弘前交響楽団の定期公演に初めて行った。
去年は相馬村と岩木町と弘前市の合併記念公演でベートーベンの第九番を演目で公演したが、まさかのチケットソールドアウトで見れなかったという苦い経験から今年は早めに前売り券を買っておいて、去年のリベンジを図りたかった。
普通に開演3分前に弘前市民会館に到着。客席は8割くらい埋まってた。前の方がガラガラだったので、前の方で見ることにした。前の席は音が聴こえづらいし、手前の弦楽隊しか見えないから視覚的にもつまらない。真ん中あたりのいい席に行けばいいのだが、隣の人に気を遣いたくなかったからとの理由から前の方に座った。
去年の様に満席とはいかない。いろいろ理由はあるだろうが、一番の理由はプログラムである。ほとんどマイナー(短調という意味ではなく)な曲ばっかりだ・・・。ま、順を追って進めましょう。
1.「後宮からの誘拐」~序曲/モーツァルト
モーツァルトのオペラといえば「魔笛」であり「フィガロの結婚」が有名どころ。「コシ・ファン・トゥッテ」や「ドン・ジョバンニ」もまあまあ知られたところ。
でも「後宮からの誘拐」って・・・。聴いた事もないです。今でもどっかの歌劇場がやってるのかしら?ま、初めて聴きます。
華やかな明るい出だしはモーツァルトそのものだなと感じるが、途中から打楽器が派手に展開してくるのがモーツァルトにしては珍しい。トライアングルが連発してリズムを取るのも面白い。序曲としてはかなりいい曲であった。
2.「キプロス島の女王ロザムンデ」~バレエ音楽第1番、間奏曲第3番、間奏曲第4番、バレエ音楽第2番/シューベルト
同名戯曲の劇付随音楽からいろいろ掻い摘まんでお送りする。
これもまたマイナーな選曲である。間奏曲第3番は、弦楽四重奏曲「ロザムンデ」の第二楽章の主題に転用している。この弦楽四重奏版のCDは持ってるが、そんなにピンと来ない曲だなと思っていた。全体的にゆったりとした曲ばっかりで、そんなにでもなかった。
3.交響曲第五番/ショスタコーヴィチ
今回のメインはショスタコーヴィチ。さすがに聴いた事も無かったから中古で探して買った。ショスタコーヴィチ自体そんなに聴こうとも思わなかった。近代作曲家だから自然と後回しになってしまうのは致し方ない。
調べてみると、ショスタコーヴィチはシンフォニーを15曲も書いている。それもすごいが、ベートーベンの9番のジンクスを簡単に破りさっている。中でも五番は評価が高い。「革命」の副題を付けていたりする場合もある。ソ連の社会主義体制で当局の反感を買わないような姿勢を保つ事はとても大変であったと推測されている。その姿勢が音楽に出ているとかいないとか、評論家は言ったりしてます。
で、予習バッチリしたらこの第五番は一応有名とのこともあるだけに、なかなかいい曲であった。さて、市民レベルのフィルでどこまで聴かせてくれるのだろうか?
第一楽章は悲壮的な始まりで、ダークな世界観を醸し出す。中間部のマーチの昂揚感の出し方がとてもいい。ハープやグロッケンの音も印象強い。そしてまた静かに消え行く様に終わっていく。
第二楽章のスケルツォの主題のリフレインは耳につく、楽しげだが荘厳な曲。短めですっきりとする。
第三楽章だが、ラルゴはシンフォニーに必須だが、やっぱりちょっとダルイ。ここも一層悲壮的であり、いい意味で眠くなります。
第四楽章。管楽器とティンパニが巨大な音を甲高く鳴らし、躍進的な堂々たる展開。中間部にも全体的に感じられた悲壮的な旋律もあるが、コーダでは重厚な弦楽奏を下敷きに、未来への希望が感じられる壮大な幕切れ。
指揮は去年に続いて新通英洋氏。いい指揮だった。アマオケでこれだけ振れるのだからプロだともっとすごいのだろう。
アマオケと見くびったのが大間違いで結構感動出来た。バイオリンに小学生がいたり、足の不自由な老人がいたりとアマオケならではの構成もすごい。
来年の定期公演も絶対行くだろう。でももう少しメジャー(長調という意味ではなく)どころの曲目がいいな。
ともあれ、弘前交響楽団に今後も期待しつつ応援していく。
去年は相馬村と岩木町と弘前市の合併記念公演でベートーベンの第九番を演目で公演したが、まさかのチケットソールドアウトで見れなかったという苦い経験から今年は早めに前売り券を買っておいて、去年のリベンジを図りたかった。
普通に開演3分前に弘前市民会館に到着。客席は8割くらい埋まってた。前の方がガラガラだったので、前の方で見ることにした。前の席は音が聴こえづらいし、手前の弦楽隊しか見えないから視覚的にもつまらない。真ん中あたりのいい席に行けばいいのだが、隣の人に気を遣いたくなかったからとの理由から前の方に座った。
去年の様に満席とはいかない。いろいろ理由はあるだろうが、一番の理由はプログラムである。ほとんどマイナー(短調という意味ではなく)な曲ばっかりだ・・・。ま、順を追って進めましょう。
1.「後宮からの誘拐」~序曲/モーツァルト
モーツァルトのオペラといえば「魔笛」であり「フィガロの結婚」が有名どころ。「コシ・ファン・トゥッテ」や「ドン・ジョバンニ」もまあまあ知られたところ。
でも「後宮からの誘拐」って・・・。聴いた事もないです。今でもどっかの歌劇場がやってるのかしら?ま、初めて聴きます。
華やかな明るい出だしはモーツァルトそのものだなと感じるが、途中から打楽器が派手に展開してくるのがモーツァルトにしては珍しい。トライアングルが連発してリズムを取るのも面白い。序曲としてはかなりいい曲であった。
2.「キプロス島の女王ロザムンデ」~バレエ音楽第1番、間奏曲第3番、間奏曲第4番、バレエ音楽第2番/シューベルト
同名戯曲の劇付随音楽からいろいろ掻い摘まんでお送りする。
これもまたマイナーな選曲である。間奏曲第3番は、弦楽四重奏曲「ロザムンデ」の第二楽章の主題に転用している。この弦楽四重奏版のCDは持ってるが、そんなにピンと来ない曲だなと思っていた。全体的にゆったりとした曲ばっかりで、そんなにでもなかった。
3.交響曲第五番/ショスタコーヴィチ
今回のメインはショスタコーヴィチ。さすがに聴いた事も無かったから中古で探して買った。ショスタコーヴィチ自体そんなに聴こうとも思わなかった。近代作曲家だから自然と後回しになってしまうのは致し方ない。
調べてみると、ショスタコーヴィチはシンフォニーを15曲も書いている。それもすごいが、ベートーベンの9番のジンクスを簡単に破りさっている。中でも五番は評価が高い。「革命」の副題を付けていたりする場合もある。ソ連の社会主義体制で当局の反感を買わないような姿勢を保つ事はとても大変であったと推測されている。その姿勢が音楽に出ているとかいないとか、評論家は言ったりしてます。
で、予習バッチリしたらこの第五番は一応有名とのこともあるだけに、なかなかいい曲であった。さて、市民レベルのフィルでどこまで聴かせてくれるのだろうか?
第一楽章は悲壮的な始まりで、ダークな世界観を醸し出す。中間部のマーチの昂揚感の出し方がとてもいい。ハープやグロッケンの音も印象強い。そしてまた静かに消え行く様に終わっていく。
第二楽章のスケルツォの主題のリフレインは耳につく、楽しげだが荘厳な曲。短めですっきりとする。
第三楽章だが、ラルゴはシンフォニーに必須だが、やっぱりちょっとダルイ。ここも一層悲壮的であり、いい意味で眠くなります。
第四楽章。管楽器とティンパニが巨大な音を甲高く鳴らし、躍進的な堂々たる展開。中間部にも全体的に感じられた悲壮的な旋律もあるが、コーダでは重厚な弦楽奏を下敷きに、未来への希望が感じられる壮大な幕切れ。
指揮は去年に続いて新通英洋氏。いい指揮だった。アマオケでこれだけ振れるのだからプロだともっとすごいのだろう。
アマオケと見くびったのが大間違いで結構感動出来た。バイオリンに小学生がいたり、足の不自由な老人がいたりとアマオケならではの構成もすごい。
来年の定期公演も絶対行くだろう。でももう少しメジャー(長調という意味ではなく)どころの曲目がいいな。
ともあれ、弘前交響楽団に今後も期待しつつ応援していく。
ショスタコは面白い曲ですね。
クラシックはやっぱりいいですね。