(株)カプロラクタム-blog

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靴の下取り

2015年01月06日 | Weblog
新しいスニーカーを買おうとして店に行き、初めて靴の下取りと言うものがあることを知りました。

たまたまその時履いていた靴はまだ悪くなかったことと、本来「ゴミ」として処分するはずの古い靴がブックオフのように売れることへの半信半疑さで(笑)引き返してきたわけですが、その後検索してみて上記のサイトを見つけたというわけです。流石に室内履きとして使っているサンダルのような靴は対象外のようですけど、例えば革靴などある程度使い道がありそうな靴だけでなく、他店で買った安物のスニーカーとかでも持ち込めばちゃんと200円引きになるようです。
自分は余り靴にお金をかけないので、室内履きで1000円、外靴で3000円くらいのスニーカーを基準に買っていますが、今まで1~2年は余裕で持っていたのに、2年前からジョギングを始めて以来1年持たなくなってしまいました。下取りの仕組みは古靴1足ごとに200円の金券をもらい、その場で新靴の価格2000円ごとに1枚、最大5枚(1万円以上の靴が対象)まで使用できるとか。つまり、自分の使い方に照らし合わせると、悪い靴を履いていって新しい靴を買い、その場で悪い靴を処分してもらい、新しい靴を200円割引してもらうと言うことが可能なわけです。3000円の靴だと1枚しか利用できませんが、それでも消費税ぐらいの値引きにはなりますし、元々捨てるつもりだったことを思えば、我々消費者にとっては非常にありがたい仕組みですね。というか、こんな仕組みがあるなら当然2000円の靴一択でしょうけど(笑)

で、そもそもこの制度にお店側の利点はあるのでしょうか。一応サイトによれば「サーマルリサイクル」と言って、引き取った靴を集めて焼却処分する際に出る熱をリサイクルする仕組みになっているようです。しかし、そんなことは自治体のゴミに出しても多少は行われているでしょうし、わざわざ靴を集めて送る手間を考えれば、1足200円分の資源になり得ているとは到底思えません。後は破損状況や擦り減り具合を研究し、新商品の開発に役立てるくらいはできるかもしれませんけど、まあ狙いは専ら「顧客の獲得」に他ならないでしょう。新しい靴を買うということは必ず古い靴はいずれ処分されているわけですし、店頭価格を最初から200円下げるのではなく、それを引き取ることにして200円引きにすれば、消費者に「お得感」を演出できると言うことです。2000円に対して200円なら10%なので、十分店頭での値引き幅に収まり、利益が出るのでしょう。何だかんだ言って靴は消耗品ですから誰しも年に1回近くは買うわけで、買った靴が古くなり、また下取り目当てで来てくれれば、労せずリピーターもゲットできます。あと、靴はでかいので、新しい靴を買っても何となく普通ゴミに出すのを躊躇している人も少なくないでしょう。そうでなくとも、毎日使うことで愛着と言うか茹でガエル現象と言うか、客観的に見てもうダメでも「まだ履ける」と思ったり、多少の破れや綻びが出ても「捨ててしまうのはもったいない」と思ったりする心理が働くこともあります。そういう微妙な気持ちの際に聞こえる「下取りしますよ」という声は、まるでこのボロボロの靴に最後の大仕事が与えられたかのような気持ちを芽生えさせ、購買意欲までかき立てることができるのです。いやあ、うまくできていますな(笑)

しかし帰って来てしまったら新学期に間に合わないなあ・・・