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安藤選手から伝えてもらったこと

2010年02月26日 | Weblog
バンクーバオリンピックも後半戦に突入をしています。今日は、フィギュア女子シングルのフリー演技がありました。



 日本から、浅田真央選手、安藤美姫選手、鈴木明子選手の3人が出場しました。それぞれにいろんな思いを持ちながら演技をしました。



 
2月の上旬、あるテレビ番組で、安藤美姫選手の特集がありました。それは、実際の映像を通しながら難病に冒されて、多臓器移植をしなければならない8歳の少年との出会い、関わりをえがいていました。病気と闘って治していくという夢にかける少年にエールを送る安藤選手。しかし、安藤選手もいろんなプレッシャーから、スランプに陥ります。逆に安藤選手も少年の姿からエールを送られます。




 この映像をバンクーバオリンピックがはじまる前に、生徒と授業で見ました。
 心を打つシーンがたくさんありました。




 多臓器移植をする病院に、臓器を提供した子どもたちの名前をリーフに書いた繋がる命の木があります。
「どういうこと?」
と少年は、お母さんに尋ねます。お母さんは、少年の体調を説明しながら、移植することで命が繋がっていくという意味を教えます。少年は、お母さんの言葉をしっかりとかみしめながら、話の一つひとつにうなずいていきます。命の大切さを感じる8歳の少年の姿に心を打ちました。




 口から食べ物を入れることができません。自分の食べたいものをお母さんに食べてもらいます。自分の口ではなくて少年がお母さんの口の中に入れます。それが食べることの楽しみだったのです。



 そんな少年と同じ視線で、安藤選手は寄り添っていきます。何人かの生徒たちは、涙を流していました。でもそんな関係も終焉を迎えます。少年は、臓器移植後、合併症をひきおこし昨年亡くなります。それも安藤選手が少年のために、ハンバーガーを買いに行ったときでした。



 「先生、安藤選手の優しさに感激した。」
 「少年のかわいさと強さを感じたよ。」
と教室を出るときに生徒たちは、語っていきました。




 そして、ショートプログラムでは、安藤選手は、モーツアルトの「レクイエム(鎮魂歌)」の曲で滑りました。SPで安藤選手がすべるのを昼休み生徒たちとテレビで観戦しました。ほぼ完璧な演技で滑り終え、空を見上げる姿に感動をしました。



 
安藤選手は、オリンピックで5位でした。しかし、安藤選手の行動と少年の生きようとする強さから、オリンピックの代表選手の誰よりも「たいせつなもの」を伝えてもらいました。


 写真は、特集を真剣に見る生徒たちです。