タイトルの川柳、こちらの句とその鑑賞文に依ります。
石神紅雀さん、柳誌「つばさ」発行責任者で「入来わくわく番傘川柳会」会長で、……あとは直接こちらで
(こちらでは開かないようです、
ブログのURL https://synjyoko.exblog.jp/ )
鑑賞文を文字写ししておきます。
一読して、 中学生二人が殺された事件を思い出した。 親には「友達の家に行く」と言って出た二人。明け方まで駅前周辺でうろついているのを防犯カメラがキャッチしていた。
思春期の子供たちは、オトナには掴み切れない行動をとることがある。最近はケータイやスマホを介して見ず知らずの人と接触し、事件に巻き込まれる例も多々あり、親としても心配の種は尽きない。しかし、ずっ監視するわけにもならず、口やかましく注意するのも逆効果。
掲出の旬、 利己的な感無きにしもあらずだが、誰しも、我が身の安泰があってはじめて他者を思い遣る余裕が生まれる。だが、 酒が旨いのもひととき、傍にいないときはヤキモキである。
この句の掲載誌は、
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です。
著者の新家完司さんは、こういう人、
「つばさ」9月号で句集『ようたんぼうのうた』が紹介されています。
飲兵衛の役をせんとや生まれけり
祓いたまえ清めたまえと酒を飲む
さみどりがまなこにしみるふつかよい
生真面目に欠かすことなく飲んでいる
午後七時ナマケカンジに切り換える
立ち姿一升瓶になってきた
好きな酒いのちを賭けて飲んでいる
凹んでも飲めばポポンと元通り
父の忌やぬるいビールとゆでたまご
生きるっていいね二次会三次会
ふるさとへ辿り着けない千鳥足
夕暮れの胸はお酒のことばかり
美しく爪切りそろえ飲みに出る
顔は自宅へ足は酒場へ向いている
つまずいたところがちょうど酒屋さん
拳骨を開いて酒を注ぎ合おう
蓮根のように繋がる飲み仲間
飲みましょう電信柱揺れるまで
熱いオトコ飲めば暑苦しい男
老いぼれたロバだが酒はまだ飲める
寂しいね懇親会のない句会
天界にめでたく着けば菊の酒
お酒の旨さは春夏秋冬ですが、
静かさも賑わいも良し秋の酒 がら天