JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

ニッケル水素のバッテリでHL-45Bを動かす②

2011-01-13 | JF4CAD技研

[再設計編] HL-45Bが動かないのはなぜか

 

うちの9000mAHのバッテリでHL-45Bが動かないのはなぜか、その原因を特定しないと先に進めません。ということでバッテリでHL-45Bを動かすことに成功しているJS3OMH倉田さんに聞いてみましょう。

倉田さんのバッテリはニッケル水素10000mAH×11本(13.2V)とのことです。うちは9000mAHで、容量はあまり変わりませんし、2人とも秋月で調達していますのでバッテリのメーカーもGP社で同じはずです。違いはといえば・・・

・OMH局 タブ付き電池をハンダ付け

・私 電池ボックスにセット

私がタブ付きにしなかったのはメンテナンス性を上げるためですが、電池ボックス間の配線や電極と電池ボックス間での接触抵抗が電圧降下の原因となっている可能性があります。

Photo

まずはバッテリを買い換えなくてよい電池ボックス間の配線改良をやってみます。太い電線に張り替えたところFT-817の出力をL1モードにすれば安定して動くようになりました。ただこれでは得られるパワーは低く、十分とは言えません。

バッテリをタブ付きにするしか方法がない、という結論に至りました。ところがタブなしのバッテリをタブ付きに改造することはできません。一から再設計ということになりました。

 

一から再設計ということはバッテリの種類も含め考え直すことができます。ニッケル水素以外で現実的に考えられる選択肢はリチウムイオンと鉛シールドバッテリになります。

・リチウムイオン

 長所 軽量。4年前より値段が下がっており現実的な選択肢に

 短所 航空保安検査でうるさく言われる

・シールドバッテリ

 長所 安い

 短所 重い。航空保安検査も心配

問題なのは空港での航空保安検査です。これは飛行機で移動運用に行く私には大問題で、これがクリアできないとどれだけ高性能であっても使うことができません。ニッケル水素の場合は保安検査でも特に言われない(というかニッケル水素だと説明するとパスになる)ため、結局ニッケル水素に落ち着きました。

 

ニッケル水素バッテリの種類を揃えているのは何と言っても秋葉原の秋月電子です。同社のサイトを見てみるとタブ付きはこれだけのラインナップがあります。

・2400mAH 350円(1本あたり 以下同じ)

・4500mAH 600円

・10000mAH 1250円

・11000mAH 1300円

・13000mAH 2200円

当然のことですが容量が大きいと値段が高くなります。今の9000mAHに近いのは10000mAHで、JS3OMHさんはこれをお使いです。ところがわずか50円足すと11000mAHが買えます。悩むこと数分で11000mAHに決めました。これに伴う重量増加はわずかでしょうね。

電圧は11本接続の13.2Vにしました。もう1本加えて14.4Vとする方法もありますが、初期電圧(1.4V)だと電圧が高くなりすぎますのでやめておきました。

 

ここまで来ると市販のFT-817用バッテリで最大容量といわれるW4RTの「MEGA-817」に対し、電圧・容量とも勝ることになります(JAでも個人輸入でお使いの方がいるようです)。FT-817単独で使うなら10時間以上使え、もはや化け物の世界ですhi

コメント (2)
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