旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

横浜バラクラ プレオープン

2009年11月24日 15時09分25秒 | ガーデンの旅~国内編

 今日はドンヨリ曇っていますが、昨日快晴の中、横浜バラクラ・イングリッシュガーデンのプレ・オープンに行ってきました。
ガーデンツアーに入って、色々見聞きしてきたので、訪れる方の参考になればと思い、ご報告します。

入り口を入ると目の前に広がるアーチ群は、いずれバラとクレマチスのトンネルになる予定。
手前のアーチ群にはポール・スミスが。真ん中のガゼボにはアルバーティが。奥のアーチ群にはキフツゲートが絡まる予定だそうです。
中央から左右に伸びたアーチ群には、右手に白藤、左手に藤が覆うよう植栽されていました。
出来上がるには3年以上かかりそうですが、さぞかし壮観で、薫り高く美しい風景になるでしょうね

アーチ右手にはピーター・ビールス氏デザインによる、迷路のようなローズガーデン。
20~30cm間隔でバラ苗が植えられていて、素人ながら、この様に植えて良いものか心配になりましたが、
「バラのコンパニオンプランツはバラ」とお考えのビールズ氏の細かい指示通りに植えたのだそうです。
ここにさらに構造物が入る予定とか。
カラーコーディネートもキチンと決まっており、世界初公開となるシティ・オブ・ヨコハマも咲く来春はどんな風になるのでしょう。ワクワク

 

左側にはジム・キーリング氏デザインによるテラコッタ・ガーデン。中心は廃墟のオブジェ。
まだ作り立てゆえ違和感がありますが、歳月をへて行けば、コッツオルズ・チックになるのでしょうか。

コンテナの中でも一際目を惹いた金箔の施された大型テラコッタ。
英国貴族御用達だそうで、一鉢100万円だそうです。皆さん驚いていらっしゃいました。

右奥は、チャールズ皇太子のプライベートガーデンの庭師を務めたデビッド・ハワード氏デザインのホワイトガーデン。
えごの木やリンゴ、山茶花などとともに、季節の白い花を順次植え替えて、いつもホワイトをキープしていくそうです。

左奥はダン・ハワード氏デザインのハーブ&ベジタブルガーデン。
アイアンのガゼボや支柱がすべて錆びています~ではなくて、月日が経っているように錆び加工を施している新品です。
日本では考えられないと思いますが、それが英国人の価値観なのでしょう。文化の違いを感じます。

一番奥に芝生の広場の手前には6本のソメイヨシノが植えられていました。いずれ桜のトンネルになる予定とか。
此処はオーバーシーディングという、高麗芝と西洋芝の両方を使った方法で、一年中緑の芝をキープしていくそうです。
パンジーが植え込まれた地中には、何百ものチューリップの球根が埋まっているとか。春が楽しみですね。

広場をぐるりと取り囲むように、珍しい木々が植えられていました。
このガーデンはケイ山田さんの考えで、植物に名札を付けないそうです。
その代わり何かしら植物の名前を知ってもらえる方法を考えている、との事でした。

もみの木回りのクリスマスディスプレイが素敵です
奥の寒冷紗の掛かっているコーナーは、2009年度のチェルシー・フラワーショーに出展したガーデンを造成中の場所。
こちらも来春完成予定で、また訪れる楽しみができました。

 

プレ・オープン記念として、無料で紅茶がサービスされていました。
スコーンセットを注文して、パラソルの下で頂きました。クッキーもスコーンも美味しかったです

午前中の開園直後に着いたので、素敵なプレゼントを頂きました。
ガーデンシクラメンとバラクラのバラカタログ。
スコーンを買ったら、スコーン一袋をプレゼントしてもらいました。
友の会の入会費用も半額になり、とても得した気分。プレ・オープン万歳です

他にも沢山の球根類が埋められたメドウやウィンターガーデンなどもあり、春が待ち遠しく思われます。

写真でもお分かりのように、ガーデンの隣を電車は走るは、回りのビルは目に入るはで、蓼科とは全く違う雰囲気ですが、
此処を都会のオアシスに」というコンセプトで作られたそうで、木々がガーデンを囲むように大きくなって、この庭が緑濃い本当のオアシスに成長するまで見守って欲しいと、ツアーガイドさんがおっしゃっていました。

花を見るだけが庭を見るにあらず。

2009年は日英修好150周年とか。英国ガーデン界の超大物各氏とコラボした横浜バラクラ。
これから何年にもわたって、訪れる事が楽しみなガーデンになってくれることを期待しています

 

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