先日2夜連続で放送された「NHKスペシャル」「闘うリハビリ」が大変面白かった。
いきなり長嶋茂雄氏がリハビリしている姿が映し出された。
長嶋さんははっきりした口調で語る。『自分自身に負けない事・リハビリはうそをつかない』
4年前に倒れてから、動かなかった半身が今では杖なしで歩けるようになりこれからは、走る事に挑戦なのだそうだ。
肩からベルトで吊り、ウオーキングマシンで速足で歩く。
”5.2”という大きな声が聞こえる。
多分速度メーターの設定だと思うが、私の経験ではそんなに早くセットしたことはない。
メーンキャスターとして旧解説委員の藤田 太寅(ふじた たかのぶ)さんが出演されていたが、しばらくお顔を見なかったと思ったら、藤田さんご自身が9か月前に脳梗塞で倒れられたのだそうです。
リハビリで頑張ったが、今年の課題として自分でお茶碗を持ってご飯を食べるのが目標なのだそうで、外見はその様には見えないが、ずいぶん努力して出演されたのだと思う。
オシム監督も奇跡的な回復で、アジア予選の観戦に現れたり、医学や医学工学は完全に病気を制覇し始めた。
脳梗塞で倒れた3~4日後から意識のもうろうとした中からリハビりは始まる。
脳外科医やリハビリ医、療法士に看護師などあらゆる専門分野の方が集まってチームを組む。
筋肉が「廃用症候群」になる前が勝負なのです。
「明日なにをするか。」「何がしたいか。」
脳梗塞で倒れた母に、「生きることがリハビリなんや、生きてる限りやらなあかん。」と綾戸智恵さんは言う。
私のまわりにも随分「リハビリテーション」に関心を持つ人も多い。
経験してこそわかる事も多いが、改めて、初期の対応、特に病院や医師との出会いがその後の命や暮らしを決定するのだという感を改めて深めた番組だった。