ウディ・アレンの新作が公開されました。
『マジック・イン・ムーンライト』、見に行かないわけにはいきません。
この世に魔法や超能力など絶対に存在しないと信じる英国人マジシャン、スタンリー(コリン・ファース)が、ある大富豪が入れあげている米国人占い師の真偽のほどを見抜いてほしいと友人に頼まれる。すぐさま自信満々にコート・ダジュールの豪邸に乗り込むスタンリーだったが、その占い師ソフィー(エマ・ストーン)が連発する驚くべき透視能力に圧倒され、人生観を根底からひっくり返される。しかも容姿も性格も抜群にチャーミングな彼女に、不覚にも魅了されてしまい……。
舞台は1920年代の南仏。
リゾートと上流社会。
マジシャンと美人占い師。
ロマンチック・コメディ。
・・・てなことはともかく、ウディ・アレンはなぜ、こういうお話を映画にしたかったんだろう。
何を描きたかったんだろう。
ストーリーが、「あれれ?」「こんなですか?」という感じで、どうにも、いまいち面白みに欠けるのです。
ウディ・アレン節ではあるし、おしゃれかもしれないのですが、正直言って、やや退屈でした。
天文台のシーンは素敵でしたが、全体としては、うーん、残念。
ま、時には、こういうこともあるぞ、ということで。
監督は、まだまだ元気そうなので、次回作に期待しておきます。