昨日 徹子の部屋 のゲストだった 永 六輔さん が言っていました。
トシヨリの骨折は治療法に2種類あって、固定して足を高くつったりなんかしてベッドでじっとしている方法と、 痛くても動く 方法があります。
『何しろ動かず筋肉が無くなったら年寄りは回復がおぼつかないので、私は痛くても動いて筋肉を保つ方法で、あちこちタビをしてます。』
本当にそうです。
ワタシも、「コリャ無くなった筋肉が戻るまで、10年掛かるわ。」と後姿を見て、いわれた事が有りますが、10年先には私はもうこの世にはいませんもの・・・
参考までに
大腿骨頸部骨折の治療
発症と同時に自力では体位変換は困難となり、寝たきりとなります。寝たきりとなると褥瘡ができたり、肺炎になったり、痴呆症となったりとにかく種々の合併症といわれる病気を併発してきます。早期離床をはかるため骨折を早く診断し、全身状態を把握してできるだけ早く手術して臥床期間を短縮することが強調されています。そのためには大腿骨頸部外側骨折であれば手術により強固な内固定をはかり、大腿骨頸部内側骨折であれば骨をつけることをあきらめて人工骨頭置換術を行ないます。これが現在のところ最も確実な方法といえます。外側骨折の内固定法にはいくつかの方法が知られていますが、私たちの病院ではコンプレッションヒップスクリウを使っています。麻酔は肺合併症を考えて脊椎麻酔か硬膜外麻酔が行われます。これらの治療法による術後のリハビリテーションの経過は約1か月で杖歩行となり、2か月後には退院することができます。大腿骨頸部骨折が生命の予後に関係するのは骨折後の約1年間といわれています。また骨折後4か月でどのくらいの歩行能力があるかが余命に影響するという報告もあります。いずれにせよ骨折後の試練を乗り切れば生命の予後は骨折のない人と同じになるといわれています。
脊椎圧迫骨折
頻度では最も多いのですが、本人は気付かずに背骨がまがって円背になったり、背が縮んで気付かれます。この場合骨折は徐々に進行し、長い年月をかけてこのような変形が起こります。この間に腰痛がありますが忘れてしまうような軽微なことが多いようです。余り治療の対象となることはありません。これに対し、どしんと尻餅をついて起こる腰痛は治療の対象となる脊椎の圧迫骨折です。ひどい場合は身動きもできず寝たきりの状態が1~2週間続きます。徐々に動けるようになりますが約1か月は辛い思いをすることになります。治療は痛みに応じて安静臥床したり、コルセットをつけて動くことになります。薬物療法では痛みに対して消炎鎮痛剤(座薬)や湿布が使われます。カルシトニンも急性期に有効といわれています。痛みが和らいできたらコルセットで骨折部を固定し座位→立位→歩行と訓練を進めていきます。早期に無理をすると背骨の変形が進みます。稀にこの変形により脊髄神経を圧迫して両下肢麻痺となることがありますので痛みのある間の1~2か月は無理をしないことが大切です。
トシヨリの骨折は治療法に2種類あって、固定して足を高くつったりなんかしてベッドでじっとしている方法と、 痛くても動く 方法があります。
『何しろ動かず筋肉が無くなったら年寄りは回復がおぼつかないので、私は痛くても動いて筋肉を保つ方法で、あちこちタビをしてます。』

本当にそうです。

ワタシも、「コリャ無くなった筋肉が戻るまで、10年掛かるわ。」と後姿を見て、いわれた事が有りますが、10年先には私はもうこの世にはいませんもの・・・

参考までに

発症と同時に自力では体位変換は困難となり、寝たきりとなります。寝たきりとなると褥瘡ができたり、肺炎になったり、痴呆症となったりとにかく種々の合併症といわれる病気を併発してきます。早期離床をはかるため骨折を早く診断し、全身状態を把握してできるだけ早く手術して臥床期間を短縮することが強調されています。そのためには大腿骨頸部外側骨折であれば手術により強固な内固定をはかり、大腿骨頸部内側骨折であれば骨をつけることをあきらめて人工骨頭置換術を行ないます。これが現在のところ最も確実な方法といえます。外側骨折の内固定法にはいくつかの方法が知られていますが、私たちの病院ではコンプレッションヒップスクリウを使っています。麻酔は肺合併症を考えて脊椎麻酔か硬膜外麻酔が行われます。これらの治療法による術後のリハビリテーションの経過は約1か月で杖歩行となり、2か月後には退院することができます。大腿骨頸部骨折が生命の予後に関係するのは骨折後の約1年間といわれています。また骨折後4か月でどのくらいの歩行能力があるかが余命に影響するという報告もあります。いずれにせよ骨折後の試練を乗り切れば生命の予後は骨折のない人と同じになるといわれています。
脊椎圧迫骨折
頻度では最も多いのですが、本人は気付かずに背骨がまがって円背になったり、背が縮んで気付かれます。この場合骨折は徐々に進行し、長い年月をかけてこのような変形が起こります。この間に腰痛がありますが忘れてしまうような軽微なことが多いようです。余り治療の対象となることはありません。これに対し、どしんと尻餅をついて起こる腰痛は治療の対象となる脊椎の圧迫骨折です。ひどい場合は身動きもできず寝たきりの状態が1~2週間続きます。徐々に動けるようになりますが約1か月は辛い思いをすることになります。治療は痛みに応じて安静臥床したり、コルセットをつけて動くことになります。薬物療法では痛みに対して消炎鎮痛剤(座薬)や湿布が使われます。カルシトニンも急性期に有効といわれています。痛みが和らいできたらコルセットで骨折部を固定し座位→立位→歩行と訓練を進めていきます。早期に無理をすると背骨の変形が進みます。稀にこの変形により脊髄神経を圧迫して両下肢麻痺となることがありますので痛みのある間の1~2か月は無理をしないことが大切です。