「疲れ」話も三日目となるとつぶやくのも疲れてきます。それでも始めたのは「疲れ」の語源を知りたいと白川さんの『字訓』を開きました。詰まるに通ずるのかと思ったのですが、そうではなくて「尽く」と同じことのようです。「身体の力が尽きて、動く力がなくなることをいう」とあります。
これから、花見に身体の限りを尽くして心身ともに参った!という状態になるやも知れません。そんな時にこんな俳句を思い出して下さい。
花疲れ糸の切れたる如く座す 宇都木水晶花
帯ときし渦のなかなる花疲れ 神明セツ子
帯とくや花疲れより人疲れ 鈴木真砂女
花疲れ帯ながながとときしまま 足立文女
さよならを交し一気に花疲れ 村山映
花疲れを詠んではいませんが、この句を、
花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ 杉田久女
注:「ながなが」と「いろいろ」は、句では
「くの字点」ですが、横書きですのでくりかしました。