さて今日は月に1回の定例になりつつある、ユニディ邸での出張教室。それが先週だったんだけれど、変更になって、それが今日だったんだけれど・・・・・・・・何たって13日ってお盆じゃん。やばいって感じしない?・・・そもそも俺の誕生日付近なんてみんな出掛けるって話・・・しかもだよ・・・場所がね・・・
こんな場所の側では、間違いなくやばいでしょ?約束は10時なんで、いつもなら8時に出るんだけれど、念には念を入れて7時40分には出たんだよね・・・しかもきっと高速は怪しいなっ・・・思った通り渋滞中・・・・それじゃ下で・・・となるのだけれど、まさかの10分遅刻・・・・。いきなりへこむわっ。
そんなこんなでスタ-ト。まずはユニディの看板。今日は稲穂のパ-ツ切り。そんなじゃほぼ口を出す事も無く、あえて言うなら、しっかり良く資料を見た上でね・・・って声掛けくらいな事。後は全てを同じ形にするんじゃなくて、いかにイビツな形を入れ込むか?・・・・そんなテクニックな話。
では、ユニディの親戚の方。
かなり慣れては来たって感じはある。ただまずは色の話から言えば、赤いバラを作る・・・・って掲げたとするでしょ?・・・そしたら、いかに赤を温存出来るか?なのね。つまり赤だから、赤をいっぱい使っては、ぺきぺきに限らず、ほぼ1つしか無いと言っても良い、タイルの色では、いかに赤以外の色を使い、
影を付けられるか?になる。大抵は赤の相棒はエンジになるんだけれど・・・・。それを薄味の人はピンクになる。まっ、かなり悩んだ形跡はあり、今はきちんと切る事が大事で、いかに下絵のラインを守れるか?になる。そう言う点では、かなり頑張ってはいる。いずれにせよ、難しい事をしているのね。
これはユニディ母さんのなんだけれど、さっきの親戚の方と何が違うか?となると、バラはクラッシュって訳には行かない。花びら1枚1枚を区切るように作らないと、ただの赤いお団子みたいになる。そこできちんとしたブロック事に作る感じになる。それがこのうさぎとなると、まず大きさが勝因の1つ目。
まずカッタ-で大きさを判断して貰えば判るように、かなり大きい。ではこの中で絶対にその形で無ければならなかったのはどれ?となると、目と鼻なのね。後は狙ってはいるがクラッシュで入れられる。それは適度な切りやすい大きさのパ-ツが入れられる位に大きい作品だからなのね。
そう言う点でも、今はほぼ完璧な仕上がり。ここから右側の葉っぱとか、文字、そして左側のスペ-スに作る予定のイノシシ・・・それら全てのアイテムがね、狙って切らないとならず、クラッシュでって言う訳には行かないから、親戚の方と進み具合の違いはそんな理由からなのね。
それを両方踏まえちゃったのがこの方。大きさも適度に大きいから、狙って切るパ-ツも切りやすい。そこでウロコやヒレなどを形を変えている。そうね、細かく言えば、頭にクラッシュがあるだけで、狙ったパ-ツばかり。つまり形として、これからバック全てが、クラッシュだったとしても、形としてもかぶらない。
色もかぶらなければ、形もかぶらない。そこが上手く見える原因の1つ。前の2人との違いは、初めてでは無い事。そもそも自分で言ってたが、初回と比べると、上手くなった気がする・・・・・それは俺もそう思う。そもそもいくら時間を掛けても、最初は限界がある。まだ経験値が無い分、切るって行為に慣れが
少な過ぎる。だから、どうしても限界がある。つまり慣れない以上、精度を上げようにも、思うような形にならないから、ここまで・・・と決めてしまったり、思わぬ上手く切れ過ぎちゃったり・・・・・安定感として、グレ-ドの行ったり来たり・・・って感じじゃない?
そうなると、狙った形ばかりにするよりも、全体を通してクラッシュが多い方が、結果は出やすいのね。ただ、それもずっとそのままでは上手くならないから、いつか必ず狙った形の連続の作品何て言う事にチャレンジしたくなるものなんだけれど・・・・ね。
そんな中、今度は更に初めてでは無くて、しかもぺきぺきでは無く、固いタイルのエミリアを切った作品を作ったこの方は、家族のイニシャルを作ったんだけれど、何とか文字を狙った後に、同じ色でのクラッシュを入れる仕上げになっているのだけれど・・・・。
これは、まず初めての固さであるから、中々思うように切れない・・・そんな中、何とか文字に見えるようになった。ここねなのね。何とか・・・。つまりこの何とか・・・って表現は、手慣れない状況ではあるが・・・見えるって事。そこまで何とかたどり着いて、ではバックにクラッシュとなると、さてどんな感じ?って、
なると・・・大事な事は、文字に似た形にしない事。つまりもし、しっかり文字が四角く切って合ったのなら、四角に切らないように・・・・と意識して切れば良いのだけれど、何しろ最初は何とか文字を作った・・・って事になるから、色んなパ-ツが入っているから、何とか側に違う形に見えるように切る事が大事。
ただこんな説明では判りやすいが、そんな意識を持ってしまったら、完成まではたどり着かなかっただろうね。そこでアドバイスは、4分の1の大きさに見えるような形に見えないようにね・・・・とか、大きい形も入れてね・・・とか、余り大きく意識させないくらいにして、いくらか慣れた頃に、クラッシュの角を全部、
落として見ようかね・・・なんて結構面倒な事を言って見たのね・・・・これなら終わるなっ・・・・ってメドが立った頃にね。そんなこんなで張り終わって、どんな仕上がりの目地にしようかね?って話になり、汚れよりも可愛い仕上がりが・・・・となれば、白に決定。
幸い、ユニディが白もブラウンもコ-スタ-を作っていたので、サンプルとして見せられたのもラッキ-だったのね。良いんじゃないの・・・・中々ね。
そんなこんなの最後はアップルさん。目地も入って完成。ここに指導らしき指導はいらないでしょ・・・・ねっ。最高級の遊びの作品って感じなのね。1cmタイルが初めてでも無いし、自分の書いた字で、手馴れたタイルで、しかもクラッシュ・・・・当然と言えば、当然の出来であって、特に何の問題も無し。
むしろ、この後に、何となく作る・・・・しかも今日中で・・・と作った、大きめな鍋敷きサイズのこっちの作品の方が、指導のてんこ盛り。
これはまず、側面が張ってある事が難易度の1つ目。当然側面が張ってあると言う事は、側面から張る事になるが、こうして上から見えないから、グルグル回しながら、順番に張らないとならないから、目地の幅が均等にならなかったり、曲がってしまったり・・・・しかも、何となく張ってしまったら、
外側の1列目と目地が合わなくなってしまう訳で。つまりこうして上から見て、外の1列目の目地幅を見栄えの良い幅にすると言う事は、側面は若干太めな目地にしないと、合わなくなると言う事になる・・・。これがまずシュ-ルな難しさになる。
しかも、モザイクをやった事の無い人にも判ってしまうような、基本中の基本の単なる張るだけ・・・・なんだけれど、そう言う単純な事が一番残念な結果になりやすい・・・・。ただこう言うのは、余りに地味なテクニックなので、いくらか本気になった人に教える事で、単なる取り付けみたいなものは、
テクニックとして評価しずらいだろうから、慣れてから小物の作品として、こう言う場合に教える事になる。さてそう言う事で、枠のように見える1列目が終わった後は、全て正面から見えるから、いつもと同じで、今度は見栄えのデザインを考える事になるのだけれど・・・・。
どうせモノを置くし見えなくなるから、そんなに凝らなくても・・・・と言うのね。さてでは結果から検証しようかな。1つ作品を終えて、昼からスタ-トして、6時位までやったんだから、普通の体験よりも長い時間を掛けた事になるよね?しかも、体験の初心者よりも上手い人が・・・ねっ。
そう考えると、この場合、何がどう初心者と違うのだろうか?となった時、切ったパ-ツの精度のみ。そもそも、切らなかったタイルの組み合わせは、単なる選んで並べただけ。それなら、初めての人にもチャンスはある。しかも、これを横で見れば、私はピンクにする・・・って真似されても、大きく変わる事は無く、
それでは何も経験者として差を付ける事は出来ない。では習っている分、差を付けるには?となるとそれは・・・・意識となる。目地幅を均等に・・・とか、中心を見つつ張るとか、基本中の基本を思い出してやる事であって、ただ張れば良い・・・・って先を急ぐと、それで良いなら良いんだけれど、
自分の作品のグレ-ドとして受け入れられるか?・・・・自分自身が・・・・って話となる。実は本当に指導しないとならなかったのは、こっちの作品だったのね。そんな事を知った作品になったはずなんだけれど・・・・。切らない仕上げにするのなら、いかに素敵な配列で、いかに丁寧に張るか?が全てなのね。
もう目が肥えちゃっているから、そう簡単にOKなんて自分自身が出す訳が無いのね・・・良く言うでしょ?良い物を見ろってね・・・あはははは、うんざりするくらいブログに出て来るのね・・・・良い作品がね。しかも、その中にアップルさんも入っているのだから、その目にかなうかどうか?でしょ・・・あはははは。
上手くなるって言うのは、厄介なもんなのね。何しろ作り手って言うのは、欲深いからね。そんな目で見るのに、楽チンな作品が作りたい・・・・って。その癖、そんなにグレ-ドは望んでいない・・・・と言いつつ、良いのが欲しくなる訳で・・・・あらまっ。
いずれにせよ、これだけは覚えて欲しいのは、切らないのなら、しっかり均等に、曲がらずに丁寧に・・・を踏まえた上での配列の良さが大事で、逆に切るのなら、いかに丁寧に同じ形に切れるように練習しつつ、そうならなかったとしても、切ってある分、そのマチマチになったパ-ツをいかに均等に張るか?
になる。それによってデコボコになったとしても、どうせデコボコだから、まっ良いか・・・・では無く、それをいかに均等に見せるか?がテクニックになる。それがきちんと切れて、きちんと張れても、デザインとして配列が適当では、台無しになる。
そうね、テクニックが優れていても、オリジナルとしてのデザイン性が見劣りするって言うのは、ギタ-が弾けるから素敵な歌が作れるって話にはならないって話みたいなもんなで、テクニックなんてもんは、コピ-品を作るとか、楽譜通りに弾くみたいな話でね別モンなのね。
大工と設計士みたいに、作る人と考える人の関係とかね、選手と監督みたいな話で、頭脳とプレ-とか、そりゃ全て揃うに越した事は無いが、ついつい勘違いしやすいのね。別モン、別モン。ただ必ずある程度のプレ-としての技術は、時間が解決するもので、誰にでも権利があり可能性を持っている。
がしかし、考える・・・ってデザインも技術なので、常に向き合って考える・・・って事をやり続けないと、上手くはならない。しかも、モザイクとして切る張るのように、考えるって言うのは、言い訳がきかないのね。だって後片付けもいらないから、電車の中でも、ご飯を作ってても、お風呂に入ってても、考えられる
・・・いかに、目に入るもの全てのデザインを取り入れられるか?・・・なんて事を意識するか?であって、別に美術館に行っても仕方無いのね。ありゃ、映画に行くようなもんで、娯楽に過ぎない。自分のオリジナル映画を作りたい人が、見に行くもんじゃないでしょ?
そもそもデザインなんて世の中にゴロゴロしているもんで、きちんと自分は何が、どんな、どうして・・・ってそれが好きなんだろう?って判って来ると、自分自身の傾向と対策みたいなもんがあるものなのね・・・・。そんな事が判って来ると、オリジナルって言うのは、近寄って来ると思うのだけれど・・・。
どうなのかな?・・・・俺も探し中なんで・・・・うふふふふふ。