいよいよ全体をまとめ上げます。

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絶縁テープで全体をまとめてからFT-817に接続する電源ケーブルをハンダ付けします。電源ケーブルの途中にヒューズホルダーを取り付けておきます。大容量のバッテリですので保安装置は必須だと思ってください。ヒューズは15Aにしました。

__2

100円ショップで買ってきたケースに全体を入れ、隙間にプチプチを入れて完成です。

 

重量は9000mAH×11本と比べると若干重いかなと言う程度で、2kg少々といったところでしょうか。サイズも同じ単1ですからケースの大きさも変わらず持ち運び時の感覚はほぼ同じでした。いい感じにまとまりました。

最終的にはログに交信時刻を書くときに便利なように時計(移動運用時にあると便利:100円ショップで売っているようなものでOK)を入れておくのですが、まだテスト段階なので入れていません。

 

これでHL-45Bが動くのか、次はテストに移ります。

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ニッケル水素のバッテリでHL-45Bを動かす③

2011-01-14 | JF4CAD技研

[製作編] タブ付きのハンダ付け

 

新しいバッテリの大枠が決まりましたので部品を準備しましょう。

・バッテリ 11000mAH×11本

・ヒューズ 15A(ヒューズホルダー含む)

・電源ケーブル スタンダード純正品

・ケース 100円ショップで調達

電源ケーブルはFT-817への電源供給とバッテリへの充電を兼ねたものです。コネクタはEIAJ-2なのですが、どうも微妙に仕様が違うようで、スタンダードの純正品を使った方が無難です。FT-817とHL-45Bの双方に電源を供給した場合、どれだけバッテリが持つかは分かりませんが、あると便利なことには間違いありません。

 

調達の鍵となるのはやっぱりバッテリです。上京したときに秋月に行ってみたところ、欲しいバッテリは7個しかなく11個調達することができません。お店で確認をとってもらったら通販センターには在庫があるとのこと。仕方なく通販で頼みました。秋月の通販はクレジットカード決済に対応していますので便利になっています。

__2

ようやくバッテリを調達しました。

  

いよいよ製作に入ります。まず最初に袋に入ったままケースに仮置きして完成型のイメージを作ります。タブ付きはハンダ付けをやり直すのは面倒ですから、この段階でレイアウトを決めておくべきです。写真を取り忘れたのでのちの形ですが、こんな形です。

__3

奥行き方向に3個を接続し、これを3つ+2個を接続すると11個になります。ヒューズの格納スペースもありますからこれで決定です。

 

レイアウトが決まったので3個を接続したものを3つ作ります。

__4

面倒かも知れませんがショート事故防止のためハンダ付けに関係ない電極は絶縁テープで保護しておきます。あわせて作業スペースには新聞紙を敷いてショート防止としています。なお、半田ゴテは最低でも60W、できれば80Wくらいのものが必要です。

 

これを3つ、さらに2個接続を1つ作ったらお互いを接続します。

__5

ロス防止のため使う電線はなるべく太く、長さは短くなるようにします。

 

長くなりましたので続きます。

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ニッケル水素のバッテリでHL-45Bを動かす②

2011-01-13 | JF4CAD技研

[再設計編] HL-45Bが動かないのはなぜか

 

うちの9000mAHのバッテリでHL-45Bが動かないのはなぜか、その原因を特定しないと先に進めません。ということでバッテリでHL-45Bを動かすことに成功しているJS3OMH倉田さんに聞いてみましょう。

倉田さんのバッテリはニッケル水素10000mAH×11本(13.2V)とのことです。うちは9000mAHで、容量はあまり変わりませんし、2人とも秋月で調達していますのでバッテリのメーカーもGP社で同じはずです。違いはといえば・・・

・OMH局 タブ付き電池をハンダ付け

・私 電池ボックスにセット

私がタブ付きにしなかったのはメンテナンス性を上げるためですが、電池ボックス間の配線や電極と電池ボックス間での接触抵抗が電圧降下の原因となっている可能性があります。

Photo

まずはバッテリを買い換えなくてよい電池ボックス間の配線改良をやってみます。太い電線に張り替えたところFT-817の出力をL1モードにすれば安定して動くようになりました。ただこれでは得られるパワーは低く、十分とは言えません。

バッテリをタブ付きにするしか方法がない、という結論に至りました。ところがタブなしのバッテリをタブ付きに改造することはできません。一から再設計ということになりました。

 

一から再設計ということはバッテリの種類も含め考え直すことができます。ニッケル水素以外で現実的に考えられる選択肢はリチウムイオンと鉛シールドバッテリになります。

・リチウムイオン

 長所 軽量。4年前より値段が下がっており現実的な選択肢に

 短所 航空保安検査でうるさく言われる

・シールドバッテリ

 長所 安い

 短所 重い。航空保安検査も心配

問題なのは空港での航空保安検査です。これは飛行機で移動運用に行く私には大問題で、これがクリアできないとどれだけ高性能であっても使うことができません。ニッケル水素の場合は保安検査でも特に言われない(というかニッケル水素だと説明するとパスになる)ため、結局ニッケル水素に落ち着きました。

 

ニッケル水素バッテリの種類を揃えているのは何と言っても秋葉原の秋月電子です。同社のサイトを見てみるとタブ付きはこれだけのラインナップがあります。

・2400mAH 350円(1本あたり 以下同じ)

・4500mAH 600円

・10000mAH 1250円

・11000mAH 1300円

・13000mAH 2200円

当然のことですが容量が大きいと値段が高くなります。今の9000mAHに近いのは10000mAHで、JS3OMHさんはこれをお使いです。ところがわずか50円足すと11000mAHが買えます。悩むこと数分で11000mAHに決めました。これに伴う重量増加はわずかでしょうね。

電圧は11本接続の13.2Vにしました。もう1本加えて14.4Vとする方法もありますが、初期電圧(1.4V)だと電圧が高くなりすぎますのでやめておきました。

 

ここまで来ると市販のFT-817用バッテリで最大容量といわれるW4RTの「MEGA-817」に対し、電圧・容量とも勝ることになります(JAでも個人輸入でお使いの方がいるようです)。FT-817単独で使うなら10時間以上使え、もはや化け物の世界ですhi

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ニッケル水素のバッテリでHL-45Bを動かす①

2011-01-12 | JF4CAD技研

私は近場の山から沖縄や福岡、伊豆諸島の離島まで様々なところからQRVしています。これはコンパクトなオールモード機であるFT-817のおかげで、「どこからでもQRV」という私のアマチュア無線でのコンセプトを支えてくれています。

このFT-817でのQRVに欠かせないのが自作した9000mAHのニッケル水素バッテリによる外部電源です。5Wを8時間以上出すことができ、数々のコンテストや離島でも成果を上げ続けてくれました。まさに縁の下の力持ちです。既に製作から4年経っていますが、目立った性能劣化もなくまだまだ使えそうです。

_

このバッテリにも1つだけ問題があります。FT-817用のリニアであるHL-45Bを動かすことができないのです。電圧13.2V、容量9000mAHであり、何となく動かせそうな感じなのですが、実際に動かそうとすると送信時に電圧が著しく低下し保護回路が働いてしまいます。817側のパワーを落として負担を軽くしても同じで、最もパワーの低いL1モードでようやく保護回路が働かないことがある、という程度です。

 

もちろん5Wでも効率のよいアンテナを使えばそれなり飛びますから問題ないのですが、7MHzではQRMでつぶされることもあり、局面によってはパワーが欲しくなります。

同様のことはFT-817をお持ちの各局も考えており、例えばいつもお世話になっているJS3OMH局JI1RGF局はバッテリでHL-45Bを動かすことに成功されています。HL-45Bを活用しないままにしておくのも惜しいですから、何とかバッテリで動かせるようチャレンジしてみることにしました。

Hl45b_1

このまま死蔵はもったいないですよね?Hi

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J-クラスタが本人認証を導入(続報)

2011-01-11 | シャック便り

先日ご紹介した「J-クラスタ」の本人認証制度ですが、追加で決まったことがあるようですのでご紹介します。ソースはこちら

 

(1)実施時期

2011年1月下旬に本格導入予定とのことです。

 

(2)jarl.comのメール転送サービス未利用者の本人認証

本人認証にはjarl.comのメール転送サービスへの加入が必要です。ところがJARL非会員などの場合はこのサービスが受けられないことから、希望する方は局免のコピー(画像データ)、希望するパスワード、登録を希望するメールアドレスを管理者側に送ることで手動での登録が可能になったようです。

これにより、やや面倒とはいえ大半の利用者が本人認証を受けられるのではないかと思います。JARLに加入しておらず、局免のないSWLは本人認証を受けられないことになりますが、該当者がどれだけいるのかは不明です。

 

本人認証導入後レポート数がどうなるか、ですね。

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1/8大阪府泉北郡忠岡町(JCG 25003)移動

2011-01-07 | 移動運用予定

1/8に大阪府泉北郡忠岡町(JCG 25003)に移動します。

 

日時:1/8(土) 午前9時30分頃~午後1時頃まで

    雨の場合は中止します。

 

場所:大阪府泉北郡忠岡町 新浜緑地公園(2m)からQRVの予定です。

 

バンド:7/50MHz帯(SSBのみ 50MHzはリクエストがあった場合QRV)

 

※当局の移動運用についてはこちらもご覧下さい。

※QSLカードについてはこちらをご覧下さい。

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京都コンテストの規約発表

2011-01-06 | シャック便り

2月5~6日開催予定の京都コンテストのルールがアップされています。詳細はこちら
 
バンド別の時間帯は昨年と変わっていませんが、今年は1QSOあたりの点数に変更があります。国文祭記念局である8N3A・8N3B・8N3K・8N3N・8N3Uの5局は1QSOで5点となります。なお、網走支庁は現在オホーツク総合振興局になっているのですが、旧来のABの略号のままのようです。昨年北海道の支庁は廃止され、総合振興局もしくは振興局に変わったのですが、JARLも「網走支庁」のまま変えていませんね。

もし同時に5局の記念局がQRVすれば戦略上大きな鍵となるでしょう。府外局5局分・府内局でも2.5局分と大きいため、取りこぼしは避けたいところですね。

 

また、これらの局のオペレータとなるのはいつもお世話になっているJI6DUEさんをはじめ府内のアクティブな方であろうと思われますので、特に府内局部門で参加局の変動が大きくなるのではないかと予想しています。ぶっちゃけ有力局がオペレータになるとその局が参加したであろう部門は入賞ラインが下がることになります。

つまりアクティブな府内局の過去の参加傾向を分析し、穴場と思われる部門に府内局で参加すると入賞できる可能性があります。

今年の京都コンテストは事前の読みが勝負の分かれ目になりそうな感じです。

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オール大阪コンテストの結果発表

2011-01-05 | シャック便り

昨年11月7日に開催されたオール大阪コンテストの結果が発表されています。詳細はこちら。例年このコンテストは結果発表が早いですね。

当日はまずまずのお天気で、午前中はたくさんの方に呼ばれましたが、肝心のオール大阪コンテストは参加局が少なかったようです。

 

いつもお世話になっている各局では以下の方がご入賞です。おめでとうございます。

JA9XAT局 府内局430MHz電信 1位

JL3WXS局 府外局マルチバンド電話 3位

 

私は兵庫県宝塚市の行者山から参加し、28MHz電話部門で1位でした。QSOいただきました皆様ありがとうございました。行者山は担ぎ上げになるため日暮れ前に下山しないと危険ですから例年府外局の隙間部門でエントリーしています。たまには府内局で出たいですね。

 
さて、府外局優勝者の点数(マルチを掛ける前)を見てみましょう。この点は通常1局1点、特定局が2点です。府外局は府内局しか対象になりませんから、この点を見ることでおおよその府内局の参加数がつかめます。

50MHz電話のJH3FYC局で19点、430MHz電話のJF3EPU局で38点でした。実際QRVしていて思った通りかなり少ないですね。

 
3エリアでのコンテストはどこも参加局が減っていますが、昨年の京都コンテストのデータを見る限り、一番局数の多いはずの4アマの局の参加が少ないことが分かります。「なぜコンテストに参加してくれないのか」を掘り下げて考えてもいいのではないかと思います。関ハムなんかでコンテストに関心を持ってもらえるセミナーとかを開いてもいいと思いますし、初心者でも参加しやすい部門を作って入賞の楽しさを知ってもらい参加局を掘り起こせば、と思います。

百貨店業界も購買層の減少や不況で苦しいのですが、「なぜ百貨店に足の向かない客が増えているのか」のリサーチをしています。そんな中から大丸は「若い女の子向けの商品が少ない」という声に応えて「うふふガールズ」というフロアを作って成功しています。こういったリサーチの手法をアマチュア無線にも取り入れることはできないのかな、と思います。

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2011年の活動予定

2011-01-04 | シャック便り

昨年は開局25周年で2,500QSOという目標を立てて進めてきました。幸い5月に沖縄で大オープンに恵まれ、9月に目標を達成することができました。この手の数値目標はたまには有意義ですが毎年だとさすがにきついですhi

加えて今年~来年春まで本業が忙しくなりますので、移動運用の回数は少し減らさざるを得ないです。そのかわり1回当たりのQSOsが増えるような運用にしたいと思っています。

 
今年はこんな感じで考えています。

 

[離島移動]
今年も伊豆諸島・福岡・沖縄の3本柱で進めたいと思います。

伊豆諸島は昨年1回のみでしたので強化するつもりです。別件もあり、八丈島に渡りたいと思っていますので、八丈島へ渡るタイミングを練っています。

沖縄は2012年の石垣空港開港までは八重山を重点的に回る予定にしており、あわせて沖縄アマチュア無線50年祭対応の移動としたいと思っています。/OKA50、/ISG50はほぼ確実でしょうが、他にもいくつかチャレンジしてみたいと思っています。

福岡は3月の東海QSOコンテストに合わせて能古島を計画中です。加えて昨年不十分な成績だった小呂島や玄界島の再訪、福岡から日帰り可能な壱岐などからいくつかピックアップしたいと考えています。ただしJALの伊丹-福岡線の動向によっては最悪撤退も含め考え直すことになりそうです。

 
[新しいバッテリの投入]
現在FT-817用に使っている13.2V 9000mAHのバッテリはコンテストから離島まで使えて便利なんですが、リニアのHL-45Bを動かすことができません。HL-45Bを動かすことのできる新しいバッテリを自作する予定です。うまくゆけばRD-S106と組み合わせて7MHzの移動運用を手軽に行えないかと考えています。

 

[HFの充実]
HFでの移動運用を少し充実させたいと思います。50MHzがオフシーズンになる冬の7MHzや夏のハイバンドのQRVを増やしたいと思っています。一方144MHzのSSBなど縮小するバンドも出てきそうです。

 

[参加コンテストの見直し]
再開後数年いろいろなコンテストに出てみましたが、今年以降参加するコンテストを見直したいと思います。JARL4大コンテストをはじめ参加局の多いコンテストはなるべく参加を維持したいと思いますが、他の予定とバッティングするコンテストやQRPでは勝ち目のないコンテストは参加を見直す予定です。

一方で参加して有意義と思えるコンテストは積極的に参加することを考えています。

 

今年もよろしくお願いします。

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