Reflections

時のかけらたち

神々が棲む森へ -7 ・・・ into the sacred wood the gods dwell -7

2022-10-18 23:45:00 | wonderland

瀧よしで朝5時から温泉に入れるので、翌朝も温泉に入りました。
真っ暗いうちは入りにくいので、だんだん夜が明けて行くなかで入りました。
友人はお風呂に入ってから早朝散歩に行ってきたとのこと。朝、外に足音がしたので部屋の窓から道路を見ると
温泉道具を持った人が共同温泉浴場に向かっているところでした。どこかの泊り客なのか‥地元の人なのか・・・
友人は外で出会い、地元の人らしいと話していました。

荷物のパッキングを早々とすませてから朝食に行きました。

温泉で作ったお粥がおいしかったです。

 

本宮大社から12:40のバスで田辺に向かうので、8時ころチェックアウトして
朝の街を歩き始めました。

宿で卵を買って、ゆで卵を作って持って帰りました。

 

ゆで卵ができるまでの間すぐ近くの一遍上人の磨崖名号碑を見に行きました。

 

 

 

 

時の経った碑は文字も薄れあまりはっきり読むことができません。
ここから赤城越えのルートがあります。

 

湯煙りの街ともお別れです。江戸時代にはここで体の汚れを落としてから熊野詣に向かったのが流行ったとか。

茹で卵も出来上がったようなので、いよいよ熊野古道歩きの最後の難関に向かいます。

 

最古の温泉と言われるつぼ湯がありました。

 

前日行った湯峯王子を通り、ひたすら登ります。本宮の方からの方が急な坂が長く続く
となっていますが、こちらもどこまで登ったら下るのかと思うくらい。

急な坂道もあったので写真はほとんど撮っていません。

立ったまま少し休憩して進むの繰り返しです。

 

 

天然記念物「ユノミネシダ」 

 

 

念仏供養塔

やっと何かモニュメントと説明が出てきました。

 

 

 

この石仏は何? お地蔵さんみたいだけれど、何か夢中で登って鼻欠地蔵は撮れていませんでした。

やっと少し尾根のような場所を歩いて、月見ヶ丘神社に到着。
ここでたくさんお休みして、急な下り道を降りていくことになります。

誰にも人に会わなくてとても一人で歩けるようなところではありませんでした。
友人に感謝。やっと月見ヶ丘神社で後から来た男性一人に会いました。その人も湯筒で茹でた
卵を持っていましたが、ちゃんと手袋もして装備していました。

 

 

 

 

 

ここからの下りはまず最初が高さがありすぎて座って両手をついて降りるような感じ。
友人の手袋を借りて、急斜面では荷物を一時的に持ってもらったりして降りて行きました。
写真どころではありません。

不思議な岩は撮っておけばと言われて撮るような感じ・・・

とにかくケガをしないように降りて行くのがやっとでした。

終わりが近くなっても気を抜かないように一歩一歩踏みしめながら足を運びました。

 

終わりが近くなった時の喜びはありませんでした。

 

その喜びを分かち合える人がいて、本当に良かった。一人では達成できない道でした。

 

熊野本宮大社から湯の峰温泉までは3.4kmと短いけれど約2時間かかると言われています。私たちは3時間
かけて本宮大社まで行きました。

この地点に降りる寸前によかった、ありがとうの気持ちでいっぱいになり、久しぶりに味わう達成感がありました。
こういう喜びはなかなか味わうことができません。

 

かわいいマークの食堂は通り過ぎ、大社の前日も行ったお茶屋さんでやっぱりかき氷!
そしてここの名物らしきお蕎麦で昼食。

 

大根がこの地方らしい感じです。梅干しも!

 

バス停から田辺行のバスがすぐ出たので乗って帰りは田辺から新大阪経由で帰ります。
新宮方向へはちょうどいいバスがなくおまけにJRとうまくつながりません。

 

長い旅なのでバスも途中で休憩。

何やら美術館のようなものがありました。おしゃれだと思ったら、熊野古道なかへち美術館と言って
「妹島和世+西沢立衛/SANAA」が最初に手がけた美術館とのことです。

 

学生たちが稲刈りをしているように見えました。

 

 

 

 

稲穂が輝いていました。秋の旅行はこれが見れるだけでもうれしいです。

バスで約2時間かけて紀伊田辺に着きました。
特急の時間まで少し時間があるようでしたので、土産物屋を見ているより、近くの闘鶏神社に行って見ようと思い
駅の観光案内で聞いて行って見ることにしました。

前日のニュースで弁慶にまつわる行事が行われたと湯の峰温泉で見たばかりのお寺でした。
9月30日から10月1日まで3年ぶりに弁慶祭りが開催されたと後からわかりました。
歴史を動かした場所だったのですね。もっとゆっくり見れたら面白かったと思いました。

 

 

 

 

 

 

友人が見ていたのはのんびりしているにゃんこでした。岩合さんのねこ歩きにでも出てきそうですね。

 

田辺駅に隣接した田辺市観光センター(右側の建物)。ここにはスペイン人らしい女性も窓口にいました。
これからは少しは以前の賑わいを取り戻すことができるのでしょうか・・・

 

この特急で新大阪まで2時間少し・・・

友人と何十年ぶりに再会して有松と如庵に行ったときはあまり話す時間はありませんでしたが、この時間のかかる
旅行ではいろいろな語り合うことができました。孤独が好きな友人と人間が好きな私の不思議な旅でした。

新幹線に乗り換え、友人は名古屋で降りて、私は一人新大阪で買ったお弁当の夕食を食べて東京に戻りました。

何よりも天気が良かった4日間が最高のプレゼントでした。あんな道、雨が降ったら歩けません。帰った翌日から天気が
崩れました。やっぱり熊野に呼ばれた旅だったのですね。熊野に行ってみたいとつぶやいて半月で実行できたのですから・・

 

Oct. 4 2022   Kumano

 

 

コメント
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