今回TSUTAYAで借りていたのは封切られた当時見に行きたかった「ラストワルツ」でした。もう一つはジョン・レノンの
音楽が流れる「Dear ダニー君へのうた」でしたが、こちらはDVDの中の予告編の中から選んだものでしたが、アル・パチーノが
なんとロック歌手の役。本当の自分を取り戻すまでの映画でしたが、なんとも記録に残すまでもないものでした。
やっぱり「ラストワルツ」はすごかった。
最初はあまり真剣に見ていなくて、音楽を流していた感じで、なんとも懐かしくもあり、古くも感じて、今では結構
日本の音楽も繊細な面もあっていいかなと思えたりしていました。カントリーやグリーングラス系もあり、なんとも
音楽のるつぼ。その中でロックにまとまって行ったという。ちゃんと見るとなんとも素晴らしい映画だったのです。
アメリカで音楽が育って行った歴史も感じられるような・・・
ロビー・ロバートソンが最後の記録を撮っておきたくて、当時まだ30代のスコセッシ監督に映画の製作を頼んだのでした。
ほぼ同時代人のスコセッシ監督は「一つの時代の終わり」を撮りたかったそうで、それは「映画」となりました。
メイキングのインタヴューを見たら、絵コンテもすごくて、単なるドキュメンタリーではないのです。舞台も作り上げ
創作がたくさん入っています。会場も作り上げ、観客でなく、主役のミュージシャンだけを追っていました。
やっぱりボブ・ディランはすごいインパクトでした。ジョニ・ミッチェルも昔レコードをテープにとって聞いていたことが
ありましたが、なかなか良かった。ディランがバンドの名前を付け、まさしくthe Band でそのもの。すごいネーミング。
ディランが信頼してやまないバンドでした。
7時間の解散コンサートの最後に洋服も着替えて舞台に戻ったら、未だ観客が残っていたラストに1曲弾いたところから
映画は始まり、最後のかわいらしいエンディングで終わります。単なるコンサートの記録ではなく、カメラアングルも
素晴らしく、絵コンテでは歌詞を書きとってそこにカメラから撮る画像をデッサンしてありました。音楽ドキュメンタリー
としても最高峰と言われる「ラスト・ワルツ」はこうして作られました。
そのころ日本で音楽を聴いていた私たちはただ音楽だけを追っていたので、いい評価ができていましたが、アメリカでは
ロックをしているだけで社会と闘っているようなところがあり、みんながみんな受け入れているわけではありませんでした。
当時、映画イージーライダーを見てもアメリカって保守的な国だったのだと驚いた記憶が残っています。
マーティン・スコセッシ監督が「ザ・バンド」の解散ライブを記録!『ラスト・ワルツ』デジタル・リマスター版 予告編
1978年製作/117分/アメリカ
原題:The Last Waltz
配給:ブロードウェイ、アンダソニア
日本初公開:1978年7月29日
監督マーティン・スコセッシ
製作ロビー・ロバートソン
製作総指揮ジョナサン・タプリン
撮影監督マイケル・チャップマン
撮影ラズロ・コバックス ビルモス・ジグモンド デビッド・マイヤーズ ボビー・バーン マイケル・ワトキンス ヒロ・ナリタ
美術ボリス・レべン
The Band - Forever Young
The Band - The Last Waltz Credits/Outro
エンディングのクレジットも素敵。さすがのマーティン・スコセッシ監督。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
友人おすすめの柳ジョージなど聞いていたら、私が十代の頃聞いていて、新宿のジャズ喫茶にも聞きに行ったゴールデン
カップスのルイズルイス加部(加部正義=マー坊)を思い出していました。ネットで調べたら、2年前にマモル・マヌーと
同じ月に亡くなっていました。
今はお茶の先生をして趣味でエレキ・ギターを弾いている中高の同窓生でエディ・潘とセッションもする人から
マー坊は危ないよと数年前に聞いていました。あの長身から出るはじけるベースが大好きでした。いろいろ見ていると
日本のベーシストのトップになっていたのですね。あの頃は海外のしか聞いていなかったので唯一聞いていた日本の
グループでした。
カップスの時代はあまりにも古くて動画の記録があまり残っていませんでした。その後チャー等と演奏していた時代のもの
がありました。
ROCK鳴缶 Johnny,Louis&Char