Reflections

時のかけらたち

歌舞伎 日本の演劇の最高峰 ・・・ Kabuki : the top of Japanese theatre

2025-03-11 23:19:33 | art

2月、3月と歌舞伎の大作が続きました。
私は玉三郎が出ている時は外せないと思って見に行くのですが、仁左衛門もおなじように見ておきたくなる役者さんです。
この国宝のような「阿古屋」を見に行けるチャンスがあって嬉しかったです。3月は後から気が付いて急遽チケットを取った
仮名手本忠臣蔵 仁左衛門のプログラムでした。今回この2つの公演を通して新たにすごいと思ったのが勘九郎です。
歌舞伎と言う多様性のある演劇が脈々と続き、成長し続けていることを改めて感じた2公演でした。

2月13日

松竹創業百三十周年
【猿若祭二月大歌舞伎】
400年前の寛永元(1624)年、初世猿若勘三郎が、江戸で初めて歌舞伎の興行を行ったことを記念する公演として、
昭和51(1976)年に十七世中村勘三郎を中心に始まった「猿若祭」。松竹創業130周年の記念の年となる令和7(2025)年
2月に、歌舞伎座で6度目の「猿若祭」を開催。

 <夜の部>

一、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)
  阿古屋


遊君阿古屋:玉三郎
岩永左衛門:種之助
榛沢六郎:菊市郎
秩父庄司重忠:菊之助


以前の公演のものですが、美しいので載せておきます。


長谷川時雨 作
二、江島生島(えじまいくしま)


生島新五郎:菊之助
旅商人:萬太郎
中臈江島/江島に似た海女:七之助


三遊亭円朝 口演
榎戸賢治 作
三、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)

左官長兵衛:勘九郎
女房お兼:七之助
長兵衛娘お久:勘太郎
手代文七:鶴松
小じょくお豆:秀乃介
遣手おかく:歌女之丞
家主甚八:市蔵
鳶頭伊兵衛:松緑
和泉屋清兵衛:芝翫
角海老女将お駒:萬壽


この3プログラムの組み合わせが絶妙でした。全く違うタイプの歌舞伎を合わせて、歌舞伎という演劇の深さを感じました。

玉三郎の品格に溢れた阿古屋。玉三郎の女形の毅然とした美しさが好きです。3つの楽器を弾きこなす難しい役です。
あらためて玉三郎が国の宝であることを感じさせる世界でした。若手に教えながらもまだこの年で舞台に立って全く年を
感じさせない玉三郎です。

2つ目は菊之助の憂いと未練溢れる表情がはまっていました。菊之助は美しいと思うけど、最近は声もよく通り
どっしりとした感じもします。

3作目はコメディ。歌舞伎でコメディを見るのは初めてかと思います。歌舞伎でこんなに笑ったことはありませんでした。
江戸の人情噺が空気を和ませてくれました。勘九郎がまたお父さんに声がそっくりで驚き、また軽妙な演技で素晴らしかったです。
さすが落語からの題材でした。

 





2月は中村屋さんメインでした。

 

風が強い日で、私は着物をあきらめて暖かくして出かけました。


ご一緒したすてきな香子さんのお着物姿はこちらのブログでご覧ください。
梅の半襟が帯とぴったりで季節を感じて素敵でした。今年は寒かったり、風が強かったり、忙しかったりして
なかなか着物を着ることができません。


この年になってやっと日本の文化を楽しめるようになりました。日本に生まれたことを生かさなくてはね。

 

The Koto Interrogation EXPLAINED・Akoya (1732)

 

シネマ歌舞伎『阿古屋』予告編

 

第27回(2011)京都賞記念講演会 坂東玉三郎

 

Feb. 13  2025  Ginza

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