(株)カプロラクタム-blog

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牛丼高騰時代

2014年12月09日 | 時事
吉野家、並盛りを80円値上げ 380円に
吉野家で主力の牛丼が一気に80~100円値上げされる模様です。

原因は仕入れ価格の高騰。円安も重なって、何と昨年水準の2倍近くにもなっているのだとか。そりゃ円安だけで見ても100円が120円ですから、吉野家に限らず、原材料を輸入に頼る商品は全て単純に1.2倍ですしね。80円値上げと聞くと非常に大きく聞こえますけど、実質1.27倍なので致し方無しといった所でしょう。吉野家は4月に消費税が上がった時点で20円上げて現状300円になっており、松屋は既にプレミアム路線で380円に値上げ済みですし、すき家も24時間営業を止めてまで291円の苦しい戦いに挑んでいる状況で、いずれ追従する可能性が高いでしょう。最近は「牛丼500円時代が近々訪れる」みたいな噂も耳にしていましたが、元々他のファーストフード店に比べても原価率が高い商品だけに、今までの価格帯がいかにデフレを象徴していたかが良く分かりますな。

こういう話を聞くと、いきなり300円とか290円とかで食べられている現状が非常にお得に見えてくるのが不思議ですな(笑)まあ、学生の頃は普通に400円で文句を言わずに食べていたわけですから、本当は高騰という程のことではないのかもしれません。あの頃も確か1ドル120円ぐらいで、そこから10年かけてどんどん円高が進んでいきましたから、輸入した方が安い=値下げ=デフレという時代が続いたわけです。
しかし、この前餃子の王将が主力の餃子を値上げした際に「国産宣言」をしたように、ここまで円安が進むと逆に国産品を使った方が安くなり、安心安全イメージもオマケについて、多少高くてもより品質の高い商品が売れるようになっていくでしょう。高くなることは何も悪いことばかりではなく、国産品が売れればその分生産者の儲けも増え、国内で金が回るようになり経済が活性化します。巷にも、多少値は張るけど品質が良いといった「プレミアム商品」が溢れるようになっていますし、グレードの高い商品ならそのまま海外に打って出て外貨を稼ぐことも可能なわけです。今後は松屋が先行した戦略が外食チェーンの主流になっていくことは間違いないですな。

実は吉野家も増税前の3月に食べたきりですし、すき家も最後に食べたのは4月で、松屋はもう随分食べていません。値上げされる前に、久しぶりに3社回って食べ比べるか・・・