発売中の「週刊朝日」最新号に、“春の情報番組改編”に関する特集記事が掲載されました。
この記事の中で、各番組について解説しています。
●日本テレビ「スッキリ!!」
(午前中の情報番組で)依然好調なのが「とくダネ!!」(フジ)だ。視聴率7・8%と、他局の改編の動きの影響を一切受けず、首位をキープし続けている。
(中略)
同様に固定ファンをつかんで安定した人気を誇るのが「スッキリ!!」(日テレ)だ。今回でテリー伊藤と勝谷誠彦というアクの強い出演者2人を卒業させて、上重聡アナを司会に抜擢した。
さわやかに再スタートした初回の視聴率7・2%と好調。しかし、その直後に「週刊文春」が上重アナの有力スポンサーからの利益供与疑惑が報じ、別の意味で注目を集めてしまった。マンションの購入資金として「1億7千万円」の融資を無利子で受けたと報道され、庶民感覚を軸にする情報番組の顔としては致命傷を負ったのだ。
重しが抜けてスッキリしすぎ
「フリーになった羽鳥慎一アナの後継として看板アナに育てるはずが、まさかの事態。社内はかなり冷ややかです」(日テレ関係者)
アナウンサーには清廉性が求められるからと、銀座でホステス経験があった女子大生の内定取り消し騒動を起こした日テレだけに、分が悪かった。上重アナは番組内で釈明、頭を下げた後も出演しているが、どこかやりにくそうに映る。
むしろ、加藤浩次が折に触れて「今、イメージ上げようと必死な時期だもんな」などと際どいツッコミを入れるのが話題になっている。
「上重アナは直球の元気さが売りなのに、すっかり精彩を欠き、暗いオーラが漂う。ピリ辛コメントを連発するテリー伊藤と勝谷が何を言うかわからないのが面白い番組だったから、2人が不在になった今、一層その価値が浮き彫りになってしまった。重しが抜けてスッキリしすぎ、軽すぎなんです」(碓井教授)
既存の番組が強さを見せる一方、意外に注目なのが「みんなのニュース」(フジ・15時50分~)だ。情報番組やバラエティで活躍するエース・伊藤利尋アナが、報道番組のメーンキャスターに初挑戦中だ。
(中略)
各局が春の改編改革に乗り出したものの、やはり根強い人気は宮根、小倉に加え、エース伊藤で決まりなのか――。
だが碓井教授は、番組の真価が問われるのはこの先だという。
「あるコーナーから番組人気に火がつくこともありえる。いざ何かが起きた時に視聴者は生中継の安藤と宮根のどちらを選ぶのか、その勝負は楽しみです」
(週刊朝日 2015年4月24日号より)