2016年3月21日(月)
滋賀県東近江市と犬上郡多賀町の境界にある天狗堂とサンヤリを目指す。地形図に名前は載っていないが、昭文社の山と高原地図には山名が記載され、私が使っている2010年版には天狗堂までのルートが記載されている。登山口となるのは東近江市の君ヶ畑地区。君ヶ畑は木地師発祥の地といわれるが、皇位争いに敗れて都を追われた惟喬親王が、法華経の巻物の紐を引くと軸が回ることから轆轤を発明したのが起源とされるらしい。
木地師ミニ展示場
集落の中心にある木地師ミニ展示館横に車をおかせてもらい、御廟所や神社を見ながら登山口を探す。登山口は神社の鳥居を潜った先から右にあった。登山届のポストも設置され、結構登山者が多いことがうかがわれる。登山道へ入るといきなりの急登となり、一部に息付ける緩やかな傾斜もあったが、終始急登でしかも滑りやすい粘土質の道が続いた。登山口から1時間45分程で天狗堂山頂(988m)に到着。寒い風が吹き抜ける山頂から、430Mhzで三重県明和町移動のJR2UBW局他と交信した。
神社と寺への標識
木地師の里、君ヶ畑の起源がわかる
鳥居を潜ってすぐ右に行く
登山口のポスト
いきなりの急登である
道ははっきりしている
サンヤリまでのレスキューポイントも設置されている
所々標識もある
行く先の樹間にようやく天狗堂が見えた
山頂付近は岩が多くなる
天狗堂山頂
サンヤリへは天狗堂から北西に延びる市町界の尾根を進む。天狗堂山頂から少しだけ行ったところに展望岩があり、登ってみると御池岳から静ヶ岳方向の展望が広がっていた。気持ちの良い尾根道を、踏み跡とテープに導かれながら歩いて行く。天狗堂から42分程でサンヤリ山頂(958m)に到着。冬枯れで樹間から少しだけ周りの山並が見えるが、ここも展望は良くない。430Mhzで愛知県弥富市の固定局JA2JGB局と交信しランチとした。
展望岩から御池岳
左に藤原岳、治田峠の先には伊勢湾が
昨年歩いた銚子岳から静ヶ岳方向
下山時に見つけたツララもこのとおり
サンヤリへの稜線
天狗堂付近は石楠花が多い
サンヤリ山頂
下山は当初はピストンの予定だったが、天狗堂まで来た道を戻りそこから御池林道への尾根を降りることにした。こちらも急坂の連続だが、歩く人が少ないせいかスリップの危険はやや少ないように感じた。踏み跡とテープもあり、基本迷うことはなかった。途中で文字の薄い標識があり、御池林道へは左に90度曲がるように指示されていたが、こちらはブッシュが濃そうだったのと、まっすぐ進むルートにも踏み跡とテープが見えたので標識を無視して直進する。その後も踏み跡とテープは途切れることがなく、天狗堂から50分程で林道に合流、更に林道を30分程歩いて駐車場所まで戻ることができた。
天狗堂から御池林道へのルートを行く
こちらも急な下りである
踏み跡とテープに導かれながら
ようやく林道が見えた
コースタイム
駐車地点→(1:45)→天狗堂→(0:42)→サンヤリ→(0:35)→天狗堂→(0:51)→御池林道→(0:29)→駐車地点 [合計歩行時間]4時間22分