「ローマの教室で ~我らの佳き日々~」を岩波ホールに見に行きました。
今日は丸ノ内の銀行に用があり、もうすぐ終わってしまう見たかったイタリア映画を見る機会ができました。
原題「II rosso e il blu」 の方が何かいい雰囲気。
イタリア映画の余韻がすごくて、終わった後もすぐ立てない感じ。
解説や説明が少なく、いろいろなエピソードが自然に織りなされていて、監督の手腕なのか
わざとらしさがなくまるでドキュメンタリーのようでした。
淡々としていて、学園ドラマかと思ったけれど全然そういうイメージではなかったです。
本も読まないし、言葉遣いも悪いというどこの国でも同じような現象の子供たちのようだけれど
でも逆に子供たちに教えられる。取り違えていた大人の自分への軽い失望。信じるに足る子供たちなのだよね。
一人一人がちゃんと重さを引き受けている。最終的にはすごく抑えた表現だけど人間賛歌の映画なのだと
思いました。教育、老い、家族、孤独と・・人間が描かれている映画でした。
映画の中にエミリー・ディキンソンの詩が出てきました。
岩波ホールの後はいつも柏水堂でコーヒーを飲んで帰ります。
岩波では次に「ミンヨン倍音の法則」佐々木昭一郎監督、その次のポーランド映画「幸せのありか」も見たい作品です。
前回修道院のドキュメンタリーを見て映画も何年振りかしらと思いましたが、これからそういう時間も作っていきたい
と思いました。
佐々木昭一郎、どこかで聞いた名前かと思ったらテレビ局の演出家で「川の流れはバイオリンの音」は
なんとなく覚えがあります。