葉山の四季

葉山の四季をお伝えしたいと思います。

人を殺さずに問題を解決する。

2013-10-25 15:39:42 | せいじの政治カフェ

「しんぶん 赤旗 日曜版」 10月27日より

米国にも9条あれば
 元米陸軍大佐・元外交官 アン・ライトさん

 「戦争なくす」ことこそ 日米両国に必要な目標

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安倍政権が狙う改憲の動きについて、このほど来日した元陸軍大佐で、4カ国で

副大使を務めた元外交官のアン・ライトさん(67)=ハワイ在住=に聞きました。

※ 「しんぶん 赤旗」10月25日 コラム「潮流」欄

安倍晋三首相は、明文でも解釈でも改憲への執念を隠しません。最大の狙いは、「米国とともに海外で戦争する国づくり」です▼その米国から元陸軍大佐で元外交官でもあるアン・ライトさん(67)が来日し、「赤旗」日曜版(27日号)に登場しています。米国務省では4カ国で副大使も歴任。2003年のイラク戦争で当時のブッシュ政権に抗議し、同省を辞職したことでも知られます▼今回、大阪で開かれた9条世界会議・関西(13~14日)に参加しました。空から敵陣に乗り込む空挺(くうてい)の資格もある彼女ですが、憲法9条を守る日本国民の運動に共感を寄せています▼以前から自衛隊のことは知っていました。しかし、日本の憲法を初めて読んだのは5年前。9条の理念を「人を殺さずに問題を解決する」と受け止めました。「びっくりしました。すばらしい」▼29年間、陸軍にいました。知り合った友人の多くをベトナム、中米、アフガニスタン、イラクで失いました。「米国では、外交を使うべきときでも軍隊を使います。米国は戦争国家です」と。「日本でもし9条が投げ捨てられてしまったら、日本は米国と同じ問題に直面することになります。若者は遺体で戦場から家に帰ってくることになるでしょう」▼戦争が常態化する米国社会の現実を語る目に悲しみがにじんでいます。日本では戦後70年近く米国のような戦争国家になることは食い止められてきました。「9条があったからです」とライトさん。その力を改めて教えられた気がしました。 (ゴシックはkaeru)

 

 27日付の「日曜版」が手元に来ていませんので、今朝の「潮流」欄で一足早く紹介

したくなりました。

 一昨日の「つぶやき」 (死刑について考える)で紹介しました「法律で事実上死

刑を廃止している国は140カ国。存置している国(先進国では日本と米国)は58カ

国にすぎない」 (ゴシックはkaeru) が頭にあったのです。

 なおアメリカ合衆国の死刑制度は各州法によって決めれらているそうで、廃止した

州が15州あります。

( http://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ合衆国における死刑制度 )

 当然、死刑制度の存否と戦争の可否の問題は違うといえます。

どう違うのか? 本当に違うのでしょうか。

「死刑という問題は、私自身が人間の生命をどう考えるかという問い」

とは一昨日の(樫)さんの言葉ですが、そこに戦争を加えてみます。

 「戦争と死刑という問題は、私自身が人間の生命をどう考えるかという問い」

 戦争とは自国民に執行させる他国民への大量の「死刑」のことである、という言い

方が間違いでしょうか。

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女優・小泉今日子が泣いた訳。

2013-10-24 22:03:24 | あまちゃん

 10月10日の読売新聞に掲載された小泉今日子さんの寄稿文が話題を

呼んでいます。今日図書館で読んでなるほどと思いました。

 こんなところ ≪「あまちゃん」は海女ちゃんだけど、甘ちゃんでもある。

ヒロインのアキは「海女になるなりてぇ」 「東京さ行ってアイドルになりてぇ」

と夢をころころ変えては大人達を振り回す。そんな時にあの震災が起こる。

誰の胸にもまだあの痛みは残っている≫、そのあとに (ゴシックはkaeru)

出来上がった台本を読んで私は泣いてしまった。≫とあります。

 

 ≪誰も死なせないというのが宮藤さんの選択だった。夢の箱の中にいる

私達に出来ることは希望を与えることなのだと強い気持ちが湧き上がった。

ヒロインは地元に帰り、一番好きな場所で自分らしく生きると決めた。≫

 

 昨日と今日のこの「kaeruのつぶやき」のテーマ「死刑」の対極にあるの

が 「誰も死なせない」(誰も殺さない) という選択だということを教えてくれ

ています。その選択こそが役者の役割の自覚となり 「強い気持ち」 を湧き

上がらせたのです。

 このドラマに対して何故原発を取り上げないのか、避けているのだとい

う批判も読みましたが、産業のエネルギー問題を問う前提に人間の生命

のエレルギーを守り発揮させることを優先させ、人間の生きるエネルギー

に依拠してこそその他の社会的諸問題を解決する社会的協同力が生ま

れてくるのだ、とのメッセージが送られていたのです。

 

 今日「あまちゃん総集編」の再放送でしたが、都合で見られませんでした。

注目して見ようと思っていた「三陸鉄道」については、今述べました「社会的

協同力」の結合する場として見てみたかったのです。 企業体が内部発展論

理=利益追求型から地域の諸問題解決の地域力集合体として位置づけら

れる可能性を感じています。

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「死刑について考える」 続。

2013-10-24 19:55:03 | せいじの政治カフェ

 まず、「死刑」について関心をもった切っ掛けのことから。このHPは大山

寛人という25歳の青年のものです。 このHPをご覧頂ければと思います。

 http://hiroto0222.jimdo.com/ 

 

 このHPのなかで「TV出演」が紹介されていますが、6月18日夜、偶々見

たNHKの番組で大山寛人さんとその事件を知ったのです。その後このブロ

グでも何回か「つぶやき」、大山さんからコメントを頂いたこともありました。

( 大山寛人さんからのコメントと「本」。 2013-06-27 ) 

 昨日紹介しましたコラム「死刑について考える」に関心がいったのも

大山さんのことがあったからに違いないのです。

 今日久しぶりにHPを見て、この殺人事件は普通「保険金殺人事件」

として扱われているのですが、寛人さんの父・大山清隆氏(「保険金殺人

犯人・死刑確定囚」)の手紙と寛人さんの追究によって知り得た範囲では、

清隆氏の殺人行為は「保険金」目当ての殺人ではなかった可能性がある

と思いました。

 

 死刑制度という国家の権力による法的・社会的システムが存在してい

る国・社会で人命が、「間違って」このシステムに引き込まれ巻き込まれ

死刑という終末に落ち込んで行く恐れのあった事例が昨日のコラムにあ

げられている場合だけでなく、コメントで「70歳」さんがあげているように

白鳥事件・松川事件など政治的な狙いを持った事件もあるのです。

 

 この 「つぶやき」 は昨日の 「死刑について考える」 に対して頂いた二人

の方のコメントに対する返信でもあります。 最近も裁判委員裁判での死刑

判決に対して高裁で破棄されるということがあり、上告されています。

 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131021/k10015440001000.html

 裁判委員制度のもとでそういう事件を裁く立場に立つかもしれないのですか

ら、直接的な関心を持つ度合はかなり高くなっています。 たしかにこの問題を

考えていくことは難しく重い課題ですがそれだけに人間としての原理的な生命

観や社会観国家観などを自覚するために比須のことかもしれません。

 そして、自分が毎日を生きている以上、片時も忘れてはいない課題 「私自

身が自分の生命とどう向き合うか」ということに通じていると思います。

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死刑について考える

2013-10-23 21:02:54 | せいじの政治カフェ

 昨日 「「赤旗」の文化欄に載っていたあるコラムを探していました」 と書い

たコラムが21日付文化欄 「朝の風」の「死刑について考える講演」です。

短いものですから全文ここに写しておきます。


≪日ごろ、死刑についてそれほど深く考えたことはなかった。

 ところが、「’13年詩人会議平和のつどい パート36」で、高橋哲哉氏の講

演 「死刑を考えるーいま一番語りたいこと」 を聴いて、大きな刺激をうけた。

 いまの日本の世論調査では死刑制度の存置を望む人が多いそうだが、現

在、法律で事実上死刑を廃止している国は140カ国。存置している国(先進

国では日本と米国)は58カ国にすぎないという。

 氏は死刑廃止に賛成であり、現憲法下、死刑が合憲でいいのか、と問題提

起をした。廃止反対論の一つに 「犯罪抑止論」 があるが、死刑を廃止した国

で凶悪犯罪が激増したことはないそうだ。

 また 「誤判、冤罪」 について、免田、財田川、島田、松山事件を例に、死刑

にしてしまったら取り返しがつかないとのべた。さらに「遺族の応報感情」 ほか、

さまざまな課題について内省的論理的に話し、引き込まれた。

 そして 「人間が同じ人間に対して、おまえは生きる権利がない、という権利は

誰にもないだろう」 という言葉に共感をもった。

 殺人、死刑という問題は、私自身が人間の生命をどう考えるかという問い

でもあり、難しい課題を背負わされた思いになった。            (樫)  ≫

 (ゴシックはkaeru)

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ブログ深夜便。

2013-10-23 00:52:39 | どこまで続くかこのブログ

 昨日からアクセス解析というサービスが見られるようになり、どの時間帯に

何人が見ているかが分かるのですが、深夜に当たる0時から5時までの人数

に驚いています。

 

 以前もこの時間帯にかなりの人数が見ていると感じていたのですが、今回

数えてみましたら全体の33%がこの時間帯です。12日から21日の10日

間ですが、延べ1,233人(IP=正確にいうと人数ではないそうですが) 、

1日約123人、そして深夜(0時~5時)に407人で1日約41人になります。

 

 NHKラジオの「ラジオ深夜便」は夜の11時15分にはじまって翌朝5時に

終わります。 この時刻、耳を傾けているのは高齢者の方が多いそうです。

私は早朝に起きなければならない生活が続いていたので、ほとんど聴いて

いません。 いや、5時に終わる前の放送をききながらという時もあり、その

時間帯に俳句をとりあげた鷹羽狩行さんの声を聴きました。

 この番組を担当されていたアナウンサーの宇田川清江さんが書かれた

『眠れぬ夜のラジオ深夜便』(新潮新書) にその頃のことが書かれています。

 

 この本の書名のように「眠れぬ」人が、やはりこのブログに目を通している

のでしょうか。もちろん「kaeruのつぶやき」だけでないでしょうが。

 そういうことで、「アリバイ証明的でない」ブログ臨時便をこの時刻にお届け

したくなり、深夜便としました。

 kaeruの目覚めは4時半頃ですので、これで休みます、おやすみなさい。

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「しんぶん 赤旗」 の 「あまちゃん」評

2013-10-22 20:11:33 | あまちゃん

 「赤旗」の文化欄に載っていたあるコラムを探していましたら≪連続テレビ

小説「あまちゃん」考≫という放送評論家の松尾羊一さんが書かれたものが

ありました、10月7日の【テレビ・ラジオ】欄です。

 これは見落としていたな。

  みなさんに紹介したいと思います。

 松尾さんの「あまちゃん」観について「kaeruのつぶやき」でも紹介しました。 

2013-05-13 この時のような紹介の仕方はまどろっこしいので、今回はダ

イレクトに紙面を写真でご覧いただきます。

 このままでも読めないことはないのですが、右クリックして「新しいタブで画

像を開く」をクリックするとかなり拡大された紙面になりますので読んで下さい、

では書き手の「kaeru」の読み方はどうなのかと問われる方もおられるでしょう。

 

 そこで、一筆。

  松尾さんが≪「あまちゃん」が終わり「ごちそうさん」がはじまった今日このごろ

は様子が変です≫ と書かれています。 「みんなの感想」 などを通じ知った、NHK

ばかりでなく他局にも影響を及ぼしている「アマロス症候群」と「克服力」は、本当に

kaeruの想像をはるかに超えるものでした。

 その現象について松尾さんは≪「あまちゃん」は往年の大ヒット作「おはなさん」

や 「おしん」 などの反響をはるかに超えたテーマを秘めていたのです≫と。

 平均視聴率50%台という「おしん」を超えたテーマとは?

≪都市と地方を分断する二重構造の日本の裸像を風刺したドラマ、それが「あまちゃ

ん」 ドラマの本質なのです≫ と見出しにある「二重構造下の日本を風刺」を評価の

核に据えています。

 天野 秋の東京における「存在」の希薄さ、祖母・海女達・海などを通じて天性の発揮、

その経験を潜っての東京で 「挑戦と勝利」 を体験したアキが ≪「3・11」の東日本大震

災の悲劇に遭い、この国のうすっぺらな正体が暴かれ≫たその現場に戻ってきます。

 そのヒロイン像は≪日本の近代を支えた女性を賛美する朝の連続テレビ小説に対す

る異議申し立てのドラマ≫としての新しい女性像の魅力だった、ということ!

納得です。

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「人生、下り坂最高!」

2013-10-21 20:20:45 | 本州縦断

 昨日付けですが、週刊紙ですので 「しんぶん 赤旗 日曜版」 の扱いでよろし

く。

 我が家の奥さんがファンの火野さんを岩手で取材した紙面です。見出しにあ

りますように 「手紙が主役で俺が脇役」、視聴者の「こころの風景」が手紙に記さ

れて来ます。 それを訪ねて2011年春から300回をこえる放送を重ね、残り1都

3県をまわれば全都道府県を自転車(のみではないが)で廻った旅。

 64歳、「人生、下り坂最高!」。 旅の初日に口走った言葉、だそうです。

 10代で悟ったこと。中学1年で児童劇団に、大坂の子ども番組の出ていた17、

18歳の頃は、高校の校門に女の子が列をなしていた。それが番組が終わった

途端、「あっというまにいなくなった。こういうもんなんだな」。

 

 kaeruの本州縦断は、全国図でご覧のとおり大阪市内に入っていまして、

全行程のほぼ70%を越えたところで先が見えてきたといえます。

 

大阪市内はどこか? 福島区から西淀川区へ向かい新淀川の中です。

kaeruですから溺れてはいないでしょうが、10月のこの時期こんな所にいるの

ですかね?

例によって、後方ですが八坂神社が見えます。 この神社についてはWikiで、関

心があれば見て下さい。 

http://ja.wikipedia.org/wiki/八坂神社_(大阪市福島区)

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昨日の「あまちゃん」、明日の「あまちゃん」。

2013-10-20 18:56:23 | あまちゃん

 能年玲奈という女優としての意識性(役者根性)と能年玲奈という一個人

としての生来の「天然性」=見た目のあいまいさ、が快く映し出されて思わ

ずニコニコしてしまうのです。

 それは多分 「あいまいさ」 への共感なのでしょう。 それを許せない人に

とっては「嫌悪」というほどの反応を与えるのではないでしょうか。それは各

自の感性とか生活環境や仕事環境などによって異なるわけで、その違いと

ドラマの「優劣」を論ずるのとは違うように思います。

 金子みすゞの詩にある

 みんなちがって、みんないい。

ということではないでしょうか。

 

 「みすゞコスモス」ということを以前このブログでも取り上げました。

2012-10-18 など)

ふと思うのですが、能年玲奈さんが金子みすゞの生涯を演じたらぜひ

観たいと思います。 彼女(みすゞ)の詩を中心とした世界(みすゞコス

モス)を映像化したものが何本かあるようです。観てはいないのでその

ことを語ることはできませんが、能年さんが演じる金子みすゞは「みすゞ

コスモス」そのものと言えると思います。

 ハルキ文庫の 『金子みすゞ童謡集』 に宇宙物理学者の佐治晴夫さん

がエッセイを寄せています。そこに 「 “やさしさ” とは、物理的に知覚で

きることがらの裏にかくされている真実を単なる幻想としてではなく、きち

んとした論理に裏付けされた想像力で正しく理解していくという感性だ」と

言われています。それがみすゞの “やさしさ” だ!と言われます。

 「天野 アキ」 が演じた目線やたち振る舞いから受けるものは、その種の

“やさしさ” だったのかと、そんな発見があった昨夜の「あまちゃん」でした。

 

 「みんなの感想」によると24日(木)16時5分~16時50分(NHK総合)

 再放送とか。 また観ましょう、視点を変えて。「三陸鉄道」に焦点を当て

て観たい、利用者に支持される 「企業」 とはをキーワードにして。

  先月27日 「JR福知山線脱線事故裁判」 で歴代3社長に無罪判決が

だされました。 この問題はそれ独自に検討されるべきことですが、交通

事業という共通性をキーワードにして。 「JR北海道」の度重なる事故問題

もあります。

 kaeruの頭の容量をはるかに超える問題ですが、「三陸鉄道」はそれら

の問題を考える場合も 「企業の社会的存在とは?」 への接近の原点で

はないかという問題意識をもって 「もういちど あまちゃん」 にしましょう。

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今夜は 「あまちゃん」。

2013-10-19 18:45:45 | あまちゃん

今夜8時、NHK総合。

突撃!アッとホーム “あまちゃん” SP !

能年玲奈がサプライズダンスで三陸は大騒ぎ

奇跡の5分を完全公開

というのが「しんぶん赤旗」TV欄での案内文です。

どういうことになるのか分かりません。

見れば分かるので、見ます。 アキちゃんの猫踊りか猫のアキ踊りか!

現代の鳥獣戯画がそこに見られれば満足です。

 

そして、「みんなの感想」で★1対★5の激突!も読み応え十分になれば

秋の夜長に一層の趣を添えてくれるのです。

少し時間があるので 『メモリアルブック あまちゃん』 を見る時間にあてます。

TVドラマの「本」を買ったのは「チャングムの誓い」以降二度目です。

「チャングムの誓い」は何処へ行ったのでしょう?

そして、「あまちゃん」は何処へいくのでしょう。

 

みなさん、おのおの教養あふれる夜長をお過ごしください。

 

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コーヒー色の世界 続き。

2013-10-18 17:27:57 | つづきの海を はろば...

 昨日の 「つぶやき」 に屋根裏人さんから頂きましたコメントへの返信と

合わせての 「つぶやき」 です。 「返信」で書きました「資料」とはこの記事。

「10月14日日本経済新聞朝刊 ・文化欄」で、見出しの部分を拡大すると

下の写真です。

        

 

写真の「仏頭」は国宝の「銅造仏頭」です。

その下の御婦人が98歳の黒田康子(しずこ・と読みます)さん。

写真説明に≪夫・義氏の遺影を持つ筆者(写真下)。夫は生前、興福寺

仏頭のことを「お前に似ている」と語っていた≫

「仏頭の目覚め 見届けた夫」の脇にある言葉は、「戦前の興福寺修理中、

500年ぶり再発見に立ち会う」と書かれています。

 

記事より ≪1937年。秋の深まる古都で、興福寺は東金堂の解体修理中

だった。当時夫は奈良県で古建築保存業務に携わっていた。10月の終わ

る頃、本尊・薬師如来の後ろの板壁をはがすと、~内部にあの仏頭が。

夫は静岡県出身~建築史が専門の技官。古美術にも明るかった、~「しみ

じみと眺めた時の興奮はなお生々しく残っている」と夫はよく述懐した。胴体

のない破損仏だが、異例の早さで翌年には国宝に指定された。≫

さらに義さんとのことでは≪ある歴史の講習会に参加した私は講師だった

夫に一目ぼれ。半年にわたる文通の末、1941年に結婚した。夫の勤務地

だった奈良で新婚生活を送り、息子も授かった。しかし夫は44年に召集され、

翌年フィリピンで戦死した。31歳だった。≫

 

 屋根裏人さんの疑問に答えるとすれば

夫・義(よしのり)さんは31歳でした。「もう一つの短歌」はその葉書を載せた頁

にあります。

これは黒田康子さんの研究された郷土史(逗子・葉山など)関係を中心にした

文集シリーズの第6集に載せられたもので、康子さんが夫から受け取った「最後

の葉書」で、昭和19年8月以降(その前の葉書の日付が8月20日の消印、「最

後の葉書」には消印も日付もありません、検閲済の印はありますが)。

発信地としては「比島派遣第10612部隊」と書かれていますので、フィリッピン

であったことは分かります。

 

 昨日の短歌も含め二首を記します。

  この海の つづきの海を はろばろに 越えて来にしか 夕日に 対ふ 

                                                                           (〇〇上陸)

   日盛りは ねむの木かげに 椅子ならべ 裸ひとつが 熟睡(うまい) しにける

                                                                                        (高尾にて)                                          

 

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