Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう」

2011-10-03 11:07:02 | Movie
ロッテルダムのCMERA JAPANのイベントで見た最後の映画は、「酔いがさめたら、うちに帰ろう」(Wandering Home)でした。見たいと思っていた映画で、見れてよかったです。
鴨志田穣の原作であること、彼が病気ですでに亡くなっていること、彼の(元)妻が西原理恵子さんで二人の小さな子どもがいたことなどは、映画を見る前に知っていました。
彼がアルコール依存症になって、西原さんと離婚して、入院して、腎臓ガンに冒される頃を、この映画は描いてます。実名ではないので、脚色はあるとは思いますが、かなり現実を反映していると思います。
かなり過酷な悲劇的状態でありながら、映画はユーモラスさでいっぱいです。
また、奥さんが夫を思う気持ちがひしひしとあって、「悲しさ」と「嬉しさ」の区別がつかなくなるような目いっぱいの状況に置かれてしまったとき、それでも淡々と日々を過ごしていかなくてはいけない、人間のしんとした強さに、レスペクトを感じます。
ひとことで言って、良い映画でした。
主人公がカレーが食べたくてしようがないシーンが出てきますが、カレーライスって、日本人のソウルフードですようね。私もときどき、むしょうに食べたくなるので、気持ちがよくわかりました。
監督は、東陽一。出演は、浅野忠信、永作博美など。キャスティングもよいなと思いました。クリニックの医師の役を利重剛がやっていて、なんかぴったりと思ってしまいました。
体調は良好。