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サザン謝罪の真相

2015年01月15日 | 時事
サザン桑田さんがお詫びと釈明 年越しライブ・紅白出演
まあ、確かに紅白のあのヒゲは、見ていた時は放送事故だと思いましたけどね。

安倍総理をヒトラー呼ばわりするのは朝日新聞のオハコですが、案の定正月の紙面では彼のパフォーマンスを大絶賛する記事が載っていました。ついでに歌った「ピースとハイライト」という歌も、ただ聞くだけなら確かに籾井会長の言う通り「ワーワーワー」という感じ(笑)ですが、改めて歌詞をじっくり見ればかなり政治的メッセージ性の強い歌ですからね。まあ、歌詞を要約すれば「お互い主張しすぎず仲良くしようぜ」と言う感じですから、皮肉や中傷等それほど刺々しいものではなく、自分はこの程度ならそれこそフランスで問題になっている「表現の自由」の範疇に十分入るのではないかと思っているので、謝罪する必要まではなかったのではないかという気がしました。昨日の記事の基準に当てはめても、時の権力者に対し、歌やお笑いで疑問を投げかけるのは、明らかに弱者→強者の構図ですしね。ただ、これをマスコミという権力者が取り上げて都合よく政治利用するのはおかしいという認識です。例えばあのパフォーマンスを利用して、どこぞの新聞社が安倍首相=ヒトラーだと「都合の良い解釈で争いを仕掛けるのは狂気」・・・去年懲りたはずでしょう?(笑)

で、何故しなくてもいい謝罪に追い込まれたかと言うと、どうやら桑田さんの事務所で脅迫と言うか抗議デモが起きたようです。調べてみると問題の核心は上記の「アベラー」ではなく、ライブで紫綬褒章を雑に扱ったことだとか。そのことはテレビに映っていないので知りませんでしたが、そうなると問題はますますフランスの件と被ってきますね。日本においての天皇はある意味で宗教的な象徴でもありますから、それをネタにするのは明らかに一部の熱心な方たちの信条を刺激することになります。宗教と言うのは、民主主義の中で理性的に決められたものは異なり、より感情的な心の拠り所のようなものですし、些細な言動でもこちらが思った以上に相手を傷つけたり怒らせたりすることもあるわけです。人間の「心」までは論理でも科学でも100%解析できるものではありませんから、いくら「表現の自由」と言っても宗教を扱う場合はやはり十分に尊重しないといけないのではないでしょうか。
今回早急に全面謝罪したのは、彼の歌詞にある通り、余計な火種を抱えず互いの幸せを願った結果だということでしょう。ここで「テロに屈しない」と硬い拳を振り上げても心は開きませんしね。つーか爆笑問題もそうですけど、戦い続けられるほど強くない立場である以上、既に話題になった時点で大成功なのですから、早めに謝って幕を引いたほうが懸命だという判断なのでしょう。ただ、天皇陛下は桑田さんが大晦日の夜にそういうパフォーマンスをしていたまさにその刻に、「四方拝」の儀式のためほぼ夜通しで日本や国民のために祈りを奉げておられたのだということを、忘れないで欲しいですね。

しかしよく見れば非常に汎用性に富んだ歌詞だよなあ・・・これなら炎上して売れても良いのでない?(笑)