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投票率と比例票

2014年12月13日 | 時事
投票率「50%割れ」予測も=組織政党に有利か【14衆院選】
いよいよ明日に迫った投票日ですが、確かに今回は盛り上がり不足を感じますな。

ココ2回の選挙が政権交代と再奪取という激動の選挙だったため、余計にそう感じるのかもしれません。以前にも触れた通り、今回初めてネット選挙運動が解禁されたわけですけど、どうやら候補者側は思ったほど利用されていないようですしね。今更ネットが苦手という議員も少ないでしょうし、人を雇えば済む話なので、とりあえずは初回は様子見と言ったところでしょうか。まあ最近は下手を打つと炎上してしまうこともあるため、短期決戦である選挙にはそれほど向かないのかもしれません。また今回はメディアにも「公平な報道を」という呼びかけがありましたが、そもそも選挙自体の関心が薄いためか、萎縮云々以前に報道として取り上げられる時間数も低下している模様です。さらに当日は全国的に雪模様で、投票に対してそれほど義務感をもっていない層の足が滞ることも予想されます。このままだと、平均6割程度を誇っていた国政選挙の投票率も、今回は地方選のような低い水準になってしまうこともありえますな。

与党に限らず支持基盤がしっかりしている政党には組織票のようなものが存在するので、全体の投票率が下がると必然的にそういう党の得票率が高くなります。つまり、昔のりピー裏話でも触れたように、現在一強となっている自民党にとって、国民の関心が集まらないのは願ってもない状況だと言えるでしょう。別に投票率が40%だから無効という決まりはありませんからね。マスコミによる事前調査でも、軒並み圧勝という結果が出ているようです。投票率が下がると一票の価値が高まるというのは、地方で言われている「一票の格差」以上に問題を感じますな。
もう一つの原因として、今回野党は対立候補を絞って共倒れを防ぐ戦略に出ていますが、コレが明らかな失策だったと思います。例えば今回維新が出ていないから民主に入れるかというと、そんなわけはありません。国民にも選ぶ権利がありますから・・・というのは冗談として(笑)国民にとっては、自らの思いに最も近い人に投票したいわけで、候補者はそれなりにいた方が良いに決まっています。関心のなかった人でも、演説などを聞いて考えに同調すれば投票に行くでしょうし、候補者が多い方が投票率が上がり、その分比例票も稼げるのは自明です。当然、選択肢がなければ、迷っている人は棄権するか「まあ自民で良いか」となってしまうでしょう。特に日本人は白黒つけるのを嫌い曖昧にしておきたがるため、「小選挙区は自民、比例区は対抗してがんばっていた方へ」と考えている人も多いのではないでしょうか。小選挙区で勝てなくても、比例に挙がれば枠が増え、惜敗率次第で少なからず当選者が出るわけですし、共産党のようにとりあえず立候補してその地域に政党名を見せておくことは必要なのではないでしょうか。これでは、票を投じてくれた人の思いを“死票”としてしか見ていない野党の国民軽視の現れだと見られても仕方ありませんな。もちろん、いくら多く立候補しても、目の前で人が倒れているのにすぐ助けず演説を続けるような人材しかいないようでは困りますが。
・・・ついいつもの調子で書いてしまいましたが一応ソースがあるのでネット選挙違反ではないはず(笑)

ちなみに虚構新聞ネタで、『今回の選挙では新党「棄権」が過半数、「白票」と連立か』というものがありましたが、実際に今回北海道に新党「支持政党なし」という団体が存在するらしいので、比例に政党名に「支持政党なし」「支持なし」あるいは「なし」などと書くと無効でなくその団体への有効票に数えられてしまうそうです。無駄なことはせず、しっかり考えて投票したいものです。