碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

今週末、北海道・新十津川町で、まちづくりセミナー

2016年07月05日 | 舞台・音楽・アート

しんとつかわ・まちづくりセミナー2016
〜しんとつかわ:再発見!

7月9日(土)  13:30 - 15:00
北海道 新十津川町 文化伝習館にて

- 進行 碓井広義
- 講師 梅原 真/原 研哉


梅原 真さん
デザイナー。高知市生まれ。一次産業がしっかりしない国はユタカではない。地域の「漁業」「農業」「林業」に、すこ~~~しデザインをかけ合わせ、「あたらしい価値」を作り出すことによって、その土地が持つ可能性を引き出し風景を持続させるコトをシゴトとしている。「ナニガユタカナコトナノカ」「地方はジブンで考えろ!」をテーマに活動している。

原 研哉さん
デザイナー。1958年生まれ。デザインを社会に蓄えられた普遍的な知恵ととらえ、コミュニケーションを基軸とした多様なデザイン計画の立案と実践を行っている。日本デザインセンター代表。武蔵野美術大学教授。無印良品アートディレクション、代官山蔦屋書店VI、HOUSE VISION、らくらくスマートフォン、ピエール・エルメのパッケージなど活動の領域は多岐。一連の活動によって内外のデザイン賞を多数受賞。著書『デザインのデザイン』(岩波書店刊、サントリー学芸賞)『白』(中央公論新社刊)は多言語に翻訳されている。


このセミナーは、第8回 太郎吉蔵デザイン会議のプログラムです
http://www.designconference.jp/2016/index.html



ラッパ屋の新作「筋書ナシコ」、上演開始! 2016.06.18

2016年06月19日 | 舞台・音楽・アート



夏日の暑さの中、新宿・紀伊国屋ホールへ。

ラッパ屋の新作「筋書ナシコ」の初日です。

初めてラッパ屋の芝居を見たのが、1993年6月の第16回公演「アロハ颱風」でした。

今回の「筋書ナシコ」が第42回公演なのですが、23年間の全作品、皆勤賞です(笑)。

例によって、まずは脚本・演出の鈴木聡さんに、ご挨拶。



私が「筋書ナシコって、戯曲のタイトルとして、とんでもないですよね~」と言うと、鈴木さん、「ですよねえ~」と大笑いしていました。


<作者の言葉>

「筋書ナシコ」はご承知の通り(さっき僕が決めたのだが)、「この先の筋書きが見えない、或いは決まっていない状態および人物」を指す言葉である。たとえば「日曜日なのにスケジュールは真っ白。何しよう・・」というのは身近な筋書ナシコだ。「経歴を詐称してしまった。番組はなくなった。明日からどうすれば・・」というのはコメンテーター関係の筋書ナシコである。「人口が減り続ける一方、老人は増え続けるのでありまして・・」というのは年金関係の筋書ナシコだし、「ヘイ!壁つくっちまいなよ、どうなるかは知らねえけどな!」というのはトランプ関係の筋書ナシコである。つまり、そこもあそこも筋書ナシコ。いま世界は筋書ナシコなのだ、という芝居を書いても良いのだが収拾がつきそうもないので、できそうな範囲でやる。

思えば高度成長期やバブルの頃は良かったなあ(飲み屋にいるオヤジ風)。今日より明日の方が幸せになるって、若者もサラリーマンもお母さんもみんなが思えたんだよなあ・・・その頃は世の中全体がハッピーエンドに向かう筋書きを持っていたということだろう。だがいまは違う。一人一人が嗜好や性癖や価値観に合ったオリジナルな筋書きを持たなくてはならない。波乱万丈のサクセスストーリーでなくても良い。余韻勝負の不条理劇、というチョイスもあり得る。

というわけで「筋書ナシコ」。さまざまな人々が集うパーティーの夜。筋書ナシコが筋書アリコや筋書ナシオや筋書アリタローに助けられ邪魔されながら、自分だけの素敵な筋書きを探し求める物語になるのではないか。さああなたもご一緒に、自分の筋書き、考えてみません?



・・・場内は、ほぼ満員の盛況ぶり。

観客の年齢も、ラッパ屋と共に、それなりに高くなっています(笑)。

で、舞台ですが・・・

フリーライターのナシコさんを軸に、というか狂言回しとしながら、出版不況から舛添さん(!?)までを取り込んだ、びっくりぽん(古!)な上質コメディになっています。

26日までなので、ぜひ!



12日(土)、「倉本聰 トークライブ」開催

2015年09月10日 | 舞台・音楽・アート



12日(土)、札幌で開催される市民公開講座「倉本聰 トークライブ」に、司会&聞き手として参加します。


全日本病院学会 市民公開講座

倉本聰 トークライブ
「ヒトに問う~自然・人間・命」


司会・聞き手:碓井広義(上智大学文学部教授)

日時:9月12日(土)午後3時~4時(午後2時45分開場)
会場:ロイトン札幌 3階ロイトンホール


入場無料(お申込み不要)
定員 先着500名
※当日定員を超えた場合はご入場できないことがあります

お問い合わせ:
第57回全日本病院学会in北海道 運営事務局電話
011-272-2151


<皆さんへ 倉本聰からのメッセージ>

タイトルを「人に問う」ではなく、「ヒトに問う」としました。なぜか。

この問いを僕は、地位とか立場とか身分とかしがらみとか、個人の事情とか組織の事情とか、貧富とか思想とか職業とか利害とか、更に云うなら民族とか国家とか、そうしたあらゆる束縛を排除した、地球の上の何億という命の中の微小な存在としての人類というヒト。

その一人としての「あなた」に対して真剣に考えて欲しいと思い、ヒトという片仮名を使ったのです。

僕らは偉くなりすぎてしまった。いや俺は偉くないと云うなかれ。僕自身を含めてヒトという存在は、気づかぬうちに異常に偉くなり、本来の「あたりまえ」の基準を気づかないうちに異常に上昇させ、たとえば地球上の自然現象、宇宙の中の地球という存在、もしかしたら宇宙そのものに対してすら、「上から目線」になってしまった。

だから我々は地震や津波や、熱波や旱魃(かんばつ)や集中豪雨を、平然たる態度で「災害」と云い切る。果たしてそれは災害なのだろうか。宇宙システムの中にあって、それは単なる当然の変動で、それがヒトにとって不利益をもたらすから一方的且つ独善的に災害という言葉で呼んでいるのではあるまいか。

そこで皆さんに、三つの質問をしたい。まず、「ヒトは何によって生きているのか」。金か、平和か、安全か、酸素か、水か、食料か。次に、「誰の為ならあなたは死ねるか」。そして最後の質問は、「人類はこの後どこまで続くのか」。

放送から35年となるドラマ『北の国から』。黒板五郎が僕たちに投げかけた「問い」は、形を変えながら現在も生きている。ぜひ皆さんと一緒に、考えてみたいと思っています。

倉本 聰

滝川で、アート展を見る 2015.07.25

2015年07月26日 | 舞台・音楽・アート
「BetweeN  帰山昌子―伊賀信 2人展」







帰山昌子さん



滝川市 ギャラリーCOYA 0125-22-2101
8月2日までの金・土・日曜日に開廊
主催:一般社団法人 風の美術館

新宿紀伊国屋ホールで、ラッパ屋「ポンコツ大学探険部」

2015年07月05日 | 舞台・音楽・アート



ラッパ屋の「ポンコツ大学探険部」、観てきました。

まずは、こうして新作の公演が行われること自体が、嬉しい。

紀伊国屋ホールであることも、嬉しい。

入口に立って観客を迎える鈴木聡さんを見るのも、嬉しい。

場内に、私と同じように何十年もラッパ屋を観続けてきたらしい年代が多いのも、嬉しい。(同窓会気分!?)

舞台に立つ、お馴染みのメンバーが元気そうなのも、嬉しい。

大学キャンパスで展開される、世代をまたいだ登場人物たちの物語も、嬉しい。

オーディションで選ばれた、4人の若い衆が頑張っているのも、嬉しい。

笑って、笑って、ちょっと泣いて、また笑っての展開も、嬉しい。

お土産に買った、ラッパ屋Tシャツも、嬉しい。

というわけで、嬉しいことだらけの、ラッパ屋公演でした。

本日、5日(日)午後2時の回がラスト。

当日券、若干あるようです。

ぜひ!


■日程 2015年6月27日(土)~7月5日(日)

■会場  紀伊國屋ホール

■脚本・演出 鈴木聡



■出演
おかやまはじめ 俵木藤汰 福本伸一/
岩橋道子 三鴨絵里子 弘中麻紀/松村武 ほか

■ストーリー
その探険部の伝統的な合言葉は「気合と根性」だが、もう一つの合言葉は「人生は探険」なのだった。卒業生は「探険部は終わるけど僕らの探険は終わらない。これからは人生と世の中を探険していこう」と誓い合い巣立ってゆく。毎年の恒例、スーツ姿にリュックを背負った卒業生たちが、「カッパ生け捕り」やら「幽霊を撮影」やら「雪男捜索」やら、ことごとく失敗に終わった探険を思い起こしながら部室を出てゆく場面は、それなりに感動的なものである。さて今、OBたちが久々に部室に集合することになった。アラフォーもいればアラフィフもいる。果たして彼らの「人生の探険」は成功したのか?そして現役大学生たちをも巻き込むことになる探険部史上最大の無謀な探険計画とは?

始まった、遠藤湖舟写真展「天空の美、地上の美。」

2015年03月26日 | 舞台・音楽・アート


日本橋高島屋で開催されている、遠藤湖舟写真展「天空の美、地上の美。」

初日の25日、見に行ってきました。

松本深志高校の同級生で、写真部の仲間でもあった遠藤湖舟君。



ちなみに、湖舟(こしゅう)は本名です。


展示は、全体がひとつの交響曲のような構成になっていて・・・・

第一楽章「月」
第二楽章「太陽」
第三楽章「空」
第四楽章「星」
第五楽章「ゆらぎ」
第六楽章「かたわら」


遥かな宇宙、そして私たちの足元を見つめた写真は、いずれも美しく、そして静かです。

見る人が、いつの間にか、自分自身と対話している。そんな写真でもあります。





ぜひ、会場で本物と出会ってみてください。

日本橋高島屋の8階ホールで、4月5日まで開催しています。



遠藤湖舟(えんどう・こしゅう)写真展のこと

2015年03月02日 | 舞台・音楽・アート

松本深志高校時代の同級生で、写真部の仲間でもあった、遠藤湖舟(えんどう・こしゅう)君の写真展が開催されます。

遠藤湖舟写真展
「天空の美、地上の美。」
~見つめることで「美」は姿を現す~

日本橋高島屋8階ホール
3月25日(水)~4月5日(日)
主催:読売新聞社



また、現在発売中の「週刊新潮」最新号のグラビアで、その写真の一部と、京都の龍村美術織物とのコラボによる「帯」が紹介されています。

ぜひ、こちらもご覧ください。





「週刊新潮」2015.03.05号


<このブログ内での関連記事>

『文藝春秋』の「同級生交歓」に登場した頃のこと
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/d6537adaebeec4be654be4f95ab1174a

札幌で、「五十嵐威暢 記憶のかたち展」を見る

2014年05月31日 | 舞台・音楽・アート

札幌グランドホテルで、「五十嵐威暢 記憶のかたち展」を見ました。

ロビーにある「グランビスタギャラリー サッポロ」で開催中なのです(7月22日まで)。

五十嵐威暢(いがらしたけのぶ)先生といえば、世界的な彫刻家
でありデザイナーですが、今回展示されているのは焼き物。

また新たな五十嵐ワールドを見ることができます。

以下は、この展示に寄せた、五十嵐先生のメッセージです。


北海道空知地方で小学校六年生までを過ごした私は、
恵まれた自然環境の中で多くのことを学びました。

知らず知らずのうちに、つくることの意味を知り、
素材に向き合う自由を楽しみ、
身体と自然素材との連携を体得しました。

今日に至る私の制作の基本は、
その頃に出来上がったと言っても過言ではありません。

作品は、硬質の粘土を使い、身体と記憶の中に潜む感覚を頼りに、
多種の道具と道具とは言えないようなものをも使用し、
即興的に、彫り・叩き・押し付け・削る手法で制作しました。

粘土に対峙した瞬間に身体が動き、力が加わり、
遠い昔の故郷の色や光、
川と山からの風や匂いなどが一気によみがえり、
自然の成り行きのごとくカタチが生まれました。

乾燥後、土の表面は様々な釉薬に覆われ、焼成され、
色のマントを装い、繊細なディテールを得た作品を手に取ると、
それは私の記憶のかたちそのもので、
まるで自然からの贈り物を受け取ったように感じたのです。


















会場横のラウンジで、「風の美術館」の運営にたずさわるアウンビジョンの藤島代表(右)と一緒に、五十嵐先生(中央)にお会いすることができました。

ミッドタウンで、「コメ展」を見る

2014年05月19日 | 舞台・音楽・アート

ミッドタウンへ。

21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「コメ展」を見てきました。

日本人の主食といえば、コメ。私たちはコメを当たり前のように食べる。日常茶飯、気にもかけずに胃袋に収める。でも、ちょっと待った。このありふれたものを“デザインの力”で目の前に引き止め、いろんな角度からその本質を見てみようよ!という企画展が、東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTで開催されている。グラフィックデザイナー・佐藤卓氏と文化人類学者・竹村真一氏のディレクションによる「コメ展」である。両氏の同会場における共同企画は、「水」をテーマにした「water展」(2007)に続くものだ。

「私たちの文化の根幹をなすコメのありようを新鮮な目で見つめ直していきます」というのが佐藤卓さんたちの企画意図です。

それに従って構成された展示は、当たり前の存在と思っていた「お米」について、発見や再発見に満ちた刺激的なものでした。

ちなみに、フツーのご飯茶碗に盛られたご飯は、米粒3000個だそうです。

その一粒が出来上がるまでの過程に、日本文化のベースとなる要素が、びっしりと詰まっているのだ。

ついこの間、信州に行き、家内の実家で「田植え」を手伝ったばかりということもあり、いろんな感慨がありました。

いやあ、お米は深い!(笑)






























「コメ展」は、6月15日までやってます。



プレゼントは、舞台『もっと泣いてよフラッパー』

2014年02月28日 | 舞台・音楽・アート

渋谷のシアターコクーンで、舞台『もっと泣いてよフラッパー』を観てきました。

このタイトルで、「おお、懐かしい」と思う人は、それなりの年齢ですね(笑)

私も70年代後半の学生時代に観ていますから、息の長い作品だなあ。

作・演出は、もちろん串田和美さん。あ、出演もしています。

実は今回のチケット、家内からの「誕生日プレゼント」でした。

主演の松たか子さんのファンを長年やっている私にとっては、とても嬉しい贈り物です。

松さんの舞台を観るのは、日生劇場の「ジェーン・エア」以来。

今回はジルっていうダンサーを演じているわけですが、かつての吉田日出子さんとも違う、さわやかなヒロイン像でした。

まあ、私は松さんが演じていれば、ほとんどOKなんですが(笑)。



舞台は1920年代のシカゴ。歌って、踊って、恋をして、やがて男たちは去り、女たちだけが残る・・・・そんな、お芝居です。

私はひたすら松さんを眺め、生演奏のジャズを聴き、「舞台」というゼイタクを堪能できました。

3月2日まで、渋谷シアターコクーンでやってます。


大瀧詠一さんのこと

2014年01月05日 | 舞台・音楽・アート

昨年12月30日、大瀧詠一さんが亡くなりました。

享年65。

解離性動脈瘤(りゅう)だったそうです。


40年前、大学生の頃。

当時、田園調布にあった友人の杉田君の家で、初めて「はっぴいえんど」のアルバムを聴かされた時の衝撃を思い出しました。


関連記事がいくつか出ましたが、朝日新聞に掲載された内田樹さんのものが一番フィットしました。

ただ、内田さんのブログによれば、朝日の文章は短縮版だったそうで、オリジナルを転載して、あらためて大瀧さんのご冥福をお祈りします。

合掌。


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大瀧詠一師匠を悼む


朝日新聞から依頼があって、大瀧詠一さんの追悼文を書いた。

字数の関係でショートヴァージョンが紙面には掲載されたので、ブログにはオリジナルを掲げておく。



音楽や映画について、信じられないほど広く深い知識を持っているだけでなく、ふつうの人は気づかないものごとの関係を見出す力において卓越した方でした。2歳違いですが、久しく「師匠」と呼んでいました。

ツイッターで大瀧さんが手がけた曲の元ネタについてつぶやいたら、数分のうちに「この二つを結びつけたのは地球上で内田さんが最初の人です」と返信をいただきました。うれしかったですね。大瀧さんの元ネタをみつけるのは、ナイアガラーにとって最高の勲章だからです。

一度聴いた曲はすべて記憶しているのかと思うほどの桁外れの記憶力でした。無人島に1枚だけレコードを持って行くなら何にするかという雑誌のアンケートで、大瀧さんは『レコードリサーチ』というカタログの1962~66年を持って行くと答えました。「全曲思い出せる」から、「ヒットチャートを頭の中で鳴らしながら一生暮らす」ことができる、と。

はっぴいえんどは、米国のロックバンド、バッファロー・スプリングフィールドをドメスティックに解釈して「日本語のロック」を作り出したのですが、代表曲の「春よ来い」は地方から都会に出てきた青年の孤独と望郷の念を歌う、春日八郎や三橋美智也にも通じる楽曲でした。少年時代から、ポップスやロックだけでなく、ジャズも民謡も、あらゆる音楽を身に浴びてきたことが、大瀧さんの血となり肉となっていたのでしょう。

長く新曲を出していませんでしたが、ラジオには定期的に出演して、「ラジオ番組がニューアルバムなんだ」と話していました。ですから、『日本ポップス伝』と『アメリカンポップス伝』、山下達郎さんとの『新春放談』を録音したものは何十回聴いたかわかりません。車に乗っている時間はほとんどカーステレオから流れる大瀧さんのDJを聴いて過ごしていたわけですから、僕が人生で一番たくさんその人の話を聴いたのは、間違いなく大瀧さんです。

師匠が残してくれた音楽とラジオ番組はこれからも繰り返し聴くことができますが、あの話の続きを聴くことがもうできなくなると思うと、失ったものの大きさに愕然とします。

(内田樹の研究室 2014年01月03日)

2014年の聴き初めは、マイルス

2014年01月03日 | 舞台・音楽・アート

2014年の「聴き初め」は、レコードで聴く、マイルス・デイビス。

弟のサイトで聴けるんです。

彼の趣味は、古いレコードプレーヤーの収集。

しかも、動かなくなったモノを入手して、それを歯科医師としての技術を応用して修理し(笑)、そのプレーヤーと同じ時代のレコードをかけて楽しんでいるのです。

実家には、アメリカ製のエジソン型から80年代の国産品まで、たくさんの“現物”が陳列されており、ちょっとした博物館。

同時に、そのコレクションの一部をサイトで公開している、というわけです。

アナログプレーヤーと、アナログレコードで聴く、マイルス・デイビスの「RELAXIN'」。

かなり、いいです。



<弟のサイト>

 浪漫紀行:
 http://keiai1515.blog51.fc2.com/

札幌に、ラッパ屋

2013年12月07日 | 舞台・音楽・アート

北海道新聞の道新ホール。

金曜、土曜の2日間、ここでラッパ屋の公演が行われていることを知りました。

もちろん、新作の「「ダチョウ課長の幸福とサバイバル」。

私はすでに東京で観ているので、「イチオシ!」の出演が終わった後、差し入れだけしてきました。

道内の皆さんが、ラッパ屋を楽しんでくれたら、嬉しいです。



「ポール・ マッカートニー」東京ドーム公演、間もなく開幕!

2013年11月18日 | 舞台・音楽・アート

もうすぐ、そう、あと2分で午後7時。

いや、「間もなく開幕」って言っても、私は東京ドームにいるわけではありません(笑)。

自宅で仕事中です。

ただ、今夜は、我が家のおかみさん(妻ですね)が、東京ドームに行っています。

高校時代からの親友と2人で。

親友は信州に住んでいて、ポールのために上京。

今夜は帰らないそうです。

いやはや、女子は元気だ(笑)。

「Save Us」「Queenie Eye」「Everybody Out There」などの新曲もさることながら、おかみさんたち、つまり私たちの世代としては、やはり
「Something」や「Hey Jude」や「Get Back」も楽しみなわけで・・・・

・・・・うーん、今ごろになって、「一緒に行けばよかったかな」と思っている私です(笑)。







鈴木聡さんと「ラッパ屋」30周年に拍手!

2013年11月07日 | 舞台・音楽・アート

夕方、授業を終えて、新宿へ。

紀伊国屋ホールで、ラッパ屋の新作「ダチョウ課長の幸福とサバイバル」を観るためだ。

何しろ、第40回公演にして、劇団結成30周年記念公演であります。

メデタイ!

で、紀伊国屋ビルに到着したら、まずは腹ごしらえ。

迷わず、B1にある「モンスナック」。

このブログでも何回か書いたが、学生時代から、もう40年も通う
カレー専門店だ。

こういう、「通い続けてきた店」が現存しているのは、とても有難い。

学生時代と同じで、今日もポークカレー(一番安い650円)を注文。

この店に入る時はいつも、店主だった名物おばちゃんの姿を探してしまう。今はもう居ないのに。

こちらをジッと見るおばちゃんの目は、一瞬怖く感じられるが、その愛想の無さも居心地がよかった。

本日もまた、スープカレーのごとき、サラサラのカレーの表面にうっすらと浮く脂が食欲をそそる。

ごちそうさまでした。


さて、これで安心して4階のホールへ。

入口には、これまたいつものように、脚本・演出、劇団主宰者である鈴木聡さんが立っていて、お客さんをお迎えだ。



鈴木さんと短く談笑。

ちょっとキャメロン・ディアス似(笑)の、山家かおりプロデューサー
にも、ご挨拶。

お土産の「どら焼き」を手渡す。


観客席に入れば、大人が多くて、これまたホッとする。

「ダチョウ課長の幸福とサバイバル」だが、ダサイので、社内で
ダチョウと呼ばれている課長さんの話だ。

会社の同期、定年までの年数も見えてきた、おかやまはじめさん、
俵木藤太さんの場面で幕を開けるが、いきなり中高年には思い当たるネタで、場内はくすくす。

弘中麻紀さん、岩橋道子さんの「オーバー40」OLも笑える。

三鴨絵里子さん、例によって「お姐ちゃん」という字が似合う役柄で痛快。

大草理乙子さんも出てくるだけで、この母が、この家庭を仕切って
いるとわかる。

そして、「ラッパ屋といえば」という感じの木村靖司さんと、福本伸一
さんのお二人が出てくると、やはり嬉しい。

客演のラサール石井さんも、よくなじんでいました。

笑いの中に、しっかり大人の苦味もあって、さすが30周年記念
公演。

その30年のうち、私は1993年の「アロハ台風」からの20年間は、ぜ~んぶ観てきました。

終演後の福本さんの挨拶で「まだまだ、この先、30年やります!」
宣言にも拍手。

30年は無理だけど、ラッパ屋の公演と、私の命が続く限り(笑)、
何があっても観に行く所存です。


ラッパ屋「ダチョウ課長の幸福とサバイバル」は、紀伊国屋ホールで、10日まで。