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「別れ際の余韻」

2018年03月08日 | 大分県
今日もある職員の方のお別れについて話をしていましたが、今は、別れの季節となっています。
ある本の中に「余韻を残す」というCSコンサルタント(顧客満足度のアップを図るためのコンサルティングをする職)三枝理枝子さんのエッセイが雑誌に載っていました。
 

「3月は別れ、出会いの季節です。見送られる機会が多くなります。

そんなとき、これまで快く思っていた相手の見送りが素っ気なく、寂しい思いをしたことはありませんか。
 
逆に見えなくなるまで丁重に見送って下さり、心があたたかくなった経験もあるでしょう。

 
いかに、別れ際に心を残せるか、「余韻」の残し方について、茶人でもあった井伊直弼の言葉に「独座観念」というものがあります。

 

『茶事が終わり、主・客人共に名残を惜しむ別れのあいさつを済ませたら、主人は、客人の姿が見えなくなるまで静かに見送りたい。

戸を閉めて片付けを急ぐことなく、心静かに茶席に戻り、残り湯でお茶を一服点て、客人に思いを馳せることがその人の心である。』

 

今までご一緒だった方に思いを馳せることで、今まで見えていなかったものが見えたり、もっとこうできたのではないかと振り返ることで、さらに充実した時間をすごすことができます。

見送る際にもあいさつを交わし、「どうぞ、お幸せに・・・。」と相手の幸せを祈ってみて下さい。動作に余裕ができます。

時間を止めて、相手と過ごした時間を大切に思い、身体と心を残してみましょう。
 
「少しでも早く」と迅速性が求められる時代だからこそ、なおさら、時間を止める工夫のできる、心の余裕が必要だと思います。」


 

去りゆく側になるかも知れませんが、去りゆく人の心に迫ることが大切です。

それが、別れ際だけの余韻だけでなく、人を大切にする心につながっていくのだと思います。
去り際の美しさなどがよく言われますが、見送る人も去りゆく人もちょっと、心配りをしたいものです。
 
 
でも、わかっちゃいるけど・・・素っ気ないことが多いことに反省。
 

別れの季節、少しでも心がけてみよう、みたい、みます。