お正月から暗い話ですが ある葬儀サービス組合が破産した事例に
ついての西日本新聞記事がネットに紹介されていました。
以前から冠婚葬祭の互助会の募集チラシや噂話は聞いていましたが
事業組織の規模が小さく 保険会社の様な経営能力があるとは思えず
疑いの目で見ていました。
今回破産した葬儀サービス組合は 「福岡県ゴールド事業協同組合」
パンフレットによると 「修身葬祭保証」 をうたう 「FGカード」
の場合 毎年1万1千円の会費(掛け捨て)を払うと 満75歳以上
は35万円 74歳までは60万円相当の葬儀サービスを提供する。
単純計算しても35万円コースで31年 60万円コースでは54年の
払い込みなければ収支が合いません。
提供する葬儀サービスの原価が半値でも35万円コースで15年 60
万円コースで27年も先の話です。
このビジネスモデルでは 出来るだけ若い人を勧誘しないとたちまち
自転車操業に陥るのは目に見えています。
運転資金が少なくなると 受け入れる加入者の年齢も上がり気味となり
増々運営が危うくなります。
今回の破たんは 葬儀サービス組合の経理担当者の不正が原因とのこと
ですが 預り金の保管・運営もお粗末だったようです。
これからは 団塊世代の高齢化により葬儀の発生率も高まり 増々行き
詰まる互助会等が増えると思われます。
わずかな掛け金でも長年かけ続ければ金額がかさみ 将来当てにしていた
仕組みが 組織ごとそっくり消えてしまうと落胆が大きくなります。
互助会等は口コミ・知人の紹介での加入が多く 破たんすると人付き合い
にも影響が出る心配もあります。
年に1度くらいは 経営状況を確かめることをお勧めします。
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