(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

慰安婦「存在せず」濃厚

2014年12月24日 | 時事
朝日第三者委報告書 8月の検証は自己防衛
「慰安婦問題はありまあす!」と宣言していた朝日新聞ですが、ついに調査結果が整った模様です。

と言うわけで、タイトルはSTAP終幕につけた朝日の見出しのもじりです(笑)STAPを慰安婦に置き換えて比べてみると、調査や謝罪に30年もかかったことの異常性が見て取れますな。これほどの長期間に渡る大不祥事は他に前例がないので、前にも書いた通り一連の慰安婦問題や吉田調書について朝日新聞の取る手法が、今後不祥事の謝罪会見や再生への道筋のスタンダードになることは最早間違いなく、これまでに朝日が断罪した数多の企業・団体が注目していることでしょう。まあ、調査を外部委託し、その結果を包み隠さず公表するという対応には今の所文句はありません。吉田調書の提言も既に出ていたので、あとはこの2つを受けてどう再生案を出すのかに注目したいところですな。既に各記事の執筆責任を明確にするため署名を入れたり、声欄に朝日の主張と違う人を載せたり、「記者の視点」などと称し事実と意見を分けたりする当たり前の工夫を取り入れたりするなど細かな変革が見られますが、同じく謝罪の仕方も訂正やお断りだけでなく「お詫び」するよう変えてから、最近の朝日新聞は3日に1回ぐらいお詫びする「お詫び新聞」と化している気がします。先日の「雪が降ってお侘びします」には笑いましたが、そのうち祝日で夕刊を休むこともお侘びし出すのかも?(笑)

で、報告文の中身ですが、要約版に7pも割き、さらに関連記事まで相当量が散見しており、昨日の新聞全体の3分の1ほどを慰安婦記事が占めていたため、昨日は途中で力尽き、全部読み切るのに2日かかりました。さらにネット上には115pの全文もあったので、こちらは冬休みにでも熟読してみたいと思いますけど、とりあえず新聞を読むだけで延べ4~5時間かかるのは普通ありえませんな(笑)今日の声欄には早速調査についての意見が載っていましたが、この人達は本当に全部読んでから投書したのでしょうか?
とりあえずの感想として、報告書自体は無難にまとめていたけど、個別意見として6委員から炸裂した朝日の体質に関する強烈な批評が紙面に載ったことに価値があったかなと思います。本当はその内容も提言に入れて欲しかったですけどね。・・・つまり、この委員会の限界と言うか、手に余る部分があったことが残念だと言うことです。例えば97年に突然言い出した「強制性」については、論理のすり替えであると認定したものの、その言葉の定義や存在の是非は本報告の手に余ると追及を回避されていました。また内部調査で分かった、朝日の記者が呪文のように繰り返す「角度をつけよ」というのは、正に巷で批判される「偏向報道」をしていたという証拠そのものですが、報告の中には南京事件、靖国問題、北朝鮮ミサイル問題、拉致問題、領土問題、教科書記述等についての言及はありませんでした。もちろん「慰安婦問題」の調査を依頼された以上、それに専念しないといけないので、余り脈絡なくその外の事は参照できません。しかし、以前も書きましたが1つの重大事故の影には29の小事故と300のヒヤリハット(ハインリッヒの法則)があるモノですし、当然慰安婦だけでなく、他の記事にも「朝日の論理」に歪められた事例が相当数あるはずなのです。100人切りや中国の副主席失脚の件については個別意見で言及があったものの、まあ明らかに本筋を外れてしまいますし、時間内に詳しい調査まではできないため個別意見に述べるに留めたのだと思います。その辺が少々残念でしたが、果敢にも紙面にその2例を示した北岡委員はわが意を得たりといった感じでした。委員に井沢元彦さんが入っていたらもっとはっきりとしたことでしょう。突けばもっと出ることは間違いないので、検証抜きに是非もっと細かな「疑い例」を紙面に羅列して欲しかったですね。

もう一つ興味深かった検証は、「何故今年の8月に訂正したか」です。もちろん、本来は遅くとも97年に謝罪するのが最善でしたし、その訂正の仕方も問題アリアリでした。しかし、これだけ世論がおかしいと騒ぎ、韓国がやれ銅像だ白書だと暴走し始めても頬かむりを続けたわけですし、このまま永遠にしらばっくれる選択肢もあったはずですが、その点に関わる部分を読んで、その理由が「安倍政権の発足」にあったことが分かり、様々なことをひっくるめて非常にすっきり納得しました。つまり、2012年の参院選で自民党が大勢を盛り返したことで、「河野談話の見直し」と直結し「朝日新聞社の証人喚問」が俄然真実味をおび、それに朝日が脅威を感じたからということです。この前退いた木村前社長が社長になったのも2012年。安倍総理を不倶戴天の敵のように感じたことでしょう。万が一矛先を向けられて「分かりません」ではいられませんし、こちらも理論武装しないといけませんから、可及的速やかに慰安婦の内部調査をする必要があったわけですね。さらに、ヘイトスピーチを非難するくせに安倍総理を紙面でヒトラー呼ばわりしてヘイトしたり、特定秘密保護法や集団的自衛権等、政権の取る政策には異常なまでに紙面を割き、並々ならぬ敵意を向けて批判したりしていたのも、権力監視と言うマスコミの存在意義や、日本人としてこの国を思う気持ちとかからではなく、早く退陣に追い込まないと自分達の会社がヤバイからに他ならなかったわけです。何という保身と自己都合の権化でしょうか。まあ考えて見れば、ムキになって否定する人って心にやましいことがあるからに決まっていますし、中国や韓国と同様、相手に猛烈な批判を浴びせる時って大抵は自分の都合が悪い時であり、むしろこちらの作戦が効果的に働いている証拠でもあるわけです。結局、朝日新聞も言葉の限りを尽くして批判しましたが安倍政権を倒すことができず、また吉田証言の捏造を誤魔化す術も見つからず、その間吉田調書の件も重なって紙面上でも週刊誌の見出し攻撃に遭い、とうとう我慢しきれなくなった結果があの8月5日の記事だったわけですね。まあ、何もかもが裏目に出てしましたが、身から出た錆でしょう。

STAPの話に戻ると、「存在しない」とは誰にも言えないが、とりあえず検証はできなかったと言う点で、意外にもこの慰安婦問題と大きな類似点があると思います。アメリカの調査でも慰安婦の証拠は見つからなかったそうですし、自称被害者の証言以外には日本にも韓国にも証拠が1つも見つかっていない現状を鑑みると、コレが司法の場だったら推定無罪で動くわけで、現時点で慰安婦問題はいみじくも朝日が表現した「存在せず」濃厚と言わざるを得ません。少なくとも、虚偽証言や捏造資料を証拠として30年間撤回せず「ある」と言い張っていた朝日側には、相応の損害賠償の義務と貶め続けた国民に対する名誉回復の努めが発生することでしょう。未だにだまされ続けている韓国を諭し、間違った心証を与えてしまった全世界に向こう30年間申し開きと正しい情報を発信し続け、必要な負担は全て自腹で行うべきです。もちろん、我々読者に対しても長期間に渡って偽商品や空商品をつかませたことに対する賠償は不可避でしょう。そもそも昨日の新聞の3分の1はネット上でタダで読める記事ですし、他人のケツを拭く様を延々載せておいて、まさか定額を徴収して知らん顔なんてことはあり得ません。少なくとも過去に取り消した記事と検証記事の分は耳を揃えて払ってもらわないとね。

それらの判断も含めて、26日に期待ですな。