能年玲奈という女優としての意識性(役者根性)と能年玲奈という一個人
としての生来の「天然性」=見た目のあいまいさ、が快く映し出されて思わ
ずニコニコしてしまうのです。
それは多分 「あいまいさ」 への共感なのでしょう。 それを許せない人に
とっては「嫌悪」というほどの反応を与えるのではないでしょうか。それは各
自の感性とか生活環境や仕事環境などによって異なるわけで、その違いと
ドラマの「優劣」を論ずるのとは違うように思います。
金子みすゞの詩にある
みんなちがって、みんないい。
ということではないでしょうか。
「みすゞコスモス」ということを以前このブログでも取り上げました。
(2012-10-18 など)
ふと思うのですが、能年玲奈さんが金子みすゞの生涯を演じたらぜひ
観たいと思います。 彼女(みすゞ)の詩を中心とした世界(みすゞコス
モス)を映像化したものが何本かあるようです。観てはいないのでその
ことを語ることはできませんが、能年さんが演じる金子みすゞは「みすゞ
コスモス」そのものと言えると思います。
ハルキ文庫の 『金子みすゞ童謡集』 に宇宙物理学者の佐治晴夫さん
がエッセイを寄せています。そこに 「 “やさしさ” とは、物理的に知覚で
きることがらの裏にかくされている真実を単なる幻想としてではなく、きち
んとした論理に裏付けされた想像力で正しく理解していくという感性だ」と
言われています。それがみすゞの “やさしさ” だ!と言われます。
「天野 アキ」 が演じた目線やたち振る舞いから受けるものは、その種の
“やさしさ” だったのかと、そんな発見があった昨夜の「あまちゃん」でした。
「みんなの感想」によると24日(木)16時5分~16時50分(NHK総合)
再放送とか。 また観ましょう、視点を変えて。「三陸鉄道」に焦点を当て
て観たい、利用者に支持される 「企業」 とはをキーワードにして。
先月27日 「JR福知山線脱線事故裁判」 で歴代3社長に無罪判決が
だされました。 この問題はそれ独自に検討されるべきことですが、交通
事業という共通性をキーワードにして。 「JR北海道」の度重なる事故問題
もあります。
kaeruの頭の容量をはるかに超える問題ですが、「三陸鉄道」はそれら
の問題を考える場合も 「企業の社会的存在とは?」 への接近の原点で
はないかという問題意識をもって 「もういちど あまちゃん」 にしましょう。