前日はお花見に徹してしまったので、翌日は終了まじかのラファエル前派展に
行くことにしました。
雨の日は美術館もいいかもしれません。一人静かに訪れました。
もう一つの展覧会はアンディ・ウォーホール。
こちらはパスしました。
ダンテ・ガブリエル・ロゼッティ 「薔薇物語」
あまりにも有名な「ベアタ・ベアトリクス」 アーサー・ヒューズ 「四月の恋」
ジョン・エヴァレット・ミレイ 「マリアーナ」
ヘンリー・ウォリスの「チャタートン」は夢半ばに自ら命を絶ったチャタートンのまさに
青ざめていく顔に多くの夢と無念さの入り混じった思いを描いていた。
マリアーナや四月の恋のように心理描写や気持ちが伝わってくるような
ため息が聞こえてくるような絵などをそんなには混雑していない美術館で
ゆっくりと見ることができました。
ラファエル前派は今頃ラファエロのことだったのねと今頃気が付く私でした。
ラファエル前派はほんの短い時期の活動でその後はそれぞれで発展させて
行ったとのことでした。その取り巻く女性たちの運命も含めて
どことなく興味魅かれる人たちです。ダンテ・ガブリエル・ロゼッティの妹の
クリスティナ・ロゼッティの詩は学生時代に触れることができて、その兄とは
全く違う世界ですが、好きな詩人です。
ミレイのオフィーリアは長いこと直視できない絵です。
魂がまさに肉体を離れる瞬間。あの絵の前で泣きそうになっているのは私だけかと
思いました。芸術として鑑賞できないのです。
夜になって眠るとき、私の周りには亡くなった大切な人たちが
小さな星となってキラキラと輝くのを目をつぶると感じます。
April 3 2014 Roppongi