「しんぶん 赤旗 日曜版」 10月27日より
米国にも9条あれば
元米陸軍大佐・元外交官 アン・ライトさん
「戦争なくす」ことこそ 日米両国に必要な目標
安倍政権が狙う改憲の動きについて、このほど来日した元陸軍大佐で、4カ国で
副大使を務めた元外交官のアン・ライトさん(67)=ハワイ在住=に聞きました。
※ 「しんぶん 赤旗」10月25日 コラム「潮流」欄
安倍晋三首相は、明文でも解釈でも改憲への執念を隠しません。最大の狙いは、「米国とともに海外で戦争する国づくり」です▼その米国から元陸軍大佐で元外交官でもあるアン・ライトさん(67)が来日し、「赤旗」日曜版(27日号)に登場しています。米国務省では4カ国で副大使も歴任。2003年のイラク戦争で当時のブッシュ政権に抗議し、同省を辞職したことでも知られます▼今回、大阪で開かれた9条世界会議・関西(13~14日)に参加しました。空から敵陣に乗り込む空挺(くうてい)の資格もある彼女ですが、憲法9条を守る日本国民の運動に共感を寄せています▼以前から自衛隊のことは知っていました。しかし、日本の憲法を初めて読んだのは5年前。9条の理念を「人を殺さずに問題を解決する」と受け止めました。「びっくりしました。すばらしい」▼29年間、陸軍にいました。知り合った友人の多くをベトナム、中米、アフガニスタン、イラクで失いました。「米国では、外交を使うべきときでも軍隊を使います。米国は戦争国家です」と。「日本でもし9条が投げ捨てられてしまったら、日本は米国と同じ問題に直面することになります。若者は遺体で戦場から家に帰ってくることになるでしょう」▼戦争が常態化する米国社会の現実を語る目に悲しみがにじんでいます。日本では戦後70年近く米国のような戦争国家になることは食い止められてきました。「9条があったからです」とライトさん。その力を改めて教えられた気がしました。 (ゴシックはkaeru)
27日付の「日曜版」が手元に来ていませんので、今朝の「潮流」欄で一足早く紹介
したくなりました。
一昨日の「つぶやき」 (死刑について考える)で紹介しました「法律で事実上死
刑を廃止している国は140カ国。存置している国(先進国では日本と米国)は58カ
国にすぎない」 (ゴシックはkaeru) が頭にあったのです。
なおアメリカ合衆国の死刑制度は各州法によって決めれらているそうで、廃止した
州が15州あります。
( http://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ合衆国における死刑制度 )
当然、死刑制度の存否と戦争の可否の問題は違うといえます。
どう違うのか? 本当に違うのでしょうか。
「死刑という問題は、私自身が人間の生命をどう考えるかという問い」
とは一昨日の(樫)さんの言葉ですが、そこに戦争を加えてみます。
「戦争と死刑という問題は、私自身が人間の生命をどう考えるかという問い」
戦争とは自国民に執行させる他国民への大量の「死刑」のことである、という言い
方が間違いでしょうか。