「赤旗」の文化欄に載っていたあるコラムを探していましたら≪連続テレビ
小説「あまちゃん」考≫という放送評論家の松尾羊一さんが書かれたものが
ありました、10月7日の【テレビ・ラジオ】欄です。
これは見落としていたな。
みなさんに紹介したいと思います。
松尾さんの「あまちゃん」観について「kaeruのつぶやき」でも紹介しました。
(2013-05-13) この時のような紹介の仕方はまどろっこしいので、今回はダ
イレクトに紙面を写真でご覧いただきます。
このままでも読めないことはないのですが、右クリックして「新しいタブで画
像を開く」をクリックするとかなり拡大された紙面になりますので読んで下さい、
では書き手の「kaeru」の読み方はどうなのかと問われる方もおられるでしょう。
そこで、一筆。
松尾さんが≪「あまちゃん」が終わり「ごちそうさん」がはじまった今日このごろ
は様子が変です≫ と書かれています。 「みんなの感想」 などを通じ知った、NHK
ばかりでなく他局にも影響を及ぼしている「アマロス症候群」と「克服力」は、本当に
kaeruの想像をはるかに超えるものでした。
その現象について松尾さんは≪「あまちゃん」は往年の大ヒット作「おはなさん」
や 「おしん」 などの反響をはるかに超えたテーマを秘めていたのです≫と。
平均視聴率50%台という「おしん」を超えたテーマとは?
≪都市と地方を分断する二重構造の日本の裸像を風刺したドラマ、それが「あまちゃ
ん」 ドラマの本質なのです≫ と見出しにある「二重構造下の日本を風刺」を評価の
核に据えています。
天野 秋の東京における「存在」の希薄さ、祖母・海女達・海などを通じて天性の発揮、
その経験を潜っての東京で 「挑戦と勝利」 を体験したアキが ≪「3・11」の東日本大震
災の悲劇に遭い、この国のうすっぺらな正体が暴かれ≫たその現場に戻ってきます。
そのヒロイン像は≪日本の近代を支えた女性を賛美する朝の連続テレビ小説に対す
る異議申し立てのドラマ≫としての新しい女性像の魅力だった、ということ!
納得です。