Reflections

時のかけらたち

林辺さんに会いに ・・・ to see Hayashibe

2014-04-06 23:42:25 | art
林辺正子先生の作品展を平塚市美術館で
開催するというのをお聞きしたのは昨年の暮れだったか
ギャラリーいそがやさんからメールをいただき
知りました。

らせん工房の関係者に連絡をして、皆さんと一緒に行くことになり
というか私の退職を待って、あたたかくなって平日にということで
4月4日に元工房のスタッフの方と生徒二人で林辺さんの偉大さと
林辺さんその人を偲びに集まりました。








ロビー展というので、そんなにないかと思っていましたが、小品も多く集まっていました。
私は子供ができてからは工房に行けなくなりましたが、できるだけ作品展には行き
先生が変容して、織物から造形作家となっていくのを少しは追うことができましたが
哲学的なワークショップや集まりには参加できなくて、その深い内容までは
追及できていません。
作品もかなりメタリックになってきましたが、
その中に糸を使ったいたり、何か先生らしいような感じがしました。






スタッフの方からはそのプロフェッショナルな根性というか技や創造力に驚かされたという話を
聞くことができました。
芸術家ならではの気難しさとか・・








卵の造形には先生のパートナーだったことのあるイギリス人のアーサー・ローズの影響を感じてしまいます。
日本に来た時にいろいろなeggの絵を作品展で出していて、未知なるもので1枚欲しいと思っていたことも
ありました。彫金をやっていた彼の指輪は1つだけ持っていますが。





これは螺鈿ですが、先生はお茶道具や帯、和服生地も織っていたことがあり、挑戦し続けた
芸術家だったのだと改めて思いました。昔上野のある公募展に行った時、まわりの作品が手芸に見えて、
先生は本物の芸術家だと思ったことがありました。

他には英語の小説の翻訳もされたり、お友達の花椿の平山さんともお仕事をされていました。
Wさんとは三宅一生の仕事を通じて知り合いになられたとのことでした。

























このメタルの変容がとても美しくモダンで見入ってしまいました。
最後は男性のスタッフを使っていたので、織り機の前にいた先生しか知らない私には
助けは借りたとしても、どうやって作っていたのだろうと思いました。

























美術館にあるレストランでランチを取りながら、長い時間先生の話や、今の生活のことやら
時間がたつのを忘れて話しました。

15年ぶりくらいにお会いしたWさんは林辺先生のことを毅然としていたところが好きと話されていました。
へりくだったり、やさしいとかではなくて。
どことなく小野ヨーコのイメージと重なると・・ 何か納得しました。 

アジアの子供たちを見てプライドを持つということを思い出しました。毅然、尊厳とかそういうことと
重なるかもしれません。





ランチはあとはパスタとデザートのアイスクリームとコーヒーが付きました。
風がちょっぴり強かったけれど、荒れる予想の天気予報でしたが、晴れてくれて
いい一日を過ごすことができました。

秋にはみんなで着物を着て、田町の料亭のランチに行こうなんて話もでました。
お茶をされている方もいますが、着る機会がなくてもったいないは同じ気持ちのようです。
私も秋という目標ができたので少しずつ、まず着物の整理からでも始められたらいいかしらと
思っています。

昔してきたことがずっと先でつながるような、復活するなんて
何か嬉しい感じがします。


April.4  2014   Hiratsuka





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