12月13日
鞍馬を歩いた翌々日の茶の湯の稽古は正座ができないのでお休みしようかと思ったのですが
先生に見学だけでもさせてほしいとお願いしたら、どうぞいらしてくださいとの返事をいただき
出かけて行きました。以前に痛めた膝が今回はすぐ歩けるようになったのですが、正座ができなく
なかなか回復しません。 ・・・
あの小さな部屋でお茶の空気の中にいたいと強く思えて、やっぱりお茶が好きだったのだなと思いました。
東三季の庭は秋が終わろうとしていたところ・・
続き薄というお点前を見せていただいて、私も驚いたことに1秒も座っていられなかったのに
正座ができ、お点前もすることができました。私はお薄だけでした。
見学だと13時からだと女性なので参考になるとのことで、そのあとだと男性でお点前が違うとのこと
でいつもより早く行きました。
私も見学だけでなく、お点前をやって見ればとの先生の言葉でできる限りやってみました。
静かな茶室で掛け軸の「無事」にその毛筆の文字から出てくる思いに、自分でも感謝の気持ちが
湧いてきます。大徳寺の住職さんの書かれたものだったかと記憶しています。旅行から無事帰って来て
この場所に入れることの幸せ。
禅語の「無事」はいわゆる無事の意味とは違ったのですね。何ものにもとらわれない、計らいの無い、
あるがままの状態の意味です。でも思わず無事とも思いたくなります。
お茶が3時間近くかかったので、そのあと六本木ストライプハウスでのボビンレースの展覧会最終日の最後の時間に
ギリギリ間に合いました。
稲垣礼子さんが主宰している教室の展覧会でしたが、受付で写真を撮ってもOKだけどSNSにアップするときは
名前は隠してと言われたので、参考にいくつかアップすることにしました。
稲垣さんの紹介の所でスウェーデン・センターの山梨ヘムスロイドと書いてあって、なんだか懐かしい感じが
しました。山梨さんは日本にスウェーデンのフレミッシュ織を広めた人だったと思います。私も本を持っていました。
同じパターンでいくつかやり方を変えて作られているものもありました。
すごすぎて参考にもならないのですが、とにかくすごい手仕事の世界が今も引き継がれていることに
驚きを感じます。
ボビンレースというより、ニードルワークと言った感じ。
大作は全く手の届かない世界ですが、手仕事は生活を豊かにしてくれますね。
Dec. 13 2023 Aoyama & Roppongi
前日まで足を折り曲げると痛くて正座はできなかったのに不思議なことに少し大丈夫でした。
お客の時は足を崩していいとのことでいろいろな格好をしていました。
先生は足を曲げないで投げ出してもいいとまでおっしゃってくれました。
禅語は味わい深いですよね。時に大いなる勘違いをしていることもありますが。
お茶は何十年も前に習っていたとはいえ、まるで初めて習うように新鮮です。
無事、と言う言葉。深い意味があるんですね~。