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ラドゥ・ルプー ピアノ・リサイタル
10月17日 (木) 東京オペラシティ コンサートホール
【プログラム】
シューマン: 子供の情景 op.15
シューマン: 色とりどりの小品
シューベルト: ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D959(遺作)
アンコール
シューベルト: スケルツォ D593
シューマン: 「森の情景」op.82から 孤独な花
今日のコンサートはいつものシリーズチケットではなく
自分で行きたいと思ったコンサート。
今年はマリア・ジョアン・ピリスに続いてです。
あとはヒラリー・ハーン、ホセ・カレーラスが今年の最後です。
Radu Lupu はそれこそ30年か40年前に聴きに行った記憶があります。
ターナーの絵のような幽玄な感じというような評がありました。
当時のLPレコードも持っていて確かブラームスの間奏曲やら小品のもの。
友人はグレン・グールドの間奏曲集がすごくいいと言っていました。
そのルプーに再び会えることを楽しみに。
曲目も大好きなシューマンとシューベルトの遺作ソナタ。
シューベルトのD959は若いころものすごく聴いていたことを思い出しました。
若いころのクリストフ・エッシェンバッハのものです。
NHKの教育TVで夜クラシックをやっていて、聴きながらあこがれの先輩からの
電話を待っていた学生時代の一日を思い出しました。
就職してから結婚した友人のところに行ってピアノを遊びながら習った
時間が少しありました。その時に選んだ曲がトロイメライ。
ホロヴィッツのレコードを聴いたり、エッシェンバッハの
ショパンプレリュード集は恐ろしく暗いとか言いたい放題で
楽しかった。そんなことをふと思い出しました。
またピアノを習おうか・・ 楽譜もどこかに行ってしまったけど。
指使いを取り直したりして書いていたのに。
そして後から彼女が不幸な結婚生活のさなかであったことを
知りました。
色とりどりの小品の一番最初の曲では、突然、心が解放されたような
すごく楽な気持ちになりました。
とても不思議な経験でした。心が軽くなりました。
これも音楽の力なのでしょうか?
アンコールもすべてが特別の空気の中にあり、
ピアノで久しぶりの感動でした。
美しいのですがどこか明るい感じがして、井上直幸氏を思い出しました。
日本の音楽家では安田謙一郎、井上直幸 館野泉が好きだった
学生時代から就職したての頃。
亡くなった義理の姉からもらった白いパシュミナのストールを
巻いて帰ってきました。
帰り道、今住んでる街の駅に降りて、ホームから韓国料理店の
ネオンを見て、見知らぬ街に過去から降り立ったような
不思議な感じがしました。
ずっと前に山手線に乗ってこの駅で夜に降りる人がいると
こんなところに住んでる人がいるんだと思ったり。
あの頃、どんな人生が展開するのか予想もつかずに暮らしていたけど
あっという間に過ぎてしまった人生。
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おとといだったかTがすごく近くにいるように思いました。
本当に空気の中に。時々そんな感覚があります。
今までしてきてくれたいろいろなことに感謝。最近になってまたいろいろと思い出すことも多くなりました。