自転車を見ていて、自分の自転車がなかなか持てなかった事を思い出します。高校入学の時、合格祝いで買ってもらったのが初所有でした。
何度か修理して長く家にあったのですが、とうとう昨日廃品処理されてしまいました。当時としてはニューモデルの5段変則サイクリング車、かっこいいものでした。わくわくしてカタログから選び取り寄せしてもらいました。それだけの御褒美だったと思います。
「さよなら自転車」
軽やかに萌黄色の自転車
さよならして行ってしまうと秋の気分
さびしいような別離感涼しく
古くてもかっこよかった容姿浮かんで
長く乗らなかったことをさえ思う
軽やかな姿態ベルの音
心弾ませた青春時代から子供の椅子を乗せて
買い物籠にホームセンターへと
サドルの交換つまらぬものになって
それでも去っていくと惜しまれるのは
ご褒美の思い出が乗っていたからだなぁ
(ご褒美の思い出は私とともに消えてしまうんでしょうね、今は胸の内に残しておきます。)