こたつの思い出

私の実家には「こたつ」がなかった。（今も）
子供の頃友だちの家に遊びに行ったとき、こたつがあるととてもうらやましかったものだ。
しかし、なぜか「こたつ」のない我が家で「こたつ」と呼ばれている物があった。
寝る時間の少し前になると必ず「こたつ、入れてきて」と言われ、スイッチを入れに行くのが私の役目だったのだ。
・・・そう、実家では「あんか」のことを「こたつ」と呼んでいたのである。

頭の中ではちゃんと「こたつ」が何かはわかっているのだが、家では「こたつ」＝「あんか」のこと。
大人になるまでず～っと「あんか」のことも「こたつ」と呼ぶのだと信じていた。
はじめて「あんか」というのが正式な名前だと言うことを知ったときはショックだったわ～。
なぜ、「こたつ」と呼んでいたのかいまだになぞなのである。

さてさて、最近は電気毛布などが主流のようで電気あんかはお店でもあまり見かけなくなった。（かえって湯たんぽの方がはやりみたいですね）

もちろん今、我が家の冬にこたつ（あんかではなく）は欠かせない存在となっています。