とうとう吉野家も大幅値上げ!牛丼の値段は今後も上がるのか
吉野家値上げの追悼企画として(笑)先週末行った食べ比べ結果をレビューします。
画像は左から順に松屋、吉野家、すき家です。買ってきたのは牛皿並盛なので、厳密に言うと「牛皿食べ比べ」ですね。流石にご飯つきで3社をハシゴする自信はありませんし、ご飯と味噌汁、生卵は自前で済ますのが一番安上がりですから(笑)この方法なら、必要経費も牛すき鍋1食分程度で済みますし、食べ比べたり混ぜたり利き肉?したりも自由自在なわけです。価格はそれぞれ210円、250円、216円でした。量は若干吉野家が少なく見えますけど、一応規定量は85g、90g、85gだそうなので、本当は吉野家が多くなるはずなのです。今回重さは測りませんでしたし、学生の頃特盛りやツユダクの優位性を調べた際に、「つけられる量は一定でない」ことが分かっていましたから、この辺は巡り会った店員の技量とインスピレーションの問題だということにしておきましょう(笑)ちなみに吉野家の牛皿を他と同じ85g換算すると236円ですから、やはり一番高いことには変わりありません。
この時点での牛丼の値段は290円、300円、291円ですから、逆算するとご飯は80円、50円、75円で提供されていることになります。増税前、3店が牛丼280円だった頃の牛皿価格は200円、240円、189円だったので、値上げ分はほぼ素直に肉にかかっており、吉野家のご飯の安さは採算度外視でその分「肉質」に力を入れていることが良く分かる結果だと言えるでしょう。まあ一度質を下げて倒産した過去がありますから、社として引けない一線なのかもしれません。もちろん牛丼一杯400円だった昔はどこもご飯100円をつけていましたから、今のご飯の価格帯が異常なのは言わずもがなです。そういえば半年以上行っていなかったので気付きませんでしたが、松屋の「プレミアム牛めし」というのは地方限定商品で、この辺では意外にも松屋が最安値をつけていたようです。店頭で食べるとさらに味噌汁もつきますから、松屋の場合、味噌汁を採算度外視で勝負している感じですね。自分はずっと「味の吉野家、サービスの松屋、安さのすき家」だと思っていましたが、すき家はこの前の値上げで唯一勝負に出ていた安さが24時間営業と共になくなってしまい、少なくとも価格とサービスの面では良い所無しとなってしまいました。
では、肝心の味比べです。ここは当然主観が混じりますから、評価は絶対的なものではないと断っておきます。
まずは松屋。肉質はまあまあで、それなりに美味しかったです。最初に食べたからか、この味が基準となってしまい、総合的に可もなく不可もなくといった感じです。タレの味が濃くて、良くも悪くもそれに誤魔化された気もしましたが、安く美味しくする工夫としてプラスに受け止めました。しかし玉ねぎはやや固めだったのはマイナスでした。まあ昔のようにシナチクが入っているよりマシですね。
続いて吉野家。いわゆるばら肉のような感じで脂身が多く、その分コクがあるように美味しく感じられましたが、脂身嫌いにはマイナスに働くかもしれません。タレは他より薄く若干甘めで、玉ねぎも良い感じに浸っていました。唯一肉に弾力が感じられ、一番美味しいと思いました。ただし、タダでさえ40円高いのに今日から80円値上げされ330円となったことを思うと、そこまでの価値は無いような気がします。
最後にすき家。肉質が明らかに他と違い、舌の上でボロボロと崩れるような独特の触感がありました。3つの肉を混ぜた状態で食べても、唯一「これがすき家の肉だ」とはっきり分かるのが特徴でしょうか。味は悪いわけではなく、タレは濃い目で上手に誤魔化してありますが、臭み消しなのか生姜味が一番強かった気がします。少なくとも、松屋より高い現状価格では勝負にならないでしょう。
というわけで、味比べの結果は一応吉野家>松屋>すき家で、価格等を加味した総合結果は松屋に軍配を上げたいと思います。ちなみに松屋の容器は不思議な形をしていますが、これは牛めし弁当を注文した際、牛皿とご飯を一体化せずに提供できるようになっているそうです。時間が経てば当然ご飯が汁を吸ってしまいますから、いつでも載せたての味を楽しめる配慮なのですね。こういう点もポイントが高いですな。流石サービスの松屋です。まあ円安問題や牛肉価格の高騰はどこも同じなので、松屋もいずれ値上げに転じるでしょうし、いつまでも安泰というわけにはいかないでしょう。例えば今後プレミアム牛めし380円が全国展開すると、3社の牛皿の値段は300円、330円、216円となり、再びすき家の安値が際立ちますから、総合的にはまた違った結果になるかも知れません。ますます目が離せませんな。
余談ですが、自分は1年ぐらい前から血圧を気にしだして以来、週1ペースで行っていたラーメン屋もやめ、外食全般もそれほど頻繁にしなくなったので、今回食べた3社ともタレがやたら塩辛く感じられました。辛みやアルコールなども一緒ですけど、塩分や糖分、脂肪分などは素材の美味しさを脚色する上に慣れるとどんどん物足りなくなってしまうため、依存性を狙う意味も含めて、外食や惣菜モノなどの加工品にはふんだんに用いられ、家で作って食べるものよりも間違いなく過剰摂取してしまいます。たまに食べたくなるのは仕方ないとしても、今回久しぶりに食べ比べてみて、余り外食に頼る生活は良くないなあと再認識しました。
そんなわけで、個人的には今回で牛丼のお別れ会となっても良い気でいます(笑)また安くなったら別ですけど・・・
吉野家値上げの追悼企画として(笑)先週末行った食べ比べ結果をレビューします。
画像は左から順に松屋、吉野家、すき家です。買ってきたのは牛皿並盛なので、厳密に言うと「牛皿食べ比べ」ですね。流石にご飯つきで3社をハシゴする自信はありませんし、ご飯と味噌汁、生卵は自前で済ますのが一番安上がりですから(笑)この方法なら、必要経費も牛すき鍋1食分程度で済みますし、食べ比べたり混ぜたり利き肉?したりも自由自在なわけです。価格はそれぞれ210円、250円、216円でした。量は若干吉野家が少なく見えますけど、一応規定量は85g、90g、85gだそうなので、本当は吉野家が多くなるはずなのです。今回重さは測りませんでしたし、学生の頃特盛りやツユダクの優位性を調べた際に、「つけられる量は一定でない」ことが分かっていましたから、この辺は巡り会った店員の技量とインスピレーションの問題だということにしておきましょう(笑)ちなみに吉野家の牛皿を他と同じ85g換算すると236円ですから、やはり一番高いことには変わりありません。
この時点での牛丼の値段は290円、300円、291円ですから、逆算するとご飯は80円、50円、75円で提供されていることになります。増税前、3店が牛丼280円だった頃の牛皿価格は200円、240円、189円だったので、値上げ分はほぼ素直に肉にかかっており、吉野家のご飯の安さは採算度外視でその分「肉質」に力を入れていることが良く分かる結果だと言えるでしょう。まあ一度質を下げて倒産した過去がありますから、社として引けない一線なのかもしれません。もちろん牛丼一杯400円だった昔はどこもご飯100円をつけていましたから、今のご飯の価格帯が異常なのは言わずもがなです。そういえば半年以上行っていなかったので気付きませんでしたが、松屋の「プレミアム牛めし」というのは地方限定商品で、この辺では意外にも松屋が最安値をつけていたようです。店頭で食べるとさらに味噌汁もつきますから、松屋の場合、味噌汁を採算度外視で勝負している感じですね。自分はずっと「味の吉野家、サービスの松屋、安さのすき家」だと思っていましたが、すき家はこの前の値上げで唯一勝負に出ていた安さが24時間営業と共になくなってしまい、少なくとも価格とサービスの面では良い所無しとなってしまいました。
では、肝心の味比べです。ここは当然主観が混じりますから、評価は絶対的なものではないと断っておきます。
まずは松屋。肉質はまあまあで、それなりに美味しかったです。最初に食べたからか、この味が基準となってしまい、総合的に可もなく不可もなくといった感じです。タレの味が濃くて、良くも悪くもそれに誤魔化された気もしましたが、安く美味しくする工夫としてプラスに受け止めました。しかし玉ねぎはやや固めだったのはマイナスでした。まあ昔のようにシナチクが入っているよりマシですね。
続いて吉野家。いわゆるばら肉のような感じで脂身が多く、その分コクがあるように美味しく感じられましたが、脂身嫌いにはマイナスに働くかもしれません。タレは他より薄く若干甘めで、玉ねぎも良い感じに浸っていました。唯一肉に弾力が感じられ、一番美味しいと思いました。ただし、タダでさえ40円高いのに今日から80円値上げされ330円となったことを思うと、そこまでの価値は無いような気がします。
最後にすき家。肉質が明らかに他と違い、舌の上でボロボロと崩れるような独特の触感がありました。3つの肉を混ぜた状態で食べても、唯一「これがすき家の肉だ」とはっきり分かるのが特徴でしょうか。味は悪いわけではなく、タレは濃い目で上手に誤魔化してありますが、臭み消しなのか生姜味が一番強かった気がします。少なくとも、松屋より高い現状価格では勝負にならないでしょう。
というわけで、味比べの結果は一応吉野家>松屋>すき家で、価格等を加味した総合結果は松屋に軍配を上げたいと思います。ちなみに松屋の容器は不思議な形をしていますが、これは牛めし弁当を注文した際、牛皿とご飯を一体化せずに提供できるようになっているそうです。時間が経てば当然ご飯が汁を吸ってしまいますから、いつでも載せたての味を楽しめる配慮なのですね。こういう点もポイントが高いですな。流石サービスの松屋です。まあ円安問題や牛肉価格の高騰はどこも同じなので、松屋もいずれ値上げに転じるでしょうし、いつまでも安泰というわけにはいかないでしょう。例えば今後プレミアム牛めし380円が全国展開すると、3社の牛皿の値段は300円、330円、216円となり、再びすき家の安値が際立ちますから、総合的にはまた違った結果になるかも知れません。ますます目が離せませんな。
余談ですが、自分は1年ぐらい前から血圧を気にしだして以来、週1ペースで行っていたラーメン屋もやめ、外食全般もそれほど頻繁にしなくなったので、今回食べた3社ともタレがやたら塩辛く感じられました。辛みやアルコールなども一緒ですけど、塩分や糖分、脂肪分などは素材の美味しさを脚色する上に慣れるとどんどん物足りなくなってしまうため、依存性を狙う意味も含めて、外食や惣菜モノなどの加工品にはふんだんに用いられ、家で作って食べるものよりも間違いなく過剰摂取してしまいます。たまに食べたくなるのは仕方ないとしても、今回久しぶりに食べ比べてみて、余り外食に頼る生活は良くないなあと再認識しました。
そんなわけで、個人的には今回で牛丼のお別れ会となっても良い気でいます(笑)また安くなったら別ですけど・・・