Reflections

時のかけらたち

感動に包まれて ・・・ filled with touching atmosphere

2014-10-27 23:55:17 | music
諏訪から帰って翌日はヨガと理事会とパリから一時帰国している
姪を囲んでの西新宿の古い焼き鳥屋で日本文化について語りあって、
昨日は初めての着付け教室。新しいことが入ると頭がパニック状態で
すっかり忘れていた今日のコンサート。娘がカレンダーを見て
思い出させてくれました。




今コンサートに一緒に行っている亡き義理の姉の友人が一番いいオーケストラと
言っていたイスラエル・フィル。マゼールもなくなってしまい、巨匠という
イメージのズービン・メータの指揮も初めて。
終わってからの拍手は鳴り止まず、かつてのカール・ベームのコンサートを
思い出させました。

巨匠メータと”世界一の弦”と書かれていましたが、どの楽器も素晴らしい音なのです。
マーラーなんて管楽器がすごくよかった。世界中から優秀な名手たちが集まる
イスラエル・フィルは、メンバーの誰もがソリスト級の技術をもつとも書かれていました。
ヴィヴァルディのヴァイオリンもすばらしく、久々に聞くバロックの軽やかな美しさ
に酔いました。
どの曲も始まりの音から惹きつけます。


プログラム:

ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ロ短調 RV580
             (「調和の霊感」 作品3-10)
モーツァルト:交響曲 第36番 ハ長調 K.425「リンツ」
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調


モーツァルトも軽すぎず、ペシミスティックでもなく、純粋な音の世界でした。
美しいというのか・・
ヨーロッパのオケだとたとえばウィーンのだったりすると
しゃれていたり、軽やかだったりする。
イスラエル・フィルだからか、年配の人もいるし、つきつめたようなピーンと
張った何かを感じてしまう。どうしてもバックグラウンドを。
その音は美しく、悲しみに満ちているようにも感じてしまいます。

私も姉の友人と同じく最高のオーケストラだと初めて聴いて
思いました。最近のボストン・フィルもスイス・ロマンドも素晴らしかったけれど
完璧さと音のクリアさにおいてはまさっているようです。
指揮者とオーケストラとどちらも同じくらい素晴らしいのでは。

鳴り止まない拍手にこのプログラムでアンコールを。
ちょっとほっとして帰りたい感もありました。

カバレリア・ルスティカーナの間奏曲。この空気。温かさに包まれて。
目に涙がたまってしまいました。

毎回ブラボーの嵐でしたが、このアンコールには Thank you の声が飛びました。


コメント (4)
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