旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

ガーデンの新潮流~FIVE SEASONS  The Gardens of Piet Oudolf

2019年01月21日 15時01分14秒 | 庭について考えた事

昨日は横浜へ世界的ガーデンデザイナーであるピィト・アゥドルフ氏のドキュメンタリー映画「FIVE SEASONS  The Gardens of Piet Oudolfを観に行きました。

パンフレットによるとアゥドルフ氏は「現代のガーデンデザイン界 最高峰」だそうです。
一番有名な(私でさえ知る)作品はニューヨークの「ハイライン」のデザインと植栽。
荒れ果てた約2.3キロ旧高架貨物線路を世界的な空中庭園にしました。
そのナチュラルな植栽に世界が感嘆したのでしょう。
以前から色々な雑誌に取り上げられた写真や記事を目にしていたし、アメリカ映画のワンシーンでも見かけました。
特に秋の枯れ草色が多めになったガーデンの様子が印象的だったので、覚えていました。
その様な独特のセンスの持ち主である71歳のガーデンデザイナーのドキュメンタリー映画。
庭もたっぷりみられるに違いない
と思って、ボタニカルな日本画を描く友人を誘って出かけました。

会場入り口にはポスターとオゥドルフ氏好みの植物が展示されていました。
期待が高まるな

会場の入り口横のホールでは、氏の作品のデザイン画や本の展示がありました。
デザイン画はSNS等のアップ禁止なので、当ブログでは見られませんが、ち密でカラフルで美しいデザイン画でしたよ

頂いた小冊子にはオゥドルフ氏のデザインした世界のガーデンが紹介されていました。
いつかまた海外旅行に行くことがあったら、一度は訪れてみたいと思うガーデンばかりです。

一時間ほどのドキュメンタリー映画の中では、オゥドルフ氏のデザインした庭と氏の考え方や感じ方が丁寧に映像化されていたように感じます。
私が印象に残ったオゥドルフ氏の言葉をザックリと少しだけ
「自分はダッチウェーブとかナチュラリスティックとか言われるけれど、自分が良いと思うものをやっているだけ」
「庭は舞台で、自分は植物を舞台に上げているだけ」(この言葉がシェークスピアぽくって
「枯れた姿(deathと言っていたような)にも美しさがある」

「本当の美しさを探求していけば、はじめは気付かなかったところにも、美しさをみいだせる」
には「journey」という表現があって、あ~旅なんだな~なんて感激
詳しくは下記のURLにて予告映像をご覧ください。
https://www.facebook.com/fiveseasons.yokohama/?__tn__=k*F&tn-str=k*F
秋から始まり秋で終わる五つの季節の美しさを、予告でも感じられます。

オゥドルフ氏は、学校でデザインや植栽を勉強したわけでなく、色々な職業を経験した後、たまたまガーデンセンターに勤めたのが切っ掛けで、この世界に入ったそうで、私はそのことに驚き、そして感激しました。
だから今までにないオリジナリティ―のある庭ができたのではないか
「自然の中で見たいけれど決して見られない、自分が自然の中で見たい景色を作っている」
その言葉で、ハッと「陽殖園」の高橋武市さんを思い出したり。
そして、学校で学んでいないのを何ら卑下することなどないのだ、と確信しました。
自分は自分の信じる道を進んで良いのだと

春から初夏の生き生きとした美しさもさることながら、秋の花が終わった後の枯れた植物の存在感に心惹かれるようになったのは、自分が歳を取ってきたせいか、長年ガーデニングをしてきたせいか・・・
71歳のオゥドルフ氏が「人生の秋」なら、今の私は「初秋」でしょうかね~
これからまだまだ輝けるかしらん

 

映画の後、のディスカッションも拝聴。
テーマは「自然味あふれる魅力的な植栽のある街へ」
公共の場とナチュラルな植栽の融合についてを多方面から話し合われていたような気がします。
登壇者のお一人が「都会が地球温暖化に、より気を付けた植栽を」と仰っていたのが印象的でした。
街づくりに生かせたら素晴らしいですね。

横浜の新港中央広場(旧ジャクリーンガーデン)が一番イメージに近いかもしれないな~

 

この様な素晴らしい映画に出会える機会を作ってくださった方々に、心から感謝
友人には「輝く蜘蛛の巣」の絵を描いてほしいわ

また一つ勉強した一日でした。

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