kaeruのつぶやき

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芸術の秋

2023-09-10 23:36:02 | 葉山そして人

 仮に偶々このコンサートのプログラムを見ても、まったく関心を持たなかったでしょう、自ら歌うことも聴くことにも関心が殆どない私ですから。しかし、この11月で97歳の人が歌う、と知れば聴かねばと思ったはずです。ギリギリの大正生まれ、大正昭和平成令和とまさに激動期の日本人として生き抜いてきた、そういう婦人が舞台で歌うのですから。

 ましてや「のぞみ会」の仲間として毎月顔をあわせているのです、この会に先月から仲間になった、男性と出かけました。彼は私とは違い町のコーラスの有力な男性会員で、貴重な男声の一人です。

 今日ご婦人からラインで視聴への謝礼の挨拶がありました、私から返信をここに記して、感想文とします。

 Kさん、私にとって昨日は「芸術の秋の幕開け」だったと言えます。芸術などと言うと柄にも無いとも思うのですが、そんなふうに思えたことに感謝です、ありがとうございました。

 生涯現役と言われますが、自分の生涯を通じて何を以て「現役」というか、趣味的なものもふくめて「芸術性」もその一つでしょう。歌唱・音楽に限らず、生涯を通じて心身で追求して来た「芸術」が老いの身を生き生きと支え、日常を意義あるものにするのだとKさんの歌う姿を通じて実感しました。会場から「ブラボー👏」との掛声が聞けたのはKさんだけでしたね、歌声だけでなく姿勢に心打たれたのです。

 普段オペラに縁のない私ですが、オペラ舞台で聴く覚えでした。どなたの姿勢からも感じ取ったのは、足元が確りし正に足の裏の支えがあって、全身での発声だから聴く人に届くのだという新しい発見でした。これはテレビでどんなに素晴らしい歌を聴いても気づかないことでしょう。

 最後に会場全体で歌いましたね、私は全く声も出ませんでしたが、横溝さんの声が心地よく聴こえました。「のぞみ会」の場で揃って歌われる機会が待ち遠しいです。

 ところで「首都オペラ」を検索しましたら葉山町堀内の住所が出て来ました。所在地なのでしょうか、だとしたらこれも縁です、この地元で交流の場があれば良いですね。

 次の「のぞみ会」でYさんの歌唱する立場からの感想も聞けると思います。そしてKさん、Yさんに限らず各自の生涯を通じての「芸術性」を発表しあい鑑賞し合う場をつくることも「のぞみ会の自前の福祉」と言えるかも知れません。