ヒラリー・ハーンに出会って、チェロが大好きだった私が、初めてヴァイオリンが
ほんとうに好きになりました。
初めて日本に来た時に「まるで音楽が誕生する神秘の瞬間に立ちあっているような
美しさ」と評されました。「・・どこにも無理のない清らかな連弓がきしみのない
無垢な響きを可能にする。・・・神経の行き届いた重音、変容する音色など思えば
卓越したテクニックなしにはありえないのだが、聴いている間はひたすらバッハの
奥深い世界に圧倒されていた。」
私が聴きに行ったのは2回目の来日のオペラ・シティでのバッハのプログラム。
ピュアな音楽に心安らぎました。
今回はシベリウス・・初めて聴きます。
あとMDでブラームスとストラヴィンスキーのコンチェルトを持っていますが、
こちらもとてもいいです。
バッハもほかの演奏家と聴き比べるとみんな違いますね。彼女のはまったく癖が
ないという素直な感じがします。
音楽は作曲する人がいて、それを具現する人がいないと成り立ちません。
演奏家のものに曲がなります。クラシックがクラシックでなくなり生きた人のものになる。