5月28日
衝撃が走ったのは5月15日の中学の同級生からのメールでした。
やっと連絡が取れた2か月前に電話で話したのが最後になってしまいました。その時は入院中でしたが
メールも見れていないようだったので、電話をしたら出てくれて、今までと全く変わらないかわいい声で
話していました。ご主人も彼女も病気のことには触れなかったので重い病気なのかともちらっとよぎったのですが。
私が検査入院に病院に入った日に息を引き取って、14日に葬儀をすませたとのことでした。
退院したと聞いていたので、いい方向に向かったいるものだと思っていました。突然のことで受け入れがたいことでしたが、
近くに住んでいるお友達と一緒にお参りに行きたいと話して、親しかった友達にも声をかけたら行きたいとのことで
4名でお宅に伺うことにしました。ご主人と連絡を取り合ったいた時も私がニックネームを書いたらやっと私のことを
わかってくれたようで、快く訪問を受け入れてくださいました。
クラス全体のお母さんみたいに誰にでも分け隔てなく優しかった彼女。私の母も私のクラスにはお母さんみたいな人がいるのね
と話していました。数年前クラス会を立ち上げようと思ったとき、手伝ってもらうのは彼女以外いないと思ったほどです。
打ち合わせを何回もして、初めて飲みにも行ったし、今までになく頻繁に会うことになった時期がありました。私は彼女にお礼が
言いたくて、彼女のイメージのブリザーブド・フラワーのアレンジメントを作ってもらって持って行きました。
これは10年前、主人が亡くなったときに職場の先輩にいただいた花で、今でもまだ飾っていて
お気に入りです。先輩にまだこの作者の方は作ってもらえるか聞いたところ、教室の先生をして
いらっしゃる方だけど大丈夫と言うことで、お願いしました。
23日に新宿まで届けてくださいました。
パステルカラーは彼女のイメージでしたが、ピンクや紫のホワホワした千日紅もぴったりでした。
当日は最寄り駅までご主人が迎えに来てくださって車でお宅まで。
彼女が退院後ベッドを置いてあった場所に祭壇があり、彼女が微笑みかける素敵な写真が飾ってありました。
彼女に話しかけるようにお参りしました。
ご主人から病気のことの説明がありました。昨年の8月に体調を崩してすい臓がんがみつかり、早期発見だったにも
かかわらず手術が難しい場所だったので放射線治療を進めていたとのことでした。
体調を崩す前に金婚式のお祝いをして、北海道の旅行もされたとのことで、金婚式に集まったご家族、4人のお子さんと
たくさんのお孫さんに囲まれた彼女の写真を見せていただきました。
23歳で入社して同じ会社に勤めていたご主人と山岳部とコーラス部で出会って24歳で結婚して、4人の子供を育て上げた
彼女。独立したご主人の会社を手伝って、同人誌でも活躍して最後まで充実した生活を送っていることがわかりました。
同人誌の話は知らなかったわ。彼女が育んできたものが今、ご主人を支えているのだと思いました。
一緒にお参りした友人からご主人のお人柄に接して、彼女の幸せがじんわりと暖かく心に伝わってきましたとのメールを
帰ってから頂きました。
私が3月にお話しした時はつらい治療の最終だったにもかかわらず、そんな感じが全く伝わって来ませんでした。その後
他の臓器にも影響があり、退院が遅れたようですが、4月に退院して在宅治療と看護を続けられたとのことでした。
亡くなられる前にお孫さんが車椅子を押して、近くのチューリップ畑まで出かけたと聞いて、その光景が目に浮かびました。
最後は痛みもなく旅立って行ったとお聞きしてよかったと思うと同時に、彼女は幸せな生涯を送ったのだと思いました。
中学の同級生が集まり、当時の話をして、ご主人の寂しさが少しでも和らいだらいいと思いました。お仕事と介護や家事で
大変な日々を送られたと思います。6月3日の結婚記念日に納骨ということでした。
帰りは駅まで近くわかりやすい道なので歩いて、ずっとみんなでおしゃべりをしていました。
久々に会う友達同士・・話がつきません。
駅につばめが巣を作っていました。
自分用にもアレンジをひとつ求めました。
おまけにマグネットがついているものをいただいたのですが、冷蔵庫の扉にはいろいろなものが
貼ってあるので、食器棚の上にのせました。
今日(5月29日)は大学病院へ検査入院後のメンテナンスへ行ってきました。数値もよく落ち着いているとのことで
ひとまず安心です。歩くのも少しは早く歩けるようになって、お皿は相変わらず痛いのですが、階段も以前に近いように
降りることができるようになり、柔軟性が戻ってきています。
なんとなく疲れやすく、今は時間に押されて体が何とかついて行っているような感じです。
勝手な感想を言わせてもらえば、お友達は十分に生き切ったのでは、という気がしました。沢山の家族に囲まれてとても幸せそうです。
カンカンさんも検査結果が順調で良かったです。
葬儀に行くより、ご主人とゆっくりお話ができてごく
親しかった人だけで見送ってあげることができて良かったです。
いい人生を送られたのだと思いました。