消防庁と国土交通省は12日 アスクル倉庫火災について第2回
会合を開催したそうです。
あれほどの大火災になってしまった原因で まず挙げられたことは
防火シャッターが想定通りに動いていなかったことでした。
防火シャッターによる防火区画が出火初期に想定通りに出来上がって
いれば 防火区画内の火災で済んだ可能性が有ります。
今回もよくある 「想定外でした」 の報告が繰り返されたようです。
防火区画を想定していた防火シャッターの60%余り およそ80の
シャッターが正常に閉まっていなかったそうです。
原因として挙げられたのが シャッターへ信号を送る電気系統のもろさ。
今回の火災では近くの火災報知機が作動する前に 配線が焼けたりして
多くの防火シャッターに信号が届かず 一部のシャッターしか正常に作動
しなかった可能性が有るそうです。
不沈戦艦と言われた 「武蔵」 が船体側面の弱点を攻撃され 「想定外」
の撃沈・・・・・・・・・船体側面の経費削減仕様の結果でした。
防火区画を防火シャッターに頼るなら2重3重の強い電気系統が必要です。
次に挙げられた項目に 倉庫内の大量商品群問題が有りました。
商品の中には可燃性のある危険物相当も有り 一定以上の量が集まった時は
危険度が大きくなります。
危険物相当の商品が特定のシーズンに大量発注され 倉庫内に集積される
ことは十分考えられます。
効率最優先の巨大倉庫はまだまだ新たな問題が出てきそうです。
法整備が検討されると 防災業界の新たな 「特需」 になりそうです。