https://www.youtube.com/watch?v=b_LYxQtUd2k
上をURLをクリックされると今回のゲスト玉利正さんが作詞作曲されご自分
で歌われている 「もしも私が」 が聴けます。 玉利さんは 「CD自主作製」 と
紹介せれていましたが、音楽家でも歌手でもありません。 仕事は看板や絵を
かいておられるそうです、その作品を昨日紹介した
FMてんがらもん158回目の報告 でご覧下さい。
この 「もしも」 は玉利さんが認知症になるのではないかという不安な気持ち
を曲に乗せています。 番組のなかで上床さんがこのCDを数十回も聴き、身内
にも聴いてもらい涙を流しながら聴かれと話されています。私もいま、この歌を聴きながらつぶやきつつあります。音楽が判らない私が曲について述べても見当違いのことを言うかもしれませんが、不安を歌いながら決して暗くなりません。
それは玉利さんの77年の歩みが教えてくれます。若い時期からの結核の身で、母子家庭の母親を助けできました。特技を活かした映画の看板が先ほどのブログでも見られます。
そして妻になる人との出会い、周りの反対のなかで「一人ではやっていけない、一緒にやって欲しい」と結婚。その奥さんが8年前にクモ膜下出血で倒れます。後遺症として認知症と同じような症状が続いての看病の結果はこのスタジオで見られるように元気になられた姿です。
こうしてみると歌の持っているある種の明るさはその困難を乗り越えて来られた夫婦二人の自信と信頼からきているのかと思います。
そして、自分が認知症になったとしても親としての自分達を見てきた子供への信頼からきているのでしょう。
絆という文字は東日本大震災を経て広がったのですが、玉利さんの話を通して親から子供へ、子供から孫へと、社会的にも親世代子世代孫世代とつながっていくもうひとつの絆の確かさを感じました。