Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

映画「トロッコ」

2011-10-08 09:45:43 | Movie
アムステルダムのCAMERA JAPANのイベントで映画「トロッコ」(Rail Truck)を見ました。
この映画は、台湾を舞台にしています。夫を失った女性と8歳と6歳の男の子が、夫の故郷である台湾の両親の家を訪ねます。映画の中で、登場人物は、時には中国語、時には日本語を話します。英語字幕があるので、中国語の部分はその字幕を読みました。
台湾の歴史、戦前の日本の支配などのことは、私は知っていましたが、ヨーロッパから見れば台湾はとても遠い国なので、こういうことを知るのは初めての人も多かったと思います。台湾は電気製品などでヨーロッパでもよく知られていますけれど、中国の一部だと思っている人が多く、民主政権で独立した国としてやっていることなどはあまりきちんと知られていないように思います。日本人が、パレスチナのことを良く知らないのと同じような距離感です。
この映画、私はちょっとスローだなーと思ってみていました。だいたいの話の流れも予測つくし、あまり新鮮さがない気がしました。
でも、夫の感想を聞くととてもよかったそうです。台湾の風景がとても綺麗で、緑が印象に残ったとのこと。また、歴史を含めた複雑な感情がありながら、お互いに優しく、穏やかな人々の姿に、心が洗われた感じがするとのこと。
私にとっては、台湾の風景は日本に似たところがあり、あまり目新しくはなくて、また歴史のことも知っていたので、そうくるだとうと話の中で思うところもあって、素直に受け取ることはできなかったのですが、遠い国の人から見ると興味深く見ることができたのでしょう。
確かに、これがイランやカザフスタンの話だったら、私はその歴史をよく知らないし、風景も見知らぬものだし、もっとわくわくして見れたと思います。
そういう意味でも、こういう映画は、外国で多く上映されて、見られるとよいと思いました。
監督は川口浩史。主演は尾野真千子。子役がとても自然な演技でよかったです。
体調は良好。急に寒くなりました。体調を崩さないように気をつけなくては…。