志位委員長の「日本共産党101周年記念講演」での敗戦直後の「歌声よ、おこれ」について昨日「つぶやき」ましたが、志位講演にはもう一ヶ所「歌声よ、おこれ」について語っています、 全文文字写しをしておきます。
《ソ連共産党解体を歓迎し、 未来への大局的展望を語った、 世界で唯一の党》
一九九一年八月のソ連共産党解体にさいして、党は九月一日、 常任幹部会声明 「大国主義・覇権主義の歴史的巨悪の党の終焉 (しゅうえん) を歓迎する」を発表し、この党の解体を 「もろ手をあげて歓迎」 すると表明し、 「世界の平和と社会進歩にとっても、 日本共産党にとっても、巨大なプラスをもたらすもの」 との大局的展望を示しました。
わが党の声明を、フランス国営テレビは注目して報じました。 世界広しといえども、このような声明を発表した党は、 他に一つもありません。
世界の党の多くが、ソ連崩壊に直面して茫然自失、 混迷と方向喪失に陥るなかで、わが党がこの出来事を積極的にとらえ、 未来への大局的展望を語ることができたのは、「五〇年問題」、一九六〇年代の干渉とのたたかい以来の、 覇権主義との全党の生死をかけたたたかいの結果だったことを、私は強調したいのであります。 (拍手)
ソ連崩壊にさいして、 「巨大なプラス」 と未来への大局的な展望を示したわが党の態度は、日本軍国主義の敗戦直後に、それを歓迎し、「歌声よ、おこれ」 といち早く呼びかけた歴史を想起させるものではありませんか。
『日本共産党の百年』の該当する部分「歴史的巨悪の党、ソ連共産党の解体を歓迎」はこれです、
① の部分の文字写し、
歴史的巨悪の党、ソ連共産党の解体を歓迎
九一年八月、ソ連でクーデタが発生し、市民への武力弾圧で犠牲者も生まれました。 クーデターは三日間で失敗し、ソ連共産党のクーデター関与の疑惑と責任を追及する世論が高まるなかで、ゴルバチョフは書記長を辞任し、ソ連共産党の解散に追い込まれました。
党は九月一日、常任幹部会声明「大国主義・覇権主義の歴史的巨悪の党の終焉を歓迎する——ソ連共産党の解体にさいして」を発表し、平和と社会進歩の事業に巨大な害悪を流しつづけた大国主義・覇権主義の党の終焉を、「もろ手をあげて歓迎すべき歴史的出来事である」と表明しました。 そして、ソ連共産党の大国主義・覇権主義と生死をかけてたたかいぬいてきた
党の値打ちが歴史によって証明されたことを強調するとともに、「世界の社会主義の代表者のような顔をしながら、社会主義の立場とはまったく無縁の大国主義・覇権主義の害悪を流しつづけてきたソ連共産党が解体するということは、世界で科学的社会主義の立場を堅持してすすもうとする勢力への妨害物がなくなるという点で、世界の平和と社会進歩の勢力にとって日本共産党のたたかいにとっても、巨大なプラスをもたらすものである」との展望を明らかにしました。党の態度表明は、フランスの国営テレビで紹介されたのをはじめ、世界的にも注目されました。
九一年十二月には、党は「科学的社会主義の世界的な運動の発展のために日本共産党の見解」を発表して、旧ソ連の覇権主義ときっぱり絶縁した自主的な科学的社会主義の運動を展させようと世界に呼びかけま
した。
ソ連では、クーデターの失敗後、連邦を構成する各共和国の独立の動きが強まり、バルト三国は、九一年九月、ソ連共産党の解体直後に独立しました。さらに、九一年十二月、グルジアをのぞく十一共和国が首脳会議を開いて、「独立国家共同体」の創設と連邦の廃止を決定しました。党は「ソ連邦の解体にあたって」と題する見解を発表し、ソ連邦解体の最大の根源が、スターリン以来の覇権主義と、その害悪にたいするゴルバチョフ指導部の無自覚と無反省にあったと指摘しました。
② の部分は明日に……。